バンドマン的・カタカナ語大辞典 (ケ)

                  バンドマン的・カタカナ語大辞典 (ケ)


グローバル化が進む現代において、カタカナ語の意味を正しく知ることは大変重要です。 この「バンドマン的・カタカナ語大辞典」では現代社会に氾濫するカタカナ語を分かり 易く解説しています。また「覚え方」、「用法例」も記載していますので参考にしてくだ さい。ただし、ここに記載した内容の真偽に関して、当ホームページは一切関知しませ んのでご了承ください。


ケアマネ 【 care manager 】
ケアマネージャーの略。介護サービスをコーディネイトする専門職。ニュースカイラーク・ジャズオーケストラが 現在最も必要としている種類のマネージャー。

ケアレスミス【 careless mistake 】
不注意による間違い、つまらないミス。ステージで演奏中に、客席の美人に見とれて楽譜の行方を見失って しまうような、集中力のないバンドマンが犯しがちなミスのこと。

ケアレスラブ 【 Careless Love Blues 】
ジャズナンバーの一つ。「セイトルイス・ブルース」と同じくW.C.ハンディの作曲。サッチモのナンバーでは 「ラブレス・ラブ」というタイトル。アメリカ民謡色の強い曲で、デキシーバンドがよく取り上げる。

ケーオー 【 KO 】
Knock Out(ノックアウト)の略。ボクシングでダウンしたとき、10カウント内に闘う構えをとれないこと。 転じて、譜面が難しすぎて手も足も出ないとき、カミさんに言い負かされて一言も言い返せないとき、 冷やかしで入ったモデルハウスの価格の高さに意気消沈のとき、なども指す。

ケーキ【 cake 】
洋菓子の種類の一種。小学生の女の子が将来なりたい職業の一つが「ケーキ屋さん」であるように、甘い香りで 誘惑する、女性にとって地球上で最も危険な食べ物。それなのにアメリカでは、座布団ほどの大きさのケーキが当たり前の ように売られていて、オバマ大統領を悩ませている。

ケース【 case 】
1.場合という意味だが、日本人は、場合場合によって「場合」を使ったり、ケース・バイ・ケースで「ケース」を使ったり する。
2.入れ物。ボロ楽器を入れる楽器ケース、古びたユニホームを入れるニユホームケース(ユニケ)、わずかな小銭を入れるコインケース、 ちびた鉛筆を入れるペンケースなど、バンドマンもさまざまなケースを利用している。

ゲーセン【 game+center / penny arcade 】
ゲームセンターの略。いろんなゲーム機を設置してある遊戯場。日本の未来を担う青少年、企業の過去を担ってきた老人、 家族の現在を支えている妻、などが全てを打ち捨てて息抜きをしている場所。
なお、バンド用語のゲーセンは、5000(G+千)のことで、それらの人々とは無関係。

ケーデンス【 cadence 】
音楽用語で「終止形」のこと。最終のトニックコードに至るまでの道筋。これをおろそかにしていると、ジャズ曲のエンディングで 終わろうにも終われず、往々にして恥をかくことになる。

ゲート【 gate 】
1.門。アパートや安マンション住まいの庶民には縁の無い、建築物部分の名称。
2.競馬の発馬機。「ガシャ!」という響きで、競馬ファンのアドレナリンを発生させる特殊機器。

ケーブルテレビ【 cable television (CATV) 】
アンテナを用いずに、同軸ケーブルや光ファイバーケーブルを用いて映像を伝送する、有線のテレビ。 以前ニュースカイラークジャズオーケストラを取材し、30分番組として放送してくれたJ:COMという物好きな 会社もこの関係の会社。

ゲーマー【 gamer 】
ゲームを趣味にしている愛好家、またはゲームをプレイすることで何らかの利益を得ている者。額に汗、脇の下に冷や汗して 働いているバンドマンにとっては理解不可能な世界の人々。

ゲームオーバー【 the game is over 】
試合終了。転じて、全てがおしまい、というときに言うシャレた言い回し。
<使用例>
「バンマス、本番に遅れて本当にすみません。いやホント、タクシーの運転手がノロくてですね・・・」
「なーに、たいしたこたぁない。ケームオーバー、明日から来なくていいから。それだけの話だ」

ケーワイ KY【 Kuuki ga yomenai/空気が読めない 】
俗語。もとは「空気を読め」。
1.その場の雰囲気や状況を察することが出来ず、場違いな言動をとること。
2.空気を読むことを他人に強要して場違いな言動をし、そのくせしたり顔をするバンドマンの行動、のようなこと。

ケチャ【 kecak 】
インドネシア・バリ島の、音楽と踊りの民俗芸能。男性が輪になって座り、個々に「チャッ」という叫び声を発し ながらも、それがあたかも一つのエネルギッシユなメロディやリズムのように聞こえる、リズム感のない人間にとっては感動的な芸能。

ケチャップ【 ketchup 】
調味ソースの一種。日本人の好きな赤白二大調味料のうちの、赤い方。

ゲット・アウト・オブ・タウン【 Get Out of Town 】
ジャズナンバーの一つ。「街を出ていってよ」のマイナーで始まり、「アンタが欲しい」のメジャーで終わる、 コール・ポーターの手になる曲。歌手は歌詞を重視してバラード風に、インスト奏者はコードを重視してリズミカルに 取り上げる場合が多い。

ケッヘル番号【 Kochel catalogue 】
モーツァルトの作品を時系列に配列した、世界共通の認識番号。オーストリアの音楽研究家・ケッヘルがこの作業を最初に行い 出版したためこう呼ばれる。
なお、あちこちで使い回しされるキャバレーバンドの楽譜には、異なった曲番号が幾つも書かれていて、どれが 本当の番号だか分からないのが一般的。

ゲネ / ゲネプロ【 (独) Generalprobe 】
総稽古(げいこ)。演奏に先立って、本番同様に行う練習。舞台装置の関係で本番とは逆順に行うのが一般的。練習不足のバンドの場合、 ここで力を出し切ってしまい本番で上手くいかない、ということが往々にして発生する。「練習は本番のように、本番は練習 のように」を心すべし。

ケンタッキーフライドチキン【 Kentucky Fried Chicken 】
鳥の唐揚げを主に販売する会社。ただし、ケンタッキー=場所が分からない、フライド=健康志向にそぐわない、チキン=チキンだけじゃない、 ということから、現在の正式名称は「KFC」。白髪でヒゲを生やした老人を見たら「ケンタッキーおじいさんだ!」と叫ぶ風習を 作った会社。

ケント・デリカット【 Kent Derricott 】
凸レンズの丸眼鏡を前後に動かして目を大きく見せる、という持ち芸の外国人タレント。 「ユタ州は田舎じゃないよ〜」のセリフでも有名になったが、生れはカナダ・アルバータ州レスブリッジ(国籍はアメリカ合衆国)。 ケント・ギルバートと外国人タレント枠を争った、団塊世代には懐かしい、昭和のにおいのする外国人タレント。