バンドマン風「悪魔の辞典<る>」
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ルアーフィッシング【lure fishing】
バンドマンを、バンス(前借り)というルアー(疑似餌)を使って釣ること。餌代(金)はかか らないが、ルアーを本物らしく見せるテクニックが必要。釣った後、煮ても焼いても食えないものは 飼い殺し、小物の場合はリリース(クビに)する。

ルイジアナ州【Louisiana】
フランスやスペイン領になり、最後にナポレオンが1500万ドルで叩き売ったという、アメリカ 南部の州 。ニュースカイラークメンバーが、生きている間に一度は訪れたいと切望している、 ジャズのメッカ・ニューオリンズ市がある州。

るいじひん【類似品】
高級腕時計、高級バッグ、音楽CDなどの、本物を真似て作られた偽物。ニュースカイラーク メンバーが公演先の街角で「シャチョサン、ヤスイヨ」と声を掛けられ、つい手を出しそう になったという、パチモン、バチモノとも呼ばれる粗悪品のこと。

るいじんえん【類人猿】
ヒトに近い霊長類だが、まだ「貪欲」という毒に犯されていない、サルの仲間。

るいしんかぜい【累進課税】
飲み会で、給料の多い順に会費をたくさん徴収するという、低所得バンドマンにとって合理的 なシステム。

るいせん【涙腺】
バンドマンが、借金をする時や、バイシ(=芝居、見せかけ)で謝る時に、自分でコントロール して涙を流す器官。

るいはともをよぶ【類は友を呼ぶ】
バンマスが、ステージの休憩時間に立ち飲み屋で飲んでいると、いつのまにかその回りに、 バンドのメンバーが集まっている、というような状態。

るーきー【rookie】
野球界などで、「新人」を期待を込めて呼ぶ時の呼び方。バンド 社会では、新人は早く潰した方がいいので、そのような呼び方はしない。

るけい【流刑】
サラリーマン社会の懲罰手段、「地方への左遷」のこと。地方の方がかえって気楽なバンド社会では、 流刑より「村八分」の方が、懲罰としては効果的。

るすばんでんわ【留守番電話】
「登録件数ゼロ件です」という、わびしい音声を発する機能の付いた電話。

るすろく【留守録】
機械万能の現代社会で、機械オンチかどうかの判断基準となっている、初歩的操作。

るーず【loose】
バンドマンが好む、行き当たりバッタリの、ゆとりある生活のこと。

ルックス【looks】
容姿のこと。若者が「容姿端麗」という言葉を理解出来なくなる、悪因となった言葉。

るーと66【route66】
アメリカ大陸を、シカゴからロサンゼルス(サンタモニカ)まで貫く道路(現在は廃線)。 バンドマンが「Route 66」という曲でしょっちゅう利用している道路。

るぱんさんせい【ルパン三世】
「不二子ちゃん」を「ふーじこちゃ〜ぁん」と訛って発音する、顔も言葉も日本人なのに、 国籍不明ということになっている泥棒。

るび【ルビ】
フリガナ用の活字の大きさの呼称「ruby(=宝石)」から、フリガナのこと。小学生と バンドマンのための、簡易・漢字翻訳システム。

るーびー【ルービー】
バンドマン用語でビールのこと、発泡酒の類似品。所有格はアワ、所有代名詞はアワーズ、 季語は夏、枕詞は「とりあえず」。

るーびっくきゅーぶ【ルービックキューブ】
「偶然」では完成しないと分かった途端、マニア以外は、誰も見向きもしなくなった パズル型の玩具。

ループ【loop】
ひも、輪、宙返り。また、コンピュータ用語でプムグラムの繰り返し。ジャズでは、 アドリブを終わるきっかけを見失うことを「無限ループにはまる」、と言う。

るーむさーびす【room service】
女房が珍しく、台所から居間まで食事を運んで来てくれること。

るる【ルル】
くしゃみを三回した時だけ飲むという、変わった風邪薬。

るーるぶっく【ルールブック】
バンドでトラブルがあった時、バンマスが心の中で叫んでいること・・・『俺がルール ブックだ!』

るーるーるるるー【ルールルルルー】
由紀さおりの「夜明けのスキャット」の冒頭の歌詞。手を抜いても売れるものは売れる、 という、多くの作詞家が目標にしている歌詞。

るろうのたみ【流浪の民】
借金取り、バンス(前借り金)を借り逃げしたバンド、慰謝料を請求する元妻、演奏が下手と いう評判、などから逃れて、あちこちのバンドを渡り歩いているバンドマン。

るんるんきぶん【ルンルン気分】
1982年ごろ流行した、楽しい気分を表す言葉。ラ行の軽やかさとウ段の丸みを 持つ「ル」に、ンを組み合わせたもの。同じウ段でも、
ウンウン気分・・・気分が悪そう
クンクン気分・・・臭って来そう
スンスン気分・・・鼻水が出そう
ツンツン気分・・・愛想が悪そう
ムンムン気分・・・暑苦しそう
などは不適切で、やはり「ルンルン」の語感が一番適切。但し、現在では団塊の世代のみに しか通じない古語。