ブラックマヨネーズ風「漫才・楽器選びは難しい」

A:きみ、昨日家にいてへんかったけど、どこに行ってたん。
B:昨日?ああ、楽器買おう思て、楽器屋に行っとったんや。そやけど、楽器 選ぶて、難しいもんやな。
A:なんでや。
B:なんでて、高い金出してしょうもない楽器買うてみ、どないもならんやろ。
A:しょうもない楽器て、そんなもん、吹いてみたらええやないか。楽器ちゅう もんは、ちゃんと吹いて、音色を確かめて、買わなあかんがな。
B:吹いてみたら、て、楽器屋が吹かしてくれるかどうか、わからへんやろ。
A:そんなことあるかいな。どこの楽器屋かて、ゆうたら吹かしてくれるがな。
B:そやかて、大きな音出さな、どんな音色か、わからへんやないか。
A:そやから、大きな音出したらええやないか。
B:ええやないかて、大きな音出して「騒音防止条例違反や!」ゆうて、おまわりさん に捕まったら、どないすんねん。
A:楽器屋の中に、おまわりさんがいてるかいな!
B:そんなもん、わかるかいな。たまたま音楽隊のおまわりさんが、非番で来てるかも しれんやないか。
A:そしたら、そのおまわりさんに「試しに吹いとんのんです」、ゆうたらええ やないか。
B:そやかて、そのおまわりさんが「こいつ、俺よりうまいこと吹っきよる。いっぺん、 捕まえてこましたろ」ゆうて、警察に連れて行かれたら、どないすんねん!一生涯、牢屋の中 で、あん時吹かんといたらよかった、思て暮らせゆうんかい!
A:牢屋て、古いな、江戸時代やあらへんで。
B:ほな、何ちゅたらええんや、プリズンとでも言うんかい!
A:お前、時々わけのわからん英語使うな。そんなことになったら、俺が警察に貰い下げ に行ってやるがな!
B:ほななにか、俺はそのことでお前に一生、恩を売られながら暮らすんか!
A:誰がお前に、恩、売んねん!
B:そやかてお前、3年前に俺にうどん奢ってやったて、いまだに、あちこちで言いふらしてる やないか!
A:あれは、お前が6杯も食いよったさかい、そのことをゆうとんのじゃ!
B:ほたらなにか、大阪では、うどんは5杯以上は、食うたらあかんのか!
A:日本中どこでも、何杯食うてもかまわんわい!けど、奢ってもろて6杯も食うな!
B:せやかて、腹へってるもん、しゃーないやろ!腹がへっては楽器は吹けぬ、ゆう やないか!
A:ほたら、今度は自分で金出して、うどん食うて、楽器屋行て、騒音防止条例違反で捕まる ぐらいの大きな音、出して来んかい!
B:そんな大きな音、出るわけないやろ!
A:なんでや!
B:買おと思とんの、ハーモニカや!
A:もう、ええわ。