フランス語、ですか
いま、「エリック・ミヤシロのBRASSテクニック・ガイド」を読んでいます。で、その中に『アーバンは タンギングを「TU」でやるように書いてあるけど、アーバンはフランス人だから英語読みの「トゥッ」では なくて「デュ」に近い』、と書いてありました。フランス語、ですか、あちゃー。

タンギングは、管楽器を演奏する人にとっては大きなキーポイントで、多くの解説書が出ていますが、 実際に舌の動きをレントゲン(では見えないか)とかで視覚的には捉えにくいので、どうしても概念的に トゥとか、ドゥとかの表現で解説してある。それが、それ以前の国語の 問題でカン違いしていたとなると、アーバンのTUをトゥだと思っていた人は、お門違いの練習をしていた ってことになる?

それでなくても、音楽テクニックは、もっと科学的な方法で解説されてもいいと思うのですが。 たとえば、アクセントやシェイクの時の舌の動画、pf(ピアノフォルテ)の音のバランスの画像、 バンドによるスイング表現の違いを解析する波形画像、マウスピースの形状と音質の関連が見える画像、 など、今の科学なら出来そうなことがいっぱいあると思うのですが。

精神論や古典的な踏襲でやるべき音楽テクニックもあるだろうけど、ジャズの奏法について、 もっとはっきりした表現で解説してくれる本って、なかなか見かけない(私が知らないだけかもしれないけど)。 自分の音が、どんな奏法に基づいて出ているのか。今年は、そんなことも考えながら練習しよう! (なーんてこれも概念的目標)