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香港芸能にはまって早1年。国内でだって楽しく暮らせていましたが、やはり行かねば聖地香港。とはいえ面子は普通だし、馬鹿をやってる暇もない。夜景にグルメにショッピング、そんなOLらしい旅行になるはずだ。なるんじゃないかな、いやちょっと覚悟…ごめん。みんな。
部屋から

1日目 麺と夜景と上海蟹…でもってCD
2日目 あぁっという間に一文無し
3日目 極楽

1日目 麺と夜景と上海蟹…でもってCD ▼next ▲pagetop

飛行機は10時のANA。連休とあって相変わらずすごい人。今日何するかさえろくに決まってないもんだからここで決めよう…と言っていたがあっという間に搭乗時間。とりあえず今日は香港島に渡って、6時ごろビクトリアピークに上がろうくらいに決めて出発。機内は満席。どうやら11/2・3と香港コロシアムでV6のコンサートがあるのでその追っかけツアーの人が多いらしい。私たちもそう見えてたかもな。
機場快錢ホーム

機内放送をチェックしようと番組表を探したがない。しかしアジアンポップスのチャンネルはないっぽい。JALはあったのに。そういう意味ではやっぱキャセイだよなーとか考えつつ機内食。とにかく着いたらすぐ何か食べるだろうから機内食は適当に…と思っていたが、朝早くてお腹が空いていたので結構食べてしまった。
そのまま夜ご飯のレストランを相談したりしつつ5時間が過ぎ、香港国際空港に到着。5年前ベトナム線の乗り継ぎのときはまだ啓徳空港で、噂に高いビルすれすれの着陸に感激したものだけど、新しい空港は海のそばでとても着陸しやすそう。あの時絶対香港来よう!って思ったのに結局5年もかかっちゃったなぁ…。
空港

レートが悪いことはわかっているけど時間がないので空港で両替して機場快錢(エアポートエクスプレス)の切符を購入。機場快錢片道+地下鉄3日間フリー+20ドルの八達通(オクトパスカード)で220ドル。4日間旅行で最終日チャージを払い戻したお金+αで機場快錢に乗るのが無駄ない使い方だと思うけど、地下鉄は初乗り4ドル、尖沙咀←→中環を通過すると+5ドルだから、よほど地下鉄使わないと割高…ていうか。今これ書くために調べてたら機場快錢って3人以上の集団割り引きあるんでやんの。グループチケット買って別に八達通買った方がよかった。せめて帰りには知っていたかった。鬱。
八達通

まぁいい。とにかく機場快錢のホームへ向かう。少しは歩くのかと思ってたら到着ロビーの目の前で驚き。
機場快錢はほんとに綺麗で早くて快適。九龍駅には20分弱で到着します。ここから各ホテルにシャトルバスが出ているのだけど、私達が泊まるインターコンチネンタル(旧リージェント)には行かないのでタクシーに乗ることにする。リージェントに泊まるならリムジンぐらい使ってみせろということだろうか。隣のニューワールドルネッサンスまでシャトルに乗ってニューワールドセンターから入るという手もあったな。土地勘のできた今だからわかることだけど。

道がひどく混んでいたので九龍駅から3、40分ほどかかってホテル到着。部屋はそれほど広くないけれどシンプルで、バスルームは広々。窓からは香港島が一望できて流石の眺め。絵葉書そのままの風景に気分はいやおうなしに盛り上がります。
しかしゆっくりしてはいられない。ホテルを出て地下鉄で香港島へ。地下鉄の安全キャラクターはパワーパフガールズ。可愛い♪
機場快錢車内
飛天小女警

最初の目的地は上環にある「九記」という牛肉麺のお店。上環は住宅街で、駅前の新紀元廣場には何だかすごいビルが建っているけれど、そこを抜けると坂道に古いビルの立ち並ぶ風景に変わります。「九記」はいろんな雑誌にも載っている有名店…でもたたずまいはごく普通の食堂。5時前という半端な時間だったせいかすんなり入ることができました。
牛脛煮込み麺20ドルはあっさりしてるけど旨みは濃厚。小さいおわんの中にぎっしり詰まったこしのある幅広の麺とぴったりですごく美味しい。
カレーソースをつけてくれたのだけど、これもやっぱり肉の旨みがつまっててかつスパイシー。これがたったの300円強なんだからすごいよなぁ。
九記
牛脛煮込み麺

幸先も良く店を出て腹ごなしに中環方面へぶらぶらと。この辺は骨董品屋がたくさんあって中華風・洋風・インド風いろいろなお店があって目の保養。部屋を飾るスキルと見る目がないので目で楽しむだけだけど、十分楽しい。途中世界一長いというヒルサイドエスカレーターの下をくぐって繁華街ランカイフォンへ。ヒルサイドエスカレーターを見ると頭の中では条件反射のようにフェイの「夢中人」が流れます。
アンティークのお店はだんだんとお洒落でモダンなお店に変わっていき、ネオンもどんどん明るくなる。このゴチャっとしたネオンの中にいると香港に来たんだなぁと実感させられます。
すいかさんちん

ちょうど時間も6時過ぎ。暗くなってきたのでタクシーでピークトラム乗り場へ。途中巨大なアルマーニのビルをみかける。カフェとかある。そういえば行きで読んだ日経にアルマーニが香港に旗艦店を昨日オープンしたって書いてあったな。旬のビルだ。
…なんて話しているうちに駅に着く。わりと遠かったな。アップダウンも激しかったし。歩こうと思ってたのは間違いだったんだな。
ピークトラムは結構な角度と速度で上っていく…と、ほどなく右側に香港島の夜景。ガイドブックに「右側に座れ」と書いてあったのはこういうことか。なるほど。
ピークトラム入線

展望台はすごい風。でもそれを忘れるくらい素晴らしい夜景。いくら見ていても飽きません。夜景を見るたびにこう言ってる気がするけれど、綺麗すぎて、本当に綺麗過ぎて他に言葉が思い浮かばないんだよなぁ。心に流れるのは學友の「Speak without words」(右の写真はクリックすると別窓で大きい画像が開きます…が、ぶれてるのはご愛嬌))
展望台にはお約束の双眼鏡が置いてある。料金は2ドル。「自動的におつりでる」(日本語)と書いてあるので5ドル硬貨を入れて覗いてみると…性能が良すぎて夜景を構成するビルの壁とか窓とかのアップが見えるんですけど…美しくない…となんとか美しい方向を模索しているうちに時間。これってどうなんだろう?おつりはちゃんと出てきました。

再びピークトラムで下へ。今度は座れなくて立っていたのだけど…なるほど。床がでこぼこになっているのね。それでもちょっときついけど、立っているとまた夜景も良く見えるし悪くない。
ピークトラム乗り場から中環駅行きのバスに乗る。すーごい寒かった。香港は冷房効き過ぎとは聞いていたけど,このバスが一番寒かったな。
ピークからの眺め
ピークからその2

夕食は8時に湾仔にあるノボテルセンチュリーホンコン地下の「老正興菜館」という上海料理屋さんに予約を入れました。目的は旬の食材上海蟹。店に入って通されたのは個室。リージェントから予約を入れてもらった効果だろうか。
九記に行ってからそんな時間が経ってないので軽めにしよう、とお勧めを聞いてみると豆苗(えんどう豆の若芽)の炒め物とワンタンスープがお勧めとのこと。上海蟹は大きさによって値段が変わるけど,一人一つ食べた方がいいということで小さいものを人数分清蒸で。上海蟹は調理する前は生きてないといけない、ということで、ちゃんと生きた蟹を「これです」ともってきてくれました。活きのいい姿に期待はふくらみます。それからこの店の名物「酔蟹」。これは上海蟹を生きたまま紹興酒に漬けたもの。紹興酒がかなりきついらしいので、とりあえず一つ。
それにビールを頼んで宴会開始。

まず出てきたのは酔蟹。一見生臭そうなんだけど、紹興酒の香が強いからそんなこともなく、蟹みそと紹興酒があいまってなんとも珍味…これは…日本酒が欲しくなる。イケル口にはおすすめ。たくさんはいらんけど。
豆苗もワンタンもあっさりだけど美味。そして真打上海蟹。くー美味いー。好味呀〜。小さいのでみそをすするばかりだけど、甘くて、味があって十分満足。時間もかかるし。ただ一つ、下げられた後でほっそい足の肉も食べられるということを知る…まだ食べてる連れに別の店員さんが教えてくれた…大して量があるわけじゃないけど、なんか悔しい。
食後は暖かいジンジャーティー。上海蟹は身体を冷やすから身体をこれであっためるそう。ほんとならビールも良くないんだよな…。

最後にデザートを食べようとまたお勧めを聞いてみると胡麻団子が良いとのこと。暖かいシロップの中に胡麻団子が入っているというのだけど…想像つかないまま、これと胡桃のスープを注文。
まずは胡桃のスープ。見た目はまんま胡桃バターを溶かした物ですごくしつこそうだけど、食べてみると…あっさり!甘すぎなくて美味しい♪
そして胡麻団子。シロップに入っているのは白いお団子。一人分ずつ取り分けてくれて、団子をつぶしてシロップに団子の中の胡麻餡を溶かして食えとのこと…美ー味ーいー甘すぎないシロップと胡麻餡の組み合わせがなんとも言えずさらりとした甘さでまじ美味い。うう。店員さんお勧めはどれも本当に美味かったよ。ありがとう。
…というわけで2時間ほどの夕食は終了。お会計は一人300ドルぐらいだったかな?うち120ドルは上海蟹。
蟹調理前
酔っ払い蟹
蟹調理後
くるみスープ

帰りはスターフェリーで湾仔から尖沙咀へ。こっからの夜景も綺麗でした。湾仔から乗ると二階しかないんだけど、スターフェリーって一階もあるのよね…今度中環行くときは下乗ってみよう。
天星小輪船内

スターフェリー乗り場でホテルに戻るみんなと別れてHMVに行くことにする。目的は學友の新譜「他在那裡」と周杰倫のライブCD。あと何かいい映画のVCDとかあれば…とうろつき始める。アジアンポップスは3階。さすがコンサート中。V6のコーナーがある…そう。「Japanese Pops」もアジアンポップスなんですな。
でもそんなものはどうでもいいので、お目当てのCDとイーキンのAVCD、こばりんに頼まれたレオ・クーと次々籠に放り込んでいると…突然猛烈な腹痛に襲われる。ここはCD屋。当たり前だが洗手間はない。籠の中のCDを戻して外に出て、となりのマックに入る。洗手間はわりときれいだった。とりあえず落ち着いたところで戻るが、またすぐ痛みだしかれこれ30分は苦しんでいただろうか。きっと上海蟹にビールが良くなかったんだろうなぁ。HMV冷房効いてたし。しかし、ここまできたら買い物したいっ…と気を取り直して三度店内へ。

さっき戻したものをまた籠に放り込んで學友とJAYのコーナーをチェック。高い。JAYなんて日本より高い。台湾のCDだからか。欲しかった學友のCD「Touch of Love」は無いしイーキンはもうあらかた入手済だし、とVCDコーナーへ行くと…いやぁっ15ドルコーナーに星仔のVCDが山ほど置いてある…!だめだよ買っちゃうよ。だって1枚250円。もしかしたら字幕ついてないかもしれないけどそれでもいい。大陸や台湾で普通語吹替を買ってしまうよりずっとまし。逃学威龍1.2.3に整蟲専家(これが一番嬉しい)、唐伯虎點秋香に白面包青天、新精武門 1991、國産凌凌漆、家有喜事97…上映会できるな。あとイーキンとセシの映画「無限復活」と女たらしイーキンが悪魔の使いシュウケイちゃんの呪いで女の子になっちゃう話(多分)「當男人變成女人」これは新しいのでちょっと高めの35ドルを購入してしめて800ドル…馬鹿だな、私。閉店ギリギリでレジ閉まりかけてるし。
いやっでもうち300ドルはおつかいだしっ。ちゃんと欲しい物だけ買ったもんっ…と自分に言い聞かせつつホテルに戻る。
HMV
学友の新譜ポスター
馬鹿買い

時間は12時を回ったくらい。大分遅くなったからみんなを心配させちゃったかな…と部屋に戻ると予想以上に心配されていた。どうやらコンビニに行ったついでにHMVにも寄ったらしい。HMVにはいない、ホテルにもいない、では私はどこ?ということになっていたようだ。ごめん。きっとその時私はマックにこもっていたよ…。
テレビをつけるとジャンユーが出ている。看護婦に痴漢だと騒がれている。しばらく見ていたがなんかよくわからんので寝ることにする(後で「強姦2制服誘惑」だと判明。王晶か…)。
時間も遅いので部屋の外の明かりも大分少ない。広々としたお風呂にゆっくり使って今日は終了です。
私の部屋
2日目 あぁっという間に一文無し ▼next ▲pagetop

夕べ遅かったので少し遅めで9時半行動開始。脳内テーマソングはサミーの「感情線上」
まずは油麻地の倫敦大酒樓で朝飲茶。ここは朝餐をやっていて10時半まで全品8ドル均一。地元の人で混雑していて、私達も帰る間際のテーブルに連れていかれてその人達の後ろに立ってプレッシャーをかけることに。
席に着いてポーレイ茶(普[シ耳]茶)を注文。いちおうダイエット意識しました。ここはワゴン式の飲茶屋さん。あちこちからやってくるワゴンの中身を見て選ぶのはかなり楽しい。欲しいものが来なくても、みんな勝手にワゴンの蒸篭空けて好きなの持っていくので問題無し。出来たてじゃない可能性もあるけれど、この時間は混雑してるせいかどれもアツアツ。みんな美味かったー。帰りにはやはり別のグループがテーブルまでやってきてプレッシャーをかけられました。
倫敦酒楼

お店を出て、腹ごなしに尖沙咀まで歩くことにする。するといきなり義順乳[女乃]公司にぶちあたる。あれほどお腹いっぱいになったはずなのに、ウィンドウに並べられた牛乳プリンが実に美味しそうで目を奪われてしまう。しばし見つめていると店員さんが出てきたので入ることに。私は温い牛乳プリンを注文。ホットミルクを食べているかのような濃厚な味。他の娘が頼んだ冷たいのも、コーヒー牛乳プリンも、パパイヤミルクもココナッツミルクもみんな美味ーい♪嬉しいなぁもう。
牛乳プリン屋

ネイザンロードを外れて歩いてみる。道を夜には屋台が建ち並ぶ廟街(テンプルストリート)も朝はなんて事のない道。ここが夕方にはごちゃごちゃに変わるんだなぁ…と歩いていくと天后廟にたどりつく。入ると真ん中に願い事の札をつけた渦巻きのお線香がいくつも下がっている。んー。香港って感じ。ていうか。ここはイーキンの映画「廟街故事(邦題:男たちの挽歌外伝)」の舞台なので、私の中ではトクベツなのだ。そんな好きな映画でもないけどやっぱりね。
天后廟

ネイザンロードに戻って佐敦駅のあたりに差し掛かると「中芸(Chinese Arts and Crafts)」が。チャイナグッズのデパートです。中には友誼商店のように土産物ちっくなものが並んでいる。友人がリネン類を見たいというので布関係のところに行くとクッションカバーが2枚で50ドルと安い。新宿伊勢丹のチャイナシーズとかでこういうの買ったら1枚3000円はするもんなーとうきうき購入。
レトロな絵葉書もあって買おうとすると…190ドルっ!?そんな絵葉書は買えません。あとはチャイナなワインカバーや今香港で流行っているというパワーストーンのブレスレット、綺麗な絵の描かれた煙壷などなど目移りするばかり。こういう店はほんとに見てて飽きないなぁ。
ネイザンロード

九龍公園の横を通って戻ってきました尖沙咀。ペニンシュラアーケードに向かいます。ここに入ってるアラン・チャンクリエイションズと上海灘がお目当てで、まずは上海灘。ここはチャイナドレスのオーダーとかもできるテーラーだけど、普通の服やグッズもモダンチャイナな感じでとても可愛くて是非行ってみたかったのです。しかし、高い。どれもこれも微妙なチャイナテイストが素敵だし、仕立てもすごくいいんだけどみんな1000ドル近くするんだもの…。というわけで250ドルのTシャツを購入。緑地に黄色いカンフーの人。一目惚れでした♪
続いてペニンシュラブティック。ここはペニンシュラブランドの紅茶とかクッキーとかチョコレートとかが売ってるところ。缶のデザインはすごく綺麗なんだけど…やっぱ高い。お茶道楽なので欲しくはあるけど、うちにはまだまだたくさん茶葉あるしなーと結局買わず。
最後にアラン・チャン・クリエイション。アラン・チャンの雑貨はやはりどれも素敵。見てて全然飽きないよなぁ…自分の部屋をこういうので飾るスキルがないので生かせないんだけど。ていうか単にずぼら。茶葉の入れ物も素敵ですが、何故どれも茉莉花茶と何かの組み合わせなんですか?いやがらせですか?(泣)そういえば遊茶で茶葉ケーキ頼んだら茉莉花茶ケーキで食べられなかったことあったな…アラン・チャン茉莉花茶好きなんだな…。
ペニンシュラ

なんやかやで荷物が増えたのでホテルに戻ってアフタヌーンティー。2時半とちょうどはじまった時間だったせいか窓際の席に座ることができました。
アフタヌーンティーセットは2人で250ドル。セットにはサンドイッチ、ミートパイ、スコーン、プチケーキ、3種のベリーと紅茶がつきます。サンドイッチはサーモンときゅうりとハムと卵の4種類。私は卵とハムを食べたんだけど、卵サンドにはなんとイクラが。イクラ好きだけど…サンドイッチには合わないかと。ハムサンドはパンも中身も非常に美味しかった。もうミートパイもスコーンもプチケーキももちろん紅茶もみんな美味しく、特にベリーが美味でした。
景色は素晴らしいし、ご飯は美味しいし、やーもうほんと幸せで動きたくなくなるなぁ。
アフタヌーンティーセット

1時間ほどまったりした後荷物を置いてホテル隣のニューワールドセンターにある「KENKI」というチャイナ服のお店へ。丁度バーゲンをやっていて、みんなが「大きいサイズしかない」と嘆くのにちょっと傷つきつつ、ブラウスを1枚かいました。もう一回り痩せるともっと美しく着られるでしょう。がんばろう。
ロビーラウンジ

この後は5人バラバラに動くことに。ホテルのジャグジーとかハーバーシティでお買い物とかみんなそれぞれにニーズがあるので。で、私は旺角(モンコック)に行くことに。脳内に流れるは何故かアーロンの「新的喝采」。
再集合の6:45まで2時間以上あったので、「女人街見て信和中心行って余裕だな、無理してHMVでCD買うことなかったな」…なーんて考えていたが甘かった。だって女人街。これがまぁ楽しいこと。安い服、安いかばん、安いアクセサリー、安い下着、安い雑貨、安いCD、ニセモノドケイ、ニセモノカバン…特に何を買うわけじゃなくても見てるだけで最高に楽しい。
台北の夜市みたいにたくさん人がいて活気があって、でも食べ物屋台がないから暑くないし臭くない。時間的には早めだから人手は少なめだったんだろうけど、歩いてるうちにどんどん人も増えていく。明かりもどんどん増えていく。似たようなお店ばっかりなので、一軒入って出るごとに方向がわからなくなって行ったり来たり。途中3つぐらい交差点があるんだけどどれもみんなおんなじに見えるんだもんなー。どこにも全部「よらこその女人街へ」って垂れ幕下がってるし。
目移りするわ迷うわであぁっという間にもう6時。信和中心なんて行ってる暇ありませんや。
人ごみ
よらこその女人街へ
実演販売

なんとか方向確認して抜け出して、旺角駅に歩いていくと…あ。これが信和中心か。見たらちょっとは入ってみたい。中はどう見ても秋葉原ラジオセンター。エスカレーターを上がったところのCD屋でHMVになかった學友の「Touch of Love」とJAYの「范特西(ファンタジー)」ヨーロッパ版を購入して半周する。この上ったらうろつかないと戻れないあたりがまたラジオセンターだよなぁ…などと感心してる暇はない。旺角駅に辿りついたは6時半。尖沙咀駅まではすぐだけど、そこからインターコンチは遠いんだ。走って走ってなんとかホテル到着。そういえばこの靴はかかとがなくて走りにくいんだった…。
これは日本のアニメ

ちゃちゃっと着替えて予約したレストラン金島へ。途中尖沙咀プロムナードを通ります。香港の夜景はどこから見てもほんに美しい。もうさんざん撮ったのにまた写真撮っちゃったよ…後で見るとみんな同じに見えるんだろうなぁ…。
尖沙咀プロムナードから

今日のレストラン「金島燕窩潮州酒樓」は潮州料理のお店。あっさりとした海鮮料理ということで是非食べてみたかった。特に金島は何食べても美味しいってどっかに書いてあったし。
ここで食べてみたかったのはほうれん草と鳥のスープ。緑と白で陰陽模様になっているのだ。その他潮州料理の代表ふかひれスープ、海老と海苔の炒め物、真鰹のソテーなんかを注文。まず最初に濃い鉄観音が振舞われ、食事スタート。うん。たしかに何食べても美味いわ。ふかひれスープは5人で1つというせこいことをしましたが、それで充分なくらい濃厚。海苔の食感は新鮮で、魚はとても旨みがあるのに生臭くない。そしてお目当てのほうれん草と鳥のスープこれがねーほんっとーに美味かった。鳥の出汁出てて、ほうれん草がさっぱりで、見た目だけじゃない味のある料理でした。
料理が出るごとに写真を撮っていると、隣のテーブルから声がかかる。友人のサイバーショットUが珍しいらしい。ちっちゃいもんねー。香港でも売ってるの見かけたけどいくらぐらいなのかな。やっぱり日本の技術はすごい!と大人気。
そして最後は潮州風チャーハンで締め。ハムと葱という家で作るような具で懐かしい味のするチャーハンでした。
陰陽スープ
潮州チャーハン

お次はホテル日航香港で足ツボマッサージ。無類のくすぐったがりでボディマッサージは受けつけない私ですが、足ツボなら大丈夫。私の担当の人はなんか真面目そうなお兄さんで、とても丁寧にマッサージしてくれて気持ち良かったー。料金は45分350ドル。けっこうどのガイドにも二割引券が着いているので使うと良いかと。
ABC

足も軽くなったところでホテルに戻り、ロビーラウンジへ。昨日はいっぱいで入れなかったらしいけど、今日は幸い窓際の席が空きました。一杯105ドルもするマティーニを注文し、夜景を眺める。
ライトアップされてるはずのコンベンションセンターは柱の影になってるし、日曜日なせいか少し明かりが少ない気がするけれど、それでもとても美しい。頭の中には昨日聞いた學友の新譜の中の一曲「為什麼愛是這様」が流れます。
こんな絵葉書のような夜景が本当に自分の目の前にあるなんて信じられない。マティーニも光を反射して輝き、なんだかけだるい疲れを癒してくれる。香港に来てよかったなぁ…本当に心の底からそう思える、ぼんやりといつまでもいつまでも眺めていたい、そんな夜景でした。
ロビーラウンジ夜
一杯105HKD(税サ別)

いくつかライトアップも消え始めたので、外を軽く散歩してから部屋に戻る。外は風が強くて寒いけど、そこから見る夜景もまた良し。もう明日には帰国なんて…帰りたくないなぁ。
部屋に戻ってテレビをつけるとほどなく學友のインタビューが。「来年の抱負」について話しているようなのですが、字幕も出ないのでなんて言ってるのかはさっぱり。でも続いて「我得イ尓」のMVが流れたし、らっきーだわ♪
さて、ぼんやりもしていられない。パッキングだパッキング。大量のCDをトランクに詰め、買ったかばん、服なんかを入れていくと行きには半分しか入ってなかったトランクがもう一杯。かさばるんだよね、CD…でもこれだけあってトランクもパンパンだと割れる心配も少なくてまぁいいかな。でも時間かかったわ…寝なきゃ。
最後の夜景
3日目 極楽 ▲pagetop

朝起きてニュースをつけるとカリーナ・ラウがどうとか言っている。なんだろう…と思っていたけど後で判明する。
朝食にはお粥が食べたい。初めは青山にも最近できた糖朝に行こうといっていたのだけど、平日は10時かららしいので急遽尖東の多来試に変更する。粥なんざその辺の目に付いたところで食せばいいという向きもあるでしょうが、この短い滞在の中にうろつく時間はないのです。
尖東の辺りは工事していてなんだか新しい感じが。辿り着いた多来試には日本語メニューがあったのですが…変な日本語。やはりこうでなくては。私はピータン粥を注文。20ドルだったかな。味はですね。言うまでもなく美味かったです。ビバ粥。
ピータン粥

食後はまた解散。再び中環に渡って買い物する者、昨日の金島が入ってたスターハウス内の中芸に行く者…そう。この中芸、ちょっと見たところ佐敦の中芸より遥かに洒落た店だったのです。佐敦の中芸も味があってあれはあれで好きですが、やはり場所柄なのだねぇと感心するぐらい違った雰囲気でした。
が、私はもうお金がないのでホテルに戻ります。もうこれ以上外をうろつくわけにはいかんのです。財布の中身はわずか30ドルちょい。それなのに…つい再びHMVへ。4階にはセールコーナーがあるらしい。セールとはいえ最低60ドルはするから買えないし、おととい買ったばかりのイーキンのCDがさらに10ドル下がってるしで悲しい思いをしながら一応眺めていると、すでに条件反射のごとく目が探すようになったレオ・クーのCDの中に1枚だけ30ドルのものが。他のは全部60ドルなのに何故?見た目全く同じだけど何かあるのか?…これは買わないといかんだろう。そんなわけで私の財布はすっからかんになってしまったのでした。今度こそ帰らないと。
尖東
尖沙咀駅

というわけで最もお金のかからない過ごし方ということで宿泊代に含まれたジャクジーに向かいます。ホテルのジャクジーには部屋で水着に着替え、バスローブを羽織ってエレベーターに乗って行く。なんだか恥ずかしいけど、これが正式な方法らしい。ジャグジーは外。社内旅行らしいおっさん3人組と、不倫カップルっぽいおっさんと娘さんの組み合わせが3組。日本人ばっかりだな…。お天気もいいし、景色は綺麗だし、お湯は気持ちいいし、あったかいからプールにも入れるけど…つまんない…と、頭の中にひらめくものが。

ジャグジーで學友のCDを聞こう!

部屋にCDプレーヤーを取りに行き、景色が良く見える場所に陣取ってCDのスイッチを入れる。素晴らしい。特に「稀有品種」とここからの眺めはもうぴったり。海の向こうに立ち並ぶビル、高く青い空、風に乗る鳥…そして學友の歌声。まさに極楽。これでCDプレーヤーが壊れたとしても本望だよ。時間を忘れて景色に見入っているとあっという間に11時半。チェックアウトは12時。後ろ髪引かれる思いで部屋に戻り、着替えて部屋を片付ける。本当にこのホテルに泊まって良かった、と最後の最後に改めて実感して部屋を後にするのでした。
ジャグジー(クリックすると大きい画像が出ます)
会社のデスクトップ

ホテルからタクシーで機場快錢九龍駅へ。今度は道も空いてて10分ほどであっさり到着。着いた時にはあまり気にしてなかったけど駅はとっても綺麗。オクトパスカードのデポジットを払い戻して機場快錢のチケットを購入。エアのチェックインもここでできてしまうので荷物も早々と手元を離れてらくちん。
ロビー

そんなわけで早々と空港に着いてしまったのでご飯を食べることにする。空港には美心(マキシム)の飲茶屋さんがあるのです。ついいつもの調子で頼んでしまったけれど、流石空港、結構なお値段でした。4人で600ドルくらい。美味しかったー。翡翠餃子も鳥とハムをあぶらげみたいなので巻いた奴も牛肉のXO醤炒めも酸ら湯もデザートも。そう。ここでやっと「豆腐花」を食べました。桶から豆腐をすくってシロップにいれて食べるもの。ちょっと前にはやった中華スイーツなのですが…うん。美味。
空港へ

食後はドルを消費すべくばらけることに。私もちょっと寂しいので友達に香港ドルを両替してもらい、売店へ。うささんに頼まれてた迷奇(ミラクル)のクリーム。ここでやっと見つかりました。ワトソンズとかどこ見てもなかったんだよな…メジャーだと思ってたんだけど。あと機内で読むのに週刊誌…と新聞が目に付く。やっぱりカリーナばっかりだ。どうやらカリーナがマスコミに敢然と抗議した…という内容。香港マスコミってやばいぐらいにすごいからな…と思っていたが、日本でも話題になるくらい大きな話になったらしい。新聞が一つなくなるくらい。その原因になった記事は私が買った週刊誌にもチラッと載っていた、12年前に誘拐された女優のヌード写真。顔は隠してるけどだれだかはすぐわかる…なるほど。ひどいわ。これで少しは変わるのかな、香港のマスコミ。
後ちょっとお菓子を買ったらもう搭乗時間です。
空港

帰りはジェット気流のおかげで3時間半で成田に着きます。今度はあった番組表を見ると…トニーとフェイの「天下無双」が載っている。あぁっこの機体が777だったら見られたのに!字幕つき。残念がりつつ当初の予定通り週刊誌を読み始める。ちょこっと聞かれたからって調子に乗ってセシリアのスキャンダル歴の説明とかする迷惑な人でごめん…>うめ。
とにかく機内食のデザートに空港で買ったたんたつ(エッグタルト)を食べて香港旅行は終了しました。楽しかったなぁ…。
君子雑誌の看板


そういうわけで、ばたばただけど充実だった初香港。やっぱり当然当たり前だけど、はまりました。また行きたい。今すぐ。ちょうど4日に発売になったエクスワイヤがカレンダー付だったことに気付いてめっちゃ悔しくなってるし、いや、日本でも手に入るけど高いし、香港で買うことに意味があるのよー。まぁそんなことはどうでも良くて、やっぱり香港の雰囲気にやられてるんです。私。
わかってはいたけどやっぱり危険な街だったわ…またしばらくは戻れないな。きっと。
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