オールマイティーはキャバレーの特権
あちこちでいろんな場面で演奏する時に、キャバレーでやっててよかった、 と思う時があります。それは、良い悪いは別として、とりあえずオールマイティーで 演奏できるようになったこと。

演歌の職内でバックもできる、パレードの職内でデキシーもできる、 ダンスパーティーでラテンやタンゴもできるし、結婚式でコンボもできる、 ついでに、ジャズコンサートでアドリブも(?)

キャバレーでは、1、2ステージはジャズ、3、5ステージはショー、4ステージ がダンス、など、各ステージの内容が異なっているので、いろんなジャンルを 演奏できなくてはなりません。(もちろんジャズ一筋、アドリブ一筋にやれたら いいのでしょうが、それではなかなかメシが食えない。)

それで普段も、テレビの歌謡ショーのバックに注目したり、BGMでデキシーが 流れてくるとアドリブに耳をかたむけたり、という接し方になります。 そのために遠回りをした、という気もしますが、今になってみると、 それもあながち悪いことではない、と思います。 それによって音楽の間口を広げたり、イメージが広がることになったのではないか。

最近はそういう場が少なくなって、どちらかというと偏ったジャンルのみを 演奏するという人が多いようですが、ジャズも元はといえば、ダンスやパレード で演奏されていたわけですから。

古いとか、日本風だとかで敬遠しないで、一度アプローチしてみては。けっこうハマルかも。