バンコクの妻と娘
今日は最終日。そして土曜日。
当初から、バンコクの北にあるウィークエンド・マーケットへ行く予定であった。
ここは週末の土日しか開いていなく、また交通機関が路線バスのみだったので、私も「今日は平日」とか「バスで時間がかかりすぎ」ということで行けずじまいであった。
今回は、うまく土曜日にバンコクに滞在しているのと、昨年12月に開通したBTS(スカイトレイン)がモーチット市場まで運行していることもあり簡単に行くことができる。
こいつは楽だ。
いささか運賃は高いが、バスで渋滞に巻き込まれて時間がかかるということがなく、時間が読めるのと涼しい。
約20分でモーチット駅に到着。
もう市場に向かう人で溢れている。
市場の中は、ほとんど迷路。
一度通り過ぎたら同じ場所に二度と戻れない。
いったいどのくらいの店舗があるのだろう。
ここでも妻と京は、いろいろと雑貨を買い込み、袋は満杯というところだろうか。
昼過ぎまでいたが、あまりの人の多さと暑さでさすがに疲れてきた。
もう一通り回ったし、そろそろ引き上げようということになった。
一番を出て、駅に向かう途中、京が言った。
「お父さん、あれ乗りたい。」
と指さしたのは「トゥクトゥク」だった。
次は「ジム・トンプソンの家」に行こうとしていたが、さすがにモーチットからでは遠いので、私は言った。
「それじゃ、ここからは遠いので、ジム・トンプソンの駅の手前の駅で降りて乗ろう」と約束した。
「Siam」で降りて、トゥクトゥクに交渉して乗った。
「ジム・トンプソン・ハウスまで」
相変わらずのすごい爆音。
そして車の間をすり抜けて走る。
妻は、おっかなビックリ。京は、はしゃいでいる。
まぁともかく無事到着。
京は「また乗りたい」とすっかり気に入ったようである。
さて「ジム・トンプソンの家」。
実はここも初めてである。
いままで何度もバンコクに来ているのに、この手の観光地はほとんど行ったことがなかったので結構楽しんでいる自分がいる。
「タイのシルク王」の家はたしかに興味ある造りであった。
かならずガイドがつくので、自由に家の中をうろつくことはできなかった。
ジム・トンプソンは、マレーシアの避暑地で行方不明となり、その謎は今でもミステリーとして伝わっている。結局、シルクの製品を一つ買うこともなかった。
夜、空港に向かうタクシーで、「次、バンコクに来るのはいつだろう」と考えていた。
妻と娘は疲れを見せることなく外を見ていた。
2000.8.12〜8.20
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