2013年バンドマン的流行語大賞


                  2013年バンドマン的流行語大賞


いよいよ今年も押し詰まり、「バンドマン的流行語大賞」を選ぶ季節がやってきました。 今年はどんな流行語が大賞に選ばれるでしょうか。
では、今年のバンドマン的流行語大賞にノミネートされた言葉を紹介します。 紹介する順序は不同です。なお、( )の中には、それに類似した、世間一般的な流行語が 表示してありますが、当大賞とはなんの関連もありません、ご了承ください。


【 尾も手も無し】
バンドマンが難しい譜面を見たとき、「こりゃ無理だ」と、尾ッポを巻き、手も出ない、という、 そんな状況を表した表現として、この言葉がノミネートされました。言葉に出して 言うときには、ゆっくりと「お・も・て・も・な・し」と言いましょう。バンマスの反感を かって、発言した人の存在が浮き立つこと、請け合いです。
(世間一般的な流行語『 お・も・て・な・し 』)

【居間でしょ】
サラリーマンを定年退職した団塊世代の父親が、やることもなく、居間でボーッとテレビを見ている、 学校から帰ってきた娘が「お父さんはどこ?」ときくと、母親がウンザリした顔で「居間でしょ」、と答える、 そんな平和な日本を象徴する言葉として、ノミネートされました。
(世間一般的な流行語『 今でしょ 』)

【 安部のみ、クスッ 】
小浜(オバマ)バンマスが、バンド部屋でしょーもない冗談を言ったとき、メンバーの誰も 笑わない中、タイコ持ち的存在の安部マネージャーのみ、クスッと笑った、そんな 状況の中で生れた言葉です。これによって、安部マネージャーは小浜バンマスの信頼を勝ち取り、 キャバレー「日本丸」は安泰となりました、メデタシ、メデタシ。
(世間一般的な流行語『 アベノミクス 』)

【 痔ぃじぇ、痔ぃ 】
ステージでそ〜っとイスに座るバンドマンに、びっくりして「どうしたの?!」と聞いたときの、 この返事が周りの人の同情を呼び、今回のノミネートとなりました。この場合、「大丈夫?、ボラギノーる?」、 と言ってあげましょう。
(世間一般的な流行語『 じぇじぇじぇ 』)

【 CM似〜てんぞー! 】
さる国では、高額バッグや、時計、漫画のキャラクターなどの、さまざまなコピー商品が、わがもの顔で まかり通っているそうです。その国のテレビCMも、きっとオリジナルのCMに似ているに違いない!、 そんな心の叫びを表した言葉としてノミネートされました。近い将来、そのCMが、大気の流れに乗って 近隣諸国の空を覆いつくすことでしょう。
(世間一般的な流行語『 PM2.5 』)

【 バイク返し 】
あこがれのナナハン(750ccの大型バイク)を買ったものの、大き過ぎて置く場所がない、 しかたなく遠く離れた貸しガレージを借りる、するとだんだん乗るのがおっくうになる、そのうちカミさんが 「どうせ乗らないんでしょ、売ったら」、その一言で、泣く泣く買ったバイク屋に返しに行く。 そんな、悲惨な、しかし有り勝ちな日本のバイク事情を表した言葉としてノミネートされました。 もちろん、買い取り金額は買ったときの倍、ではなく2分の一倍返し、でしょう。
(世間一般的な流行語『 倍返し 』)

【 な、夏?!猛暑 in 九州 】
今年の夏は「経験のしたことのない」暑さでしたが、秋になっても、な、夏?!と 言いたいほど、九州では猛暑の日が続きました。そんな季節を表した言葉としてノミネートされました。こんなときは 飛びっきり豪華な列車に乗って旅に出ましょう。財布が冷え冷えとして、身も心も涼しくなること間違いなしです。
(世間一般的な流行語『 七つ星 in 九州 』)

【 ブラつく、きのう 】
団塊世代を表した言葉です。定年延長勧告など歯牙にもかけない悪質な企業を退職して、仕事もなく、家に居てもやる ことがない、やむなく、レンタルビデオ店やデパ地下などを、昨日もブラついていた、 そんな団塊オヤジの悲哀を、見事に表した言葉としてノミネートされました。
(世間一般的な流行語『 ブラック企業 』)

【 黒インクゲット 】
これから年末を控えて、プリンターで年賀状を印刷する人も多いことでしよう。そんなとき腹が立つのが、 インクの値段です。純正品は高いし、安い代用品はプリンターメーカーの補償がきかない。 カラーインクだけを買って印刷していたら、黒インクも無くなりあわてて追加発注してやっと届く、 そんな状況を表した言葉です。「でも、私のことは嫌いになっても、プリンターのことは嫌いにならないで キャー!!、黒インクゲット」。
(世間一般的な流行語『 フライングゲット 』)

【 後藤寺ギャラ 】
気の弱いバンドマンが、福岡県の田川市・後藤寺で行われたイベントで、ヌイグルミに入って演奏するというアルバイトを したが、その場ではギャラが貰えず、その後も払ってくれないので、主催者に弱々しく「すみません、あのときの、 後藤寺ギャラは?」と聞いた言葉が、人々の哀れを誘い、今回のノミネートになりました。(なお、そのイベントで 大評判をとったヌイグルミは、今も地域の活性化に奮闘中だそうです。)
(世間一般的な流行語『 ご当地キャラ 』)

【 びっくり、出〜た! 】
芸能人の過去をさぐってプライバシーを公衆にさらす、というのが、昨今の出版社のやり口。ところが、 その出版社自体の恥部、暗部が、大量のデータを検索していたら、びっくり、出〜た!。そんな社会現象を 表した言葉として、この言葉がノミネートされました。
(世間一般的な流行語『 ビッグデータ 』)

【 格さん助けて詐欺 】
テレビドラマ「水戸黄門」の初期では、黄門様役は年寄りの役者がやっていたが、最終話近くでは、 老けたメイクをしただけの役者がやっていたので、資さん格さんの助けを借りなくても、黄門様が悪者を退治する ことが出来る、しかし、それでは演出上都合が悪いので、弱いふりをして、格さんに助けてを求めた。 これがテレビ史上有名な「格さん助けて詐欺」です。この場合、格さんは、助けを求められても、あわててふみ込まず、本人かどうか よく確かめ、周りの人に相談してから、印籠を出すようにしましょう。
(世間一般的な流行語『 母さん助けて詐欺 』)

【 嘆願登山 】
その昔、富士山は信仰の対象であり、庶民はそれぞれの願いを込めて富士山に登りました。その思いが「嘆願登山」と いう言葉を生みました。富士山は2013年に世界遺産に登録されましたが、残念なのは、その際、「嘆願登山」が 「弾丸登山」と誤解されてしまい、気ぜわしく登っては降りる登山者たちが増えたことです。元々の意味を知ってもらうために、 この言葉がノミネートされました。
(世間一般的な流行語『 弾丸登山 』)


以上、今年のバンドマン的流行語大賞の候補としてノミネートされた言葉をご紹介しました。 皆さんは、どの言葉が今年の大賞にふさわしいとお思いでしょうか。これだ、と思った言葉に、 皆さんの思いを込めてください・・・別に、それだけです。
では、よい年末をお迎えください。