バンドマン風「悪魔の辞典<よ>」
<よ>

よいざめのみず【酔い覚めの水】
超高価な甘露の水。ビータ(旅)先で飲み過ぎて、二日酔いで目覚めた ニュースカイラークメンバーが、よく「千両」払って買っている。 (酔い覚めの 水千両と 値が決まり = 江戸川柳)

ようかいへんげ【妖怪変化】
人間社会、特に、政界、財界、バンド界などにまぎれ込んで住んでいる、怪しげな生き物のこと。 人間そっくりだが、酒、金、女に、見境なく飛びつくのですぐ見分けがつく。

ようかん【羊羹】
必ず「端っこのガリガリしたとこがウマいんだよ!」と言い出す古参のバンドマンが いる、棹物(さおもの)の和菓子。

ようき【陽気】
素面(しらふ)でないバンドマンや、『うちら陽気なかしまし娘〜』と歌う三姉妹に 見うけられる、日本では珍しい性格。

ようするに【要するに】
話をまとめるのが下手なバンマスの、いつもの口ぐせ。

ようちゅういじんぶつ【要注意人物】
有り得るはずがない言動や態度をとり、その動向に注意する必要のある人物のこと。政治に熱心な 政治家、バンドメンバーのことを第一に考えるバンマス、拾った財布を交番に届ける潔白なジャーマネ、 飲む打つ買うをしないバンドマン、夫の言うことを聞くバンドマンの妻、などの類。

ようとうをかかげてくにくをうる【羊頭を掲げて狗肉をうる】
「月に1日の休みと、毎年1回の給料アップ!」の歌い文句で誘っておいて、実際には休みも 給料アップもないバンド界のリクルート情報、ような、虚偽広告のこと。

ようなし【洋梨】
パンドのメンバーが、常々バンマスに贈呈したいと思っている高級果物。

ようりょうがいい【要領がいい】
バンドのジェスチャーでは、手のひらを、表、裏、交互にひっくり返して表現する、 バンド界に長く生き残る為に、必須の素質。

よかんてきちゅう【予感的中】
(やっぱり、止まったな。リハの時から、あの曲は絶対途中で止まると思ってた、もう1回 練習しときゃよかったな・・・)という、バンマスの密やかな心の叫び。

よきんつうちょう【預金通帳】
バンドマンの家にある、下ろすほどでもない金額が残っていて、捨てるに捨てられず、いつの 間にか忘れ去られてしまった通帳。

よくのかわ【欲の皮】
人間の体を覆っている皮膚のうち、特に、いつも突っ張っている皮のこと。

よけいなおせわ【余計なお世話】
バンドマンが、いつも世話をしてもらった後から言う、ばち当たりな捨てゼリフ。

よこしま【邪】
ジャーマネの好きな、洋服の柄。

よさんおーばー【予算オーバー】
必要な金しか持たない主義のバンドマンにとって、予定外の出費はすべて。

よじょうじんいん【余剰人員】
バンドを縮小する際、バンマスの好き嫌いによって解雇の対象とされるメンパー。

よじょうはんひとま【四畳半一間】
多くのバンドマンの出発点、または現在も居住中、の部屋の間取り。この後、リョーキュー (給料)のアップの具合で長い年月をかけて、六畳、四畳半と六畳の二間、などに出世転居していく。

よせあつめ【寄せ集め】
1)一般的には、カネの為だけに集まった、まとまりのない集団。
2)バンドで界では、カネの為にならすぐにまとまる、ショクナイバンド。

よたろう【与太郎】
1)落語の世界では、道具屋、錦の袈裟、大工調べ、孝行糖、などの噺で主役を務め、ほかに、 佃祭り、酢豆腐、などでも、キーマン的役割を務める、大スター。
2)バンド界では、バンド部屋の雰囲気を和ませたり、バンマスのご機嫌を取ったりする役割を 担う人物。但し、ステージでの腕前が伴わないと、ただのお調子者。

よってくだんのごとし【拠って件の如し】
昔、書状の最後に書かれた「そういうわけで、こうなりました」という意味の決まり文句。
落語「たらちね」では、
長屋に嫁いで来た宮中言葉を使う新妻が、夫に飯が出来たことを伝えるのに、
「あ〜ら、わが君、早く召し上がって然るべき、恐惶謹言〜」
あきれた夫が、
「飯を食うのが『恐惶謹言』!?、では、酒を飲んだら『よって(酔って)くだんのごとし』か」
という、オチに使われている。
ニュースカイラークでは「酔って演奏をミスった時に使うフレーズ」として、特許を出願中。

よどものおき【ヨド物置】
イ○バ物置のように、人を100人乗せる目的では作られていない物置。

よねんにいちど【四年に一度】
オリンピック、ワールドカップサッカーなどで「次の大会まで頑張ろう」という気持ちに、なるか ならないかギリギリに設定された、残酷な開催の間隔。

よばい【夜這い】
成人男性による、夜間の、四足歩行による、生殖行為目的の移動、のこと。なお、コトの成否は いろいろ。(無名円(むみょうえん=傷薬)つける夜這いは 不首尾なり = 江戸川柳)

よびすて【呼び捨て】
バンドマンが、演奏技術でなく年齢や経歴で、自分が上位であるということを強調するための 行為。

よめとおめかさのうち【夜目遠目笠の内】
自分を美しく見せるには、暗い場所、距離をおける場所、物陰で顔が見えにくい場所を選べ、 という、古来から密やかに受け継がれている、日本女性のテクニック。昔、このテクニックを 最大限に発揮してきた場所が吉原などの遊郭で、その伝統は今もキャバクラ、見合い場所などに 受け継がれている。

よらばたいじゅのかげ【寄らば大樹の陰】
寄るべき大樹がないバンドマンにとっては、無縁のことわざ。

ヨロシク【夜露死苦】
某ロックシンガーにより使われ始め、今では若者の間にも流行している、新しいタイプの万葉仮名。

よろよろ【ヨロヨロ】
ステージに上がる前、ステージに上がる時、ステージで演奏中、ステージを降る時、控え室に戻った時、 のニャースカイラークメンバーの、千鳥足のこと。

よわごし【弱腰】
人をヨイショ(持ち上げる)したり、横車を押す、などの作業が苦手な体質のこと。腰の落ち着かない バンマスや、土性骨のないジャーマネなどに、よく見うけられる。

よわりめにたたりめ【弱り目にたたり目】
トップ・トランペットが休んだ日に限って、難しい楽譜のショーが入った時の、バンマスの目、 のような、目。