バンドマン風「悪魔の辞典<ら>」
<ら>

ら【裸】
バンドマンが反射的に反応してしまう漢字のひとつ。たとえそれが「裸眼」や 「裸子植物」でも、つい目が行ってしまうという、バンドマンの悲しい性を呼び 起こす漢字。

らいきゃく【来客】
バンドマンの家を訪問する人のうち、出前の配達人、集金人、借金取り、以外の人。

らいしゅうちゅうには【来週中には】
バンド業界で、約束を引き延ばす場合に使う期限。「明日中」ではウソだとばれるし、 「来月中」では相手に信用されないので、ちょうどいい「来週中」が使われる。 なお、染物業界では「紺屋の明後日(あさって)」が使われている。

らいねんのことをいえばおにがわらう【来年のことを言えば鬼が笑う】
明日どうなるかも分からないのに、まして来年の事で悩んだりするなど、全くバカ げた事だ、ということわざ。但し、ニュースカイラークでは、来年のスケジュールを いっぱい入れて、鬼を笑い死にさせるよう心掛けています、お願い、来年の仕事ください!

らいぶ【ライブ】
録音や録画ではなく、その場、その時間帯に演奏を行う、という、録音機材を持たない 貧乏バンドがやっている、ごく当たり前の演奏の形状。もちろんニュースカイラークは これ一辺倒です、お願い、チケット買って!

らいふすたいる【ライフスタイル】
朝起きて、夜寝るまでの、生活状態のこだわり。もちろんバンドマンには、そんな こだわりの選択の余地はない。

らいんだんす【ラインダンス】
「壮観」、という言葉が一番似合う踊り。

らくがき【落書き】
ステージに上がる直前まで練習していたソリストがふと目にした、幕の横の壁に書いてある 「もう、あきらめろ!」の文字。

らくご【落語】
江戸時代に出来た、滑稽な話をして人を笑わせて金をとる、という芸能。しかし、平成 になると日本人全体が滑稽になってしまった為、すたれてしまった芸能。現在では、 派手な着物を着て、身内同士で冗談を言い、座布団を取ったり取られたりするのが落語、 と考えられている。

らくさ【落差】
バンマスの、雇う前の恵比須顔、雇った後の閻魔顔。

らくしょう【楽勝】
「こりゃ出来んわ」や、「なるようにしかならん」の言い換え。難しい楽譜を見たバンドマン などが、苦しまぎれによく使う。

らくせん【落選】
小は学級委員長から、大は総理大臣まで、自分の周りの人のせいで、選にもれること。

らくだ【らくだ】
落語の演目のひとつ。
「らくだ」は登場人物のあだ名で、タイトルにもなってるのに、当人はふぐに当たって死体で 転がっていて一言のセリフもない、という不思議な落語。らくだの兄貴分と屑屋が、 らくだの死体を大家の家へ運んで踊らせる、というくだりが有名で、芝居や映画でも取り上げられ ている。屑屋が酒を飲んで気が大きくなっていくセリフや態度が聞かせどころの、酒礼賛の落語。

らくてんか【楽天家】
生活の心配や、将来の不安などを、気にかけずに生きていける性格の人。バンドマンと結婚 した妻、飲酒運転している運転者、赤字財政の地方自治体や国の政治家、核実験やオゾ ン層破壊で地球を滅亡に導きつつある人類、のような人たちのこと。

らじお【ラジオ】
人間の聴き取り能力、集中力、想像力を養うのに最適な情報発信機器。但し、 テレビでも、しゃべった内容がテロップに出ていないと理解出来ない人間が増えている現代では、 一部のファンと、車の運転手のみが愛用している機器。

らっかせい【落花生】
「柿の種」の主役。バンドマン曰く「これ、おかきが無いともっとうまいのに」

ラッキーボーイ
幸運を呼ぶ男性。自分の周りの人が幸運になるのを見るだけ、という、不幸な星の元に 生まれた男性のこと。

らてんけい【ラテン系】
陽気で、物事を気にかけない、という「ふり」をしている日本人に対する呼称。

らはがきたやま【らはが北山】
上方落語で使われる「腹が減った」の隠語。「らは」は「腹」の逆さ言葉、北山は「北の山は (空気がよくて)透いて見える」ことから。

らぷほてる【ラブホテル】
接客をしないのが良いサービス、という一風変わったホテル。

らーめん【ラーメン】
食べた後、食べた人全員が「評論家」になるという、日本独特の食べ物。

らーめんらいす【ラーメライス】
でんぷんと塩分を豊富に含んだ、高カロリー・低栄養の食品。ラーメンが好きな子供世代、 授業料の金を飲んでしまう学生世代、重労働のバンドマン世代、高血圧なんて怖くない老人世代 の、四世代家族でも楽しめる、安価でかつ満腹感を与えてくれる、超庶民的な食べ物。

らんしん【乱心】
ある日突然、ニュースカイラークのメンバーが「今後一切、酒は飲みません!」と叫ぶようなこと。

らんちょう【乱調】
バンドマンの人生、生活、演奏の、年から年中の調子。

らんなーずはい【ランナーズハイ】
マラソンランナーが、能力の程度にかかわらず、長く走り続けているうちに、精神が高揚して 走るのを止められなくなる状態。分野は違うが、アドリブ奏者の演奏が止まらなくなるのも、 同様の状態。

らんにゅう【乱入】
「ポルシェ(山口のライブハウス)」に、他のバンドの演奏中にもかかわらず、前もって連絡も せず、浴衣着姿でニュースカイラークメンバーが押し入って来て、演奏するような行為。

らんぴつらんぶん【乱筆乱文】
1)手紙の最後に「字も文章もメチャメチャで済みません」、という意味で付け足す文章。 但し、パソコンや携帯のメールが主流の現代では、字も文章も、前もって準備してある ものを使うので、死語。