バンドマン的・カタカナ語大辞典 (カ)

                  バンドマン的・カタカナ語大辞典 (カ)


グローバル化が進む現代において、カタカナ語の意味を正しく知ることは大変重要です。 この「バンドマン的・カタカナ語大辞典」では現代社会に氾濫するカタカナ語を分かり易く 解説しています。また「覚え方」、「用法例」も記載していますので参考にしてください。 ただし、ここに記載した内容の真偽に関して、当ホームページは一切関知しませんので ご了承ください。


カークーラー【 car+cooler 】
窓を閉めて運転していれば装着しているように見える、貧疎な生活をしているくせに車を保有して いるバンドマンの財布を冷え冷えとさせる装置。

カーナビ【 car navigation system 】
方向音痴の運転者を、あたかも自分自身の能力で目的地に到着することが出来たと自己満足させるための、 自動車の現在位置・進行方向などを知らせる装置。

カーボン紙【 carbon paper 】
紙と紙の間に挟んで書類の複製を作るための、ススなどを染み込ませた紙。コピー機が普及するにつれて 利用されなくなったが、電子メールを複数の相手に送信することをCC(カーボンコピー)と呼ぶことで、 未だにその名を歴史を残している。

ガイド【 guide 】
案内すること。転じて、バンドでドラムなどがクリック音を出してメンバーに テンポを示すこと。
<用法例>
「この曲の頭、リズムなしのサックスソリやけど、ドラム、ガイド出して」
「曲のガイド?じゃ、えー、この曲の作曲者は○○で、作曲時代は・・・」
「???」

カウチポテト【 couch potato 】
カウチ(くつろぎ用ソファ)に寝転んでポテトチップを食べながらポーッとテレビを 見るという退廃的、閉鎖的、独善的、享楽的な、バンドマンあこがれの生活のこと。

カウンターアタック【 counterattack 】
防衛から一転して、逆襲に転じること。例えば、パンマスの小言のちょっとした言い間違いをとらえて 、メンバーが猛然と反論をするようなこと。

カウントダウン【 countdown 】
秒読み。ある出来事の達成に向って数字をゼロまで読み下していくこと。
<用法例>
「バンマス、もうすぐ誕生日ですよね。幾つになるんですか」
「なんや、サプライズか。別にそんなことせんでもいいぞ」
「いや、カウンドダウンの、初めの数字を幾つにしたらいいかと思って」

カジュアルウエア【 casual wear 】
気軽な服装。普段着。バンドマンがライブのステージで着ている、自分ではカッコイイと思っているヨレヨレの服のこと。

カスケード【 cascade 】
縦列。段階流。多数のパソコンをグループごとに段階的にハブ(接続器)でつなぐ、というコンピュータ 用語。「カスタード」と混同しないように。

カスタマーサティスファクション【 customer satisfaction 】
顧客満足度。CS(シーエス)と略される。顧客に満足感を与えながら企業も発展する、という マーケティング理念。
<用法例>
「バンドも自分たちのやりたい曲ばかりやっとっちゃいかん。これからはシーエスの時代だ」
「なるほどバンマス、タイガースとかスパイダースとかの」
「そりゃGS(グループサウンズ)だ」
「綱引きのかけ声の」
「そりゃ、オーエスだ」
「英語で『追伸』って意味の」
「そりゃ、PSだ」
「なんです、シーエスって」
「たぶん、C調Sound(サウンド)、つまり適当なサウンドでやれ、ってことだな」
「へー・・・」

カスタマイズ【 customize 】
個別の注文に応じて製作すること。個別の要望にそって作り変えること。
<用法例>
「おいお前、楽譜と全然違うこと吹いとるじゃないか」
「すみませんバンマス、難しい箇所、カスタマイズしました」

カセット【 cassette 】
音楽用の磁気テープなどを入れる小さなケースのことだが、後に磁気テープそのものを指すようになった。 一度引っ張り出したら二度と元に戻らず人を極限までイライラさせるという、CD全盛時代に育った 若者には理解不能な特性を持つ、前時代的な録音媒体。

カッターシャツ【 勝った+shirt 】
元々はスポーツ用品メーカーミズノが作ったスボーツシャツで、「勝った」と「シャツ」をくっつけた 造語のブランド名。現在はワイシャツの別名。関東ではワイシャツ、関西以西ではカッターシャツ、 また、社会人用はワイシャツ、学生用はカッターシャツ、という呼び分けもされているようである。
<用法例>
「おい、お前のカッターシャツ、襟が汚れとるぞ!」
「すみませんバンマス。これ、タイバン(店のもう片方のバンド)の人から、借ったーシャツ」

カツどん【 cutlet+丼 】
貧乏バンドマンが自分へのご褒美として、清水の舞台から飛び降りたつもりで注文する、親子丼より少し上、 鰻丼よりはるか下に位置する、庶民的な丼物。

カップヌードル【 cup noodle 】
日清食品が1971年(昭和46年)から発売しているカップ麺。発売当時は貧乏バンドマンの救世主的食料と なって空腹を満たした。現在では手抜き昼食の定番の食べ物。

カテゴリーキラー【 category killer 】
マーケティング用語で、ある商品(カテゴリー)を低価格で販売して競争相手を葬り去る会社(キラー)の こと。日本のシャッター通り商店街の仇的会社。

カナッペ【 (仏) canape 】
前菜の料理で、一口大のパンにバター、チーズ、卵、イクラなどの具を載せたもの。
「バンマス、久しぶりパーティの仕事ですね。あれ、せっかく勧められたのに、カナッペ食べないんですか」
「名前が好かん」
「どうしてですか」
「どうしても、田舎ッペどうぞ、に聞こえてしまう」
「・・・」

ガバ【 Gabba 】
テクノ音楽の一種。感覚が古いバンドマンが理解しようとは思わない、または理解出来ない多くのジャンルの音楽、 のうちの一つ。

カフェテリア【 cafeteria 】
テーブルに並んだ多様な料理を自分で選んで食卓に運んで食べる店、またその形式。皿いっぱいに いろんな料理を盛って、料理人の意図と関係なく味をごちゃ混ぜにして食べるという自由奔放な 食べ方。

カプチーノ【 cappuccino 】
コーヒーの飲み方の一つ。エスプレッソの上にホイップミルクをのせたイタリア生まれの飲み方。 ミルクに隠れたコーヒーが熱くて舌を火傷することがあるので、「熱ッチーノ、 カプチーノ!」と叫ばないためにも、演奏前には注文を控えたほうがよい飲みもの。

カマーバンド【 cummerbund 】
タキシード着用の際に腹に巻く幅の広い帯。元はトルコの発祥のポケットを兼ねた飾り帯。ひだの上下が 分からなくなったバンドマンは「ボケット」を思い出すとよい。

カミングアウト【 coming out 】
今まで秘密だったことを公表すること。ただし、同性愛であることを明らかにすることの意味もあるので アメリカに行った際にはめったやたらに使わないほうが無難。

ガムテープ【 gum tape 】
通称ガムテ。幅広の粘着テープ。荷物の梱包や封印に用いるほか、本番直前に服のゴミを取ったり、風で譜面台が 倒れないよう押さえたり、顔面マヒの際に息が漏れないようくちびるの端を塞ぐなど、多種多様の用途がある。

カムバック【 comeback 】
復帰すること。返り咲くこと。借金で雲隠れしていたバンドマンが、借金取りをまいて元居たバンドに 戻ってくるようなこと。

カメレオン効果【 chameleon effect 】
心理学的な用語で、相手の仕草を無意識になぞることで相手に好印象を与えることが出来る、と する考え。ただし、相手によってカメレオンのように自分の意見を変えるのはカメレオン効果とは呼ばない。
<用法例>
「お前、俺のアドリブのマネばっかりするな、気分悪い!」
「あれれ〜、カメレオン人間にはカメレオン効果は効かないのかな」

カラコン【 color contact lens 】
カラーコンタクトレンズの略。瞳の色を変えるためのファッション目的のコンタクトレンズ。
<用法例>
「あれバンマス、目の色変えて、何探してるんです?」
「カラコン落とした!」

カラット【 carat 】
宝石などの質量の単位。この世に存在するさまざまな単位のうちで、最もバンドマンに無縁な単位。

カラン【(蘭)kraan 】
水道の蛇口。kraanはオランダ語で鶴の意味。蛇口の形が鶴の首に似ていることから。もっぱら銭湯や 大衆浴場で用いられるため、内風呂のない家に住むバンドマンはよく認知している言葉。

カリスマ【(独) Charisma / charisma 】
超人間的な能力。転じて、一般大衆を魅了するような資質・技能を持った人気者。さらに転じて、 周囲の目を引くためにそう自称する一般人。カリスマ美容師、カリスマ店員など。「先生と呼ばれる ほどの馬鹿でなし」と同様、バンドマンもカリスマと呼ばれて喜んでいたら終わりである。

カロリーゼロ【 calorie+zero / zero calorie 】
厚生労働省が定める栄養表示で、飲み物の場合、100mlあたり5キロカロリー以下であれば示すことが 出来る表示。つまり「ゼロ」は、カロリーがゼロではなく、消費者に対する説明や思いやりがゼロ、という 意味。