香港電脳夜總会

   5月16日CX503便は新空港の上を旋回して啓徳空港への着陸体制に入った。
街中に落ちていきそうな着陸が経験できるのもこれで最後である。
昨年の返還以来約1年ぶりの香港である。
 2月に子羊女王エリさんが「皆さん私が香港に住んでいるうちに、さぁ香港にいらっしゃい」という甘い誘いをボードに書き込きこんだ。その甘い言葉に乗せられて参加表明をした子羊は 「Kobatama旅日記」 のKobatamaさんと洋子さん親子。 「Komiya's Homepage」 のコミヤさん、それとたびたび登場する長年の友人悪友Aことamano氏、そしてogawa一家の総勢7匹。 

チケットの手配いつものHISの京都支店にお願い。オフシーズンのこの時期、即答でチケットを押さえることができた。ただ、チケットの発券直前になって帰国便のCX502便がフライトキャンセルということになり、台北経由の564便となってしまった。「滞在時間が減るし経由便じゃないか」と文句を言いたかったがこればっかりはしかたがない・・・(; ;)
さてもう1つ、宿の方だがこちらは香港の代理店をとおしてあの「The Regent 」に予約を入れた、日本の代理店で予約するより1泊につき2万円は安い。
昨年は重慶大厦の快楽招待所、今年はThe Regent。ほんと「ピン」と「キリ」である。
 全員無事到着。午後4時にスターフェリーの香港島側で待ち合わせということを決めて各人ホテルへ。

 ところが肝心のA1バスが来ない、チェックインには手間取るで、部屋に入ったときにはもうすでに集合時間になっていた・・・アレアレ
 お願いだからバトラーのお兄さん、館内案内は大変ありがたいけど、館内レストランの水槽で泳いでいるハタをさして「彼がここへきた由来は」と説明されても困るのですが・・・・jokeは好きだけど
またドアマンは日本の教育事情に詳しく、京(みやこ)に「今日は小学校はどうしたのと」と日本語で尋ねてきて親をあわてさせるのもやめてほしい(^^;;





  

Sea Viewのすばらしい景色を感心する間もWelcome Fruitsをゆっくり食べる間もなく部屋を飛び出してスターフェリー乗り場へ。気持ちいい風に吹かれて香港島へ。しっかり30分遅れで集合場所に到着。当然皆集合済み・・・ウウウ、スミマセン(^^;;

 



 

キャットストリートへぶらぶらと歩いて店を冷やかして、旺角へ地下鉄で移動。天気が良く土曜日のせいかすごい人出、その中をかき分けつつ女人街の店を冷やかして中程まで来て、吸い込まれるように「上海香菜館」へ、おっと看板が大きくなっている。上海料理名物「小籠包」を注文、ビールを飲みながらまつことしばし機内食以降何も食べていない面々に小籠包が登場。一斉に箸が伸びて、「美味しい」の声。夕食もあるので少な目の注文だったので、アッという間に食べてしまった。

日も落ちてきたことで廟街へ。
「バッタもんの目が光るピカチューのバッジないかなぁ〜」
「そうそう形が妙にゆがんでいるんだよね」
「皇后廟のあたりで京劇やっているかな」
「わけのわからない占いやっているよな」
「奥へ行くほど妖しいんだよねぇ〜」
とわいわい言いつつ廟街中程まで来て、夕食はいつも行く海鮮の大牌富へ。





注文は材料の値段を確認しつつ「海老」と「しゃこ」はボイル、カニはショウガ炒め、アサリのオイスターソース炒め、マテガイもオイスターソース炒め、油菜とビールを注文。やっぱ中華は大人数が良い、たくさん注文できていろんな種類が食べられるし・・・。 つい1時間程前に小籠包を食べた面々は廟街路上でも憶することなく健啖ぶり発揮。「おいしい、おいしい」といいつつ皿を空にしてしていく。 すっかり満足した一行は、さらに足を延ばして奥へ、京劇を覗き占いを冷やかして佐敦駅で解散!!





そしてコミヤさんとamanoと私はイギリス風パブに行った。ところがである、店内はおすなおすなの大混雑。。流れ者のボクたち3人は立っている場所がなく奥の通路のトイレ前でビターをすするのだった・・・ウウッ
しかしこの店は見事なほど欧米系人種しかいない。う〜む。




翌日曜日、曇り空。
朝プールで泳いで、ジャグジーへ。
正面には香港島、湯温は一番熱いジャグジーで42度、まさに露天風呂。極楽極楽。
朝食は粥麺専家でお粥を食べに行った。その後一人で鑚石山(ダイアモンドヒル)に向かった。

昨年行って、スラムの取り壊しが始まると聞いていたので、どうなっているか気になった。行ってみると確かに一部は取り壊しになっているが大部分はそのままであった。道路から眺めるとビルの谷間に取り残された集落という印象は変わらない。
スラムの奥に入っていくと、店は改装されているところもあって小綺麗になっていたりしていたが、1年前来たときと比較して、あまり変わっていないようである。





雨が降り出してきた。
前回来たときも雨だった、そして今回も雨。
でもここには雨が似合う。
奥へ行くとどこからか麻雀の音や、子供の泣き声が聞こえてくる。
香港一般のイメージとは違った空間。
でも妙に落ち着く空間。

 雨がひどくなり前も見えない状態になってきたのでホテルに戻った。
 さて本日のお約束は11時30分に待ち合わせて「飲茶」からスタート。
また遅刻して待ち合わせの銅鑼湾のパークレーンホテルへ・・・今回ななぜかよく遅刻した(^^;
そのあとトラムに乗って湾仔の「雙喜楼」へ、ところがである天野が自信をもって案内した場所には・・・何もない(そういえば以前もこんなことがあったなぁ〜)。
もののみごとに更地になっていた。(爆笑)
ということで文句を言ってもはじまらないので「龍門大酒楼」へ。
「怪人茶飲み爺」と化したわれわれは、ワゴンで来る点心をむさぼり、陸羽以来の茶の作法にのっとってガブガブと普耳茶を飲むのであった。






 ここで娘の京がすねだしたり、化粧をはじめたりといい年した大人を振り回したのだった・・・ハハハ(^^;;
あとでエリさんに話したところ「あそこ(龍門大酒楼)はガラが悪いし、値段も高め」とあきれられてしまった。
言葉のわからないわれわれは脳天気な旅行者であることを証明してしまった。

 午後2時、中環のランドマークへ。いよいよ女王エリ様と子羊達の面会の時間になった。
「彼女はどこから来るのだろう。」
「真ん中の噴水が止まって、台がせり上がって登場かな」
「ドライアイスがたかれて」
「そして緋色の絨毯がひかれて・・・」などと好き勝手なことを言っている。
 そして時間どおりに女王エリ様は現れた。 子羊たちは一斉にひれ伏した・・・目の前にはスレンダーで素敵なレディが微笑んでいた。
無事落ち合うことができて挨拶を交わし、半山區の2Kの長さのエスカレーターに乗りに行った。

あいかわらず雨が降っている。
そして京(みやこ)は当たり前のようにエリさんと手をつないでいた・・・・(^^;;

途中でお茶を飲んだり、食器を買ったり、旺角まで足をのばして海賊ソフトを漁ったり、はやりの「焼蛋撻」をエリさんにご馳走になったりした。
「昨年返還の時香港に来てたけど6日のうち5日雨でした。」と言うと、エリさんから「ogawaさんて雨男なんですね。だってここのところ雨一滴降っていないかったのですよ」と言われた。そういえば思い当たることはある。ここ何年かの海外旅行で「雨に降られなかった」というケースがまれであることに。そして追い打ちをかけるようにKobatamaさんが「私も雨女と人に言われて認識した」と・・・雨男と雨女が二人もいれば・・・雨が降って当然である。

一度ホテルに戻り、夜いよいよ中環のユンキー酒家へ。コミヤさんの先輩で香港在住のKさんも合流。さて注文だが、エリさんが広東語で注文していく。皮蛋、海老のボイル、冬瓜のスープ、帆立貝柱の炒め物、鵞鳥のロースト、空芯菜の炒め物、豆腐料理、鵞鳥のロースト炒飯、そして幻の「焼きタピオカプリン」。前菜の皮蛋にみんな感嘆の声をもらし、次々に出てくる料理に「美味しぃ〜!!」を連発。最後に「焼きタピオカプリン」の濃厚な味で締めくくり。残った料理も「折り詰め」にしてもらいホテルですべて食べさせていただきました・・・もう大満足。


<上の写真クリックするとオフ会へ>

そして日本から来たメンバーが一言「やっぱ在住の人がいると違うなぁ〜」
皆と別れてスターフェリーで九龍へ。やっと雨があがったようだ。
スターフェリーから見る香港の夜景は何度みても良い。

3日目。まずプールで泳ぎそしてジャグジー、粥麺専家でお粥と呑雲麺の朝食。スターフェリーに乗り、スーパーで牡蠣油や豆鼓を仕入れて空港へ。ほんと3 日なんて「あっという間」、でもほんとによく食べた旅だった

   

余談
帰りエアバスの搭乗率は9割ぐらいでほぼ満席だった。しかし雰囲気は日本の団体でいっぱいという感じでなかった。それは台北・松山飛行場に着陸したときわかった。乗客の9割以上が降りて、残った日本までの客は30人ぐらいであった。台北から100人ぐらい乗ってきて、そして関空へ。入国審査で「帰国」に並んだ人は20ぐらいだった。海外旅行のオフシーズンとはいえ円高の時代からするとほんとに少ない数である。


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