超危ない激辛刑事カリー&ペッパー

原題:ロ伽ロ厘辣椒 |
1990年・ブラッキー・ホー監督
レスリーの「君さえいれば〜金枝玉葉」とかで有名なピーター・チャンがプロデュース。雰囲気の人ピーター・チャンらしく洒落た映画に仕上がってます。
シンチーは同年の「ゴッド・ギャンブラー外伝〜賭聖」でブレイクする前で、人気急上昇売出し中の若手俳優…だったはず。
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あらすじ |
尖沙咀のCID(私服刑事)カリー(ジャッキー・チュン)とペッパー(チャウ・シンチー)は同期で同居しててコンビを組んでいる。真面目でスマートなカリーとお調子者で抜け目無いペッパーはトラブルメーカーながらいいコンビだったが、同じ女性に惚れたのがきっかけで仲たがい。そんな中二人は武器商人子飼いの殺し屋(ブラッキー・ホー)が内偵者を殺害する現場に出くわし、命を狙われることに―
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みどころ |
やっぱ「コンビの魅力」。一言でいうと「あぶない刑事」で、舘ひろしがジャッキー・チュン、柴田恭兵が星仔。浅野温子がいないのが残念。音楽も似たような感じです。
星仔はお調子者で、わがままで、寂しがりで、生活力の無い…悪ガキ小学生みたいな刑事。その設定だけでもツボなのに、彼、煙草吸うんです…。
煙草が良い悪いはともかく、私は男性の仕草の中でも「煙草をつける仕草」が一番好き。あの伏せた目に色気を感じるんです。そんな仕草を星仔がざくざくやってくれるんだから嬉しいやらどきどきするやら。
ジャッキーも流石の存在感。スマートで真面目で格好良く、星仔のキャラとうまくバランスされてる。二人の仲の良さは「…これ、やばいんじゃないの?」と思わせるほど。ペッパーってばカリーいないとなんにもできない上に、カリーと喧嘩した後彼のいない部屋でひざ抱えてしょんぼりしちゃったりするし(これがまたカワイイ)。カリーってば彼女との住む世界の違いを痛感して帰る時、彼女に「ペッパーが一人で寂しがってるから」ってそれは…。
今となっては同世代の明星とコンビを組むなんてことは考えられない星仔。でもやっぱ同格の明星と組んだ作品ってより星仔らしさが引き立ってたまらない。こういうのがもっともっと見たい!と思ったら昔の映画探すしかないんだな…がんばろう。
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