バンドマン風「悪魔の辞典<さ>」
<さ>

さいさんさいし【再三再四】
妻三妻四、とも書く。バンドマンが妻を3回も4回も取り替えるようなこと。

さいさんどがいし【採算度外視】
「では、アンコールにお応えして、もう一曲!」

さいしょくけんび【才色兼備】
才能と色気を兼ね備えているという、不気味な女性。最近は、女性よりニューハーフに、 このタイプが多い。どっちにしろ、バンドマンの苦手なタイプ。

さいてい【最低】
女性が言うのと男性が言うのとでは、全くそのニュアンスが違ってくる言葉のひとつ。 女性の場合、正しい発音は「サイテー」。男がHな雑誌を見ているのを横から覗いて 「あ、こんな本読んでる、サイテー!」というように使い、可愛らしさを表現する。 男の場合は「ふん、最低!」と使えば、即、喧嘩。

さかまくなみ【逆巻く波】
北島三郎の歌によって広く知られるようになった、函館に来るまでに乗り越えないといけない波。

さきだつもの【先立つもの】
「お金」の隠語。他人をあてにして手に入れようとする時に使う、深遠な表現。 バンドマンの場合、教養外の言葉なので、「すみません、なんせ、先立つものがないので」と言えば 借りられるところを、「返すあてはないけど、金貸して」と言って断られる。

さけびたり【酒浸り】
体の内側からアルコール浸けにして、精神が腐らないようにするという、太古から 続く健康法。しかし、この時使用するアルコールの価格には、多額の税金が含まれており、 バンドマンにとって、大きな金銭負担となっている。発泡酒と焼酎の増税、断固反対!

ざこね【雑魚寝】
狭い場所で、多くの人がいっしょに寝る時の様式。スリッパや靴を枕にし、寒い時は新聞紙を 布団代わりにして、隣りの人に気を使いながら寝るという、人間本来のもつ、動物的 感覚を刺激する寝方。雑魚寝から目覚め、辺りを見渡すときの爽快感は、やった者でないと 分からない。枕と布団が無いと眠れないという軟弱な現代人には、ぜひお勧め。 (但し、それによって風邪をひいたり体調を崩したりしても、当ホームページは一切責任を 負いません。)

ざせつ【挫折】
大抵の場合、自分のせいでなく、他人や世間のせいで、途中でだめになること。

さっくす【サックス】
サクソフォーンの略。ジャズで使用される管楽器のうちで、最もポピュラーな楽器。 マウスピースに取り付けたリードを震わせることにより、音が出る。そのため、少々音が 出なくても「今日はリードの調子が悪い」と言えば済むから、サックス吹きなんて 楽なもんよ、って、隣りのトランペット吹きが言ってました。

ざっそうだましい【雑草魂】
「雑草という名の草は無い、全ての草には名前がある」というようなことを、真っ向から 否定出来るような心構え。

ざまぁみろ【様ぁ見ろ】
他人の不幸に対して喜びを感じる、陰湿な感情の表現。人類がかかえる全ての「不幸の 連鎖」の元になるもの。動物にはこの感情が無い分、まだ人間より幸せ。

さむざむ【寒々】
練習より博打が盛んなバンド部屋、従業員があくびをしているキャバレー、女っ気のないバンド、 悪口を言うのに疲れたバンマス、挨拶もしないバンドマン同士、硬貨しか入っていない財布、 安いけど愛想の悪いママのやっている飲み屋、帰ってみるとカミさんが遊びに行って誰も いない自宅、というような一日を送っている、バンドマン生活。

さるしばい【猿芝居】
他人を騙したり陥れようとする人間がとる、他人から見ると一目瞭然なのに、 本人は気付かれていないと思っている、愚かだがどこか愛嬌のある行動。「バンマス、 Aさんのバンドから、リョーキューアップで誘われてるんだけど、でもー、このバンドも俺が いなくなると、後が大変だろうし、だからー、」「いいや、別に、全然かまわんよ。代りはいくらでも おるし、どうぞ、どうぞ」「・・・・(汗)」

さんしゃ(さんじゃ)まいり【三社参り】
キャバレーのショーでバンドが失敗したとき、バンマスが、店の経営者、フロアマネージャー、 ショーの出演者、の3シャに頭を下げてまわること。

ざんぞう【残像】
いま払ったお金が、あたかも、まだ手元に残っているように見えるという、バンドマンが よく見る、幻覚の一種。

さんてんしじ【三点支持】
登山で崖を登る時に、3つの点で体を支えて、体勢を安定させるやり方。ものごとを 安定させる方法として有効なため、三点支持はいろいろな分野で応用されている。例) 政治家(金、地盤、血統)、サラリーマン(出世、妻子、老後の安定)、バンドマン(金、酒、女)、 管楽器(口、右手、左手)、パソコン(Ctrl+Alt+Delキー)、など。

ざんぱん【残飯】
夫や子供が食事をした後の、残ったご飯。主婦の主食。残飯の有り難さが わからない主婦が、日本の家庭をだめにしていく。