バンドマン風「悪魔の辞典<し>」
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じ【痔】
バンドマンの職業病。不規則な生活、大酒を飲む、長い時間座り続ける、という3つを続ければ、 さあ、あなたも今日から立派なバンドマン。

しいん【試飲】
少しの量の酒をタダで飲ませて本体を買わせようとする商人と、その酒でなんとか酔おうと するバンドマンとの、丁々発止のかけ引き。

じかんげんしゅ【時間厳守】
他のメンバーに恥をかかせないよう、集合時間より絶対早く行ってはいけない、 というバンドの決まり。

しきい【敷居】
過去の悪行によって、高くなったり低くなったりする、以前いたバンド部屋の入口にある障害物。

じきさんはたもと【直参旗本】
もはやパリヒされることもない、古参のメンバー。

じきゅうじそく【自給自足】
♪店長は僕だ、チーママは君だ、あとの4人も身内のお客♪

じこう【時効】
男の場合は相手の罪を「許す」までの期間、女の場合は「許して、そして忘れる」までの期間、 つまり女に時効はない。

したなめずり【舌なめずり】
女と見ればみさかいの無いバンマスの深層心理。

しちやがよい【質屋通い】
実際にやってみると、映画「グレンミラー物語」のようにはカッコよくない、借金法。

じつだんしゃげき【実弾射撃】
ノーコンドームデー。

しどろもどろ
妻への言い訳、ジャーマネへのおべっか、バンマスとの確信のない議論、Hが目的の口説き、 練習不足のアドリブ、などで現れる、心の乱れの様子。

しもねた【下ネタ】
歴史的には、アダムとイヴが葉っぱを付けた瞬間から発生したと思われる、安易に笑いをとるための 性的な話題。ニュースカイラークでの話題は音楽か、これ。

しゃっきんじごく【借金地獄】
テレビコマーシャルの「借金天国」の、裏側に存在する現実の世界。「安いスーバン」の裏側には存在 しない・・・バンドマンに幸あれ。

じゆうじざい【自由自在】
出来れば努力無しで達成したいと思っている、バンドマンが夢見る究極の演奏形態。

しゅんかんゆわかしき【瞬間湯沸し器】
手、または足蹴りが出るまでの時間が、ガスがボッ!と点火する時間と同じぐらいの人。迷い、躊躇、 後の配慮などの、心理的障壁を全て乗り越えた、卓越した行動力の持ち主。

しょうきょほう【消去法】
バンドを縮小する時に、誰が必要か、でなく、誰が不必要か、と考えること。

しりきれとくぽ【尻切れトンボ】
「バンドマン風・悪魔の辞典」がたどる行く末。

しれわたる【知れ渡る】
バンドマンのナイショ話が行き着く先。

しろうとうなぎ【素人鰻】
落語のネタのひとつ。武士の商法で鰻屋を始めたものの、職人が居着かず、自分で 鰻をさばこうとする主人、ヌルヌルと逃げる鰻をつかみながら店を出て行ってしまう、 客が「おーい、どこに行くんだ」「前に回って鰻に聞いてくれ〜!」。アドリブでよく行方 不明になる人にとって、身につまされるオチ。

じんかいせんじゅつ【人海戦術】
「難しい譜面だから同じパートを2人で吹かせよう」という、なんとも間の抜けたやり方。

しんきいってん【心機一転】
失敗を帳消しにしようとする時に自分自身にかける、効力の無い呪文。

じんちくむがい【人畜無害】
サラリーマン的バンドマン生活を送るのに必要な、生活信条。

しんでんづくり【寝殿造り】
アパート暮しのバンドマンから見た、一戸建ての家。