バンドマン風「悪魔の辞典<く>」
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くあればらくあり【苦あれば楽あり】
「子供を幼稚園にやる時、市から援助金が出て助かったわ。ホント、バンドマン生活も、 苦あれば楽ありね。でもそれって、生活保護の世帯と同じ金額だったの。」何年たっても 今だに妻が言うイヤミである。

くいっぱぐれない【食いっぱぐれない】
バンドマンになって、最初に立てるささやかな目標。

くうそうへき【空想癖】
部屋を真っ暗にして自分の演奏に酔っているバンドマンのような、安あがりな中毒症状。

くうねるところにすむところ【食う寝る所に住む所】
バンドマンの妻になって初めて知る、人間としての最低のライフライン。

ぐさい【愚妻】
夫が妻に対して使うセクハラ用語。だが、逆の「愚夫」という言葉も存在するのに、 漢字変換では出てこないのは「辞書の逆セクハラ」、じゃないのか?

くされえん【腐れ縁】
バンド社会でよく見かける、相手がそんなに好きでないにもかかわらず、優柔不断で言い出せないで、 縁が切れずに長く付き合っている、早い話が、バンマスとマネージャーの関係。

くせもの【曲者】
バンマスにとって一番頭の痛い種類のバンドマン。例えば、腕はいいが、考え方が偏っているとか、 いつも遅刻して来るとか、女癖が悪いとか、金にルーズとか、ほとんどのバンドマンが当てはまる・・・ご愁傷様。

くちはてる【朽ち果てる】
ジャズに開眼しないまま一生を終えるという、ほとんどのバンドマンが辿る、悲哀に満ちた人生の道筋。

ぐでんぐでん【ぐでんぐでん】
酔いが最も激しい状態の表現で、バンドマンがステージで演奏出来るギリギリの状態。 演奏出来なくなるのは・・・寝てしまった時。

くまんばちのひこう【熊蜂の飛行】
テクニックをひけらかしたいバンドマンがよく使うイヤミな曲。

くるいざき【狂い咲き】
老後、狂ったように色欲が出ること。真面目なバンドマンを演じ過ぎるとそうなるので、 我慢もほどほどに、という教訓。

くるひもくるひも【来る日も来る日も】
楽器でメシを食うという、バンドマンの妻にとっては果てしなく続く・・ように思える、日々。

ぐんかんまーち【軍艦マーチ】
ニュースカイラークのメンバーでも年代差によって感じ方の違う曲のひとつ。高校の文化祭で演奏禁止になった マーチだとか、パチンコ屋のテーマソングだとか。しかし、実際に戦場で演奏した人には、かないません。