那覇の休日


午前中、「パイナップル食べ放題」という看板にひかれてパイナップルを食べるために名蔵湾沿いを走り、途中でミンサー織りの民藝館に立ち寄るなど観光客らしいことをしてお昼に車を返した。ガソリンを入れたらリッター12kmほど走っていた。

私は妻に「いくら燃費が良くても走らない車はいやだ、リッター9kmしか走らなくても家の車(Familia S-Wagon SPORT20)のほうが良い。」と言ったら、賛成してくれた。

いよいよ沖縄本島へフライト。
娘は一言、「これでホテルに泊まれる。やはりベッドがいい、シャワーもトイレも部屋にあるし」・・・(^^;;
那覇のホテルは「沖縄ハーバービュー・ホテル」

今回は本島ではビーチ沿いのホテルではなく、国際通りに近いシティ・リゾートの選択をした。
妻と娘は沖縄は初めてなので足の便の良い場所を優先にした。

今回の旅の命題「シーサーを買いに」である。

国際通りを歩き、牧志市場を通り過ぎ壷屋通りまで出た。
あっちの店、こっちの店を覗くとピンからキリまで、値段も1,000円〜100,000円まで、デザインもオーソドックスなのから奇抜なのまで、2匹ペアもあれば1匹もある。やはり、これはと思うのは1万円という値札がついている。

あっちを回り、こっちを回りしているうち、娘が疲れてきて文句を言い出した。
そしてある喫茶店と焼き物の店でカウンターに座って店のママからお茶をもらって飲みはじめた・・・オイオイ。
ともかくその店に娘を預かってもらい、

またあちこちと歩き、とある1件で1匹だけどすごく気に入ったシーサーが鎮座していた。6,000円也。
宅急便の手配もしてもらって、今回の旅の一番の目的「シーサーを買う」というミッションは無事完了した。じつに4時間にわたるものであった。あ〜あ疲れた。

翌朝、首里城に行くためにホテルからタクシーを乗ったところ、ちょうど高校野球で沖縄代表の宜野座高校と仙台育英高校の対戦であった。スコアは乗った時点で3対0で宜野座がリードしていた。
この対戦は、春の選抜の準決勝の組み合わせであり、この時は仙台育英が勝っている。沖縄からすると今回の対戦は春のリベンジである。

当然といえば当然であるが、例によってタクシーの運転手は熱くなっている。
「まだセーフティリードではない」とかいって拳を握っている。
熱く高校野球について語ってくれる。
追加点が入って6対0になると、やっと安心したみたいである。
しかし、沖縄にくるとなぜか高校野球にまきこまれるなぁ〜

そうこうするうちに首里城に到着。
展示物を見ていると、琉球というのはやはり中国に影響を強く受けているのが良く解ってくる。そしてここは第二次世界大戦中は日本軍司令部のおかれたところであり、徹底的に破壊された場所でもある。

そのような首里城の観光の後は、国際通りに向った。
あちらこちらの店を覗いては、あれを買いこれを買いということで途中休憩をしながら国際通りを端から端まで歩きホテルに戻った。

午後からは海ではなくプールで時間を過ごしていた。
ハイビスカスやブーゲンビリアが咲き誇り、太陽の日差しがまぶしい。

まさに南の島のリゾートである。

牧志市場2階の沖縄料理。
離島に残る琉球文化。
どこからともなく聞こえてくる三線の音。

青い海と蒼い空。

タラタラとしたオリオンビール。
味わい深い「古酒」。
そして空気。

常にアメリカ軍の存在を意識させる場所。
日本人として太平洋戦争を認識すべき場所。
日本でありながら日本でないアジアを感じさせる雰囲気。

そうまた来るさ。

2001.8.5〜8.10

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