バンドマン風「百人一首」(抜粋)


パソコンのブラインドタッチの練習に、百人一首を使っています。ついでに、バンドマン風 の百人一首を作ってみました・・・少々季節はずれですが・・・


(秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ)を詠める、

【飽きたのと 借りてるネカの とみに溜まり 我これまでと ついに抜けつつ】

<訳>このバンドにも長く居たが 飽きてきたし 借金もだいぶ溜まってきたので ここらが潮時と抜け 出し 次のバンドを探すことにしよう


(花の色は 移りにけりな いたづらに 我身世にふる ながめせしまに)を詠める、

【端(はな)の頃は 吹けずに過ぎな いたずらに ドレミファソラシ ながめせしまに】

<訳>バンドマンになった最初の頃は ろくに吹けずに ただ呆然と 楽譜を眺めているだけで  曲が終わってしまったことであるよ


(あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む)を詠める、

【あとひきの やまほどに飲む バンマスの ながながしグチを ひとりかも聞く】

<訳>帰るタイミングをはずしてしまい あとひき上戸のバンマスのグチを ひとりで 聞くはめになってしまったことだ


(田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士のたかねに 雪は降りつつ)を詠める、

タンゴのウラに 吹き出でてみれば うろたえの フイの高音(たかね)に ウソを吹きつつ】

<訳>タンゴの曲で 1拍のウラを 急に吹こうとしたが 音が高すぎて うろたえてしまい  ミストーンを出してしまったことだ


(これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも あふ坂の関)を詠める、

【これやこの 行くも帰るも別れては 死ぬも死なぬも バンドマンの席】

<訳>これがまあ 出たり入ったりしながら その店に死ぬまで勤める人もいれば 途中で辞める 人もいるという バンドマンの仕事場なのだな


(ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは)を詠める、

【胃は破る 体もきかず 立ちもせず だからといって 首くくるとは】

<訳>胃潰瘍になったり 体のあちこちに 衰えが出たからといって 首をくくる人がいるというが バンド マンはそんなアホなことは しないものであるよ)


(天つ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ 乙女の姿 しばしとどめむ)を詠める、

【あまい菓子 苦悶の食い意地 吹き閉じよ 音出た姿 しばしとどめむ】

<訳>甘いお菓子を食べたいという誘惑は 楽器を吹くことで 我慢せよ 音がよく出ていた ころの体形を しばらくは保っていたいから


(忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は 物や思ふと 人の問ふまで)を詠める、

【シソファレド イモに出でにけり わが声は もしや お前?と 人の問うまで】

<訳>楽譜を黙読していたのに つい声に出してしまった その声があまりにイモ(下手) なので え、今のはお前の声?、と人が問うほどであったことよ


(天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも)を詠める、

【朝っぱら ふと酒見れば かすかなる 記憶のヤバさ 運の尽きかも】

<訳>二日酔いの朝 酒を見ても 昨日どんな事をしたか 記憶がない もう命運が尽きたのかも


(瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ)を詠める、

【瀬尾早美 岩仁瀬香 ルル タッキー川野 割れても末に 会わんとぞ思う】

<訳>4人のユニット 瀬尾早美 岩仁瀬香 ルル タッキー川野 はグループを解散しても 一人で売れなくなったら どうせまた再結成するだろうよ