ネッシーの故郷へ


今日は雨。一日おきに天気が変わる。
蒸留所めぐり2日めは、エルギンから一駅のキースにストラス・アイラ蒸留所 があるのだが、そこに行くと交通機関の関係で4時頃まで動けなくなるので、ど うしようかなと思案していた。
「やっぱ車がいるなぁ〜」としみじみ。
そんな思いでハイランドの地図を見ていたらネス湖という表記があった。
「あれ、こんなに近いんだ!?」
列車とバス乗り継いでも2時間かからない距離である。
「行ってみよう」
今回の旅はエルギンに行くことばかりに気を取られ、ネス湖は考えもしなかっ たのでちょっとした驚きだった。
「そうだネッシーを見に行こう!!」

インヴァーネスの駅についたらネッシーが出迎えてくれた。
さすが古くから観光客を世界中からスコットランドの田舎に集めているキャラ クターである。
サービス精神旺盛!!

バスはネス川にそって湖に向かって走っていく

天気も回復してきた。
ネス湖が見えてきた
ところどころのビューポイントでは車やバイクを停めて湖を見ている観光客が いた。
でもボクの目からみたネス湖は・・・ただの湖だった。
湖面が光り、ツアー船が何艘かクルージングしている。
バスはアーカート城に到着

遺跡をみていたらバグパイプの音色が聞こえてきた、一種パフォーマンスだったが「なんかよくあっているなぁ〜」としばし聞き惚れていた。

実は、バスに乗っている間ネス湖が見えている席に座り、カメラのシャッター はONのままで180mmの望遠レンズでスタンバイしていたことを告白します・・・(^^;;

帰りのバスが故障して道ばたで1時間待たされたり、インヴァーネスのPUBで遅 い昼飯食べていたらボヤ騒ぎでグラスと皿抱えて飛び出したりという事件もあり 、エルギンに戻ったら夕方だった。

結局ストラス・アイラ蒸留所には行けなかった。
あいかわらず雨が降っていた。
雨にもかかわらず、昨日見たモノを見にいった。

それは、ガソリンスタンドに給油に降りてきたかのような、RAF(ロイヤル・ エア・フォース=英国空軍)の前主力戦闘機バッカニアだった。
エンジンはずしてあるとはいえ道ばたに置くモノではないよなぁ。

エルギンで毎晩行ったレストランのウェイトレスからは、2日目からは2杯目の ビターもチップスの追加も請求書書かれていない、という親切をもらった

この町もよく歩いたな。

翌日

9:00にエルギンを出て14:00ごろエジンバラに到着

実質今日で今回の旅も終わりである。

北の古都は観光客が多かった。

エジンバラ城からまっすぐ伸びる旧道のロイヤルロードを歩いていた。

土産物屋を覗き、路地裏を覗き。ひさびさに都会の観光地を歩いていた。

亀谷氏から「天気が良かったらカールトン・ヒルからのエジンバラ眺めは抜群ですよ」といわれ行った。

その言葉を信じたおかげで、美しい夕焼けを見ることができた。

スコットランドの名物料理「ハギス」を食べた。
また、シングルモルトに良く合う。
おつな味で私の好みでした。また食べたい!!

半日ではおしいな。もうすこしゆっくりすればよかった。

夜のエジンバラ城はライトアップされて美しかった。

インバーキーシング駅00:15
ボク一人、この駅でロンドン行き夜行列車を待っていた。
ほかには誰もいない。
吐く息が白い。
エジンバラから30分ほど北の駅である。
予約の関係でエジンバラを通過する夜行列車となったため、人気のない駅で待 つことになった。

「ほんとにこんな小さな駅に夜行列車が停まるのか?」という一抹の不安はあ った。
明日朝ロンドンに着き、明後日の関空行きBAに乗れば休暇も終わる。
久々のヨーロッパは旅人に優しかった、田舎ばかり歩いていたせいもあるが気 持ちも開放されていった。
アイルランドでもスコットランドでも行き残した土地はあったが、いつもよう に「また来るさ」と想いを残して終わろう。
そうすれば、またこれるだろう。
警笛が聞こえてきた。
列車が到着した。

1998.8.28〜9.7


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