TOP

2007年映画トランスフォーマー レポート

2007.8.15

いやはや、とうとうトランスフォーマーが実写映画に!
以下すべて、ネタばれのオンパレードですので、これから見る予定の方は読まない事をおすすめです☆

おすすめと言ったら、初代トランスフォーマー(「トランスフォーマー」シリーズ1作目のこと)を気に入っているなら
敢えて字幕版を見るのがおすすめかも。(個人的に)
なまじ中途半端に違和感を感じるより、徹底的に違和感を味わう方が、ベターかと!(笑)

あと、何が起こっているか全然分からないけど、とにかく戦闘に巻き込まれた感を味わいたい人にも、おすすめです(笑)

 

 ひとこと概略 ●

 個人的な感想 ●

 STORY 

 あとがき感想 ●

 ひとこと概略 

機械や車や兵器などに、しらっと化ける宇宙ロボットが攻撃してきた! アメリカ軍は未知の敵に対して勇敢に戦うのであった! なんか善のロボットもいるらしいけどまあそれはどうでも(おいおい)。

  

 個人的な感想 

CGは素晴らしかったです。ロボットに全然違和感がないのがすごい。ただ、アクションシーンは(カメラが)近すぎる上、状況説明のシーンがないので
臨場感はあるけど何が起こっているのかさっぱり分からん。

話の冒頭1/3ぐらいは、悪い異星人ロボット(ディセプティコン)vsアメリカ軍で、死人続出。
おわりの1/3ぐらいは、悪い異星人ロボット vs アメリカ軍&良い異星人ロボット(オートボット)もちょい活躍で、街が崩壊。
残りの1/3ぐらいは、まあ主人公(らしい)青年がでれでれしたり、彼の車が実は良い異星人ロボットだったりと、まあどうでも〜。(かなり嘘。)

そして、ヒューマン的な要素は皆無! ひたすらアクションシーンと破壊と、戦場の臨場感を楽しめる超娯楽映画!!
初代トランスフォーマーの、アメリカンなユーモアやロボット間の友情を愛しているファンだったら、義務感で鑑賞しましょう(笑)。
作中でも何度も言ってましたしね。「犠牲なくして、勝利なし」、と!
(ファンに犠牲を強いるのもどうかと思うが。) 

ビーストウォーズほどの荒唐無稽さはなし。かといってリターンズほどに閉塞感があるわけでも。
まあ標準に受ける度合いのとこですか。

 

映画の雰囲気的には、ピンポイントにアメリカ・ハリウッド映画で、ロボットの雰囲気的には、ビーストウォーズ・リターンズをもう少し無機的に抑えてかっこよくした感じ。
トランスフォームはど迫力だけど、変身音がいまいちだったかなー。(個人的に。)

  

 適当にSTORY ●  (記憶の限りなので、間違っているかもです。)

 

軍のヘリコプター(たぶん)の中では、帰還する兵士たちが、帰ったらお母ちゃんの手料理(ワニ料理なのだが)を食べよう、とか
生まれた娘を抱っこするんだー、などとだべって、平和ムード。
冒頭からこういう状況の常として、帰還した基地が(予想通り)謎の敵に襲われ、部隊は壊滅。冒頭から死人続出
一応兵士の機転で、敵の目的であったデータ強奪は阻止される。

国防省では当然騒ぎに。そんな最中、「なぜこんな所に」というところに、ラジカセが置いてある。
それは突然シャカシャカとちびめのロボットに変身すると、やっぱり機密データを盗み出そうとする。
ついでに、大統領専用機(ハリウッド映画は本当に、軍・国防省・大統領が好きだなあ)の中にも、
携帯電話に成りすましていたちびロボットがいて、データをハッキング。
阻止しようとした護衛官はつぎつぎ撃たれて(たぶん)死亡。既に屍累々。


どんな形状のロボットだったか、まったく忘れました(笑)

一方、ところ変わって、どこかの学校。サム・ウィトウィッキー(名前が長いので、以下ウィッキーさんと称することにする)という青年は、
先祖の形見をクラスメートに売りつけるという斬新なレポート(?)で、Aマイナス評価を勝ち取った。
A評価を3つ取ったら親父さんが車を買ってくれる約束だったので、親父さんは約束通りウィッキーさんを連れて、
あやしげな中古車センターへとやって来る。
そこの店主は、黄色のカマロ(という車。でも状態はおんぼろ気味。)をウィッキーさんに勧め、彼は結構気に入るが、金額面で交渉決裂。
と、思ったその時。黄色の車がぶるんと震える。

次の瞬間、中古車センターにあった、他のすべての車のガラスがぱりーんと砕け散った!
恐れをなした店主から、ウィッキーさんはまんまと予算の値段でその車を買うのだった。



彼の車となる黄色いカマロの隣に、黄色いフォルクスワーゲンが!
こっちがバンブルビーなのでは!?
(シリーズ1作目のアニメでは、バンブルが変身するのは、フォルクスワーゲンなので。)

それにいくら主人公に乗ってもらうためとはいえ、サイバトロン(オートボット)が人間の持ち物を
破壊して知らんぷりなんて・・・。いいのか。


その車はどうもおかしな車だった。ウィッキーさんは、女の子をナンパしようとその車で出かけるが、
そこにいた女の子(ミカエラ・ベインズ)に対し、車は勝手にラジオを鳴らし、
甘い音楽など次々かけるわ、わざとエンストするわ、彼の後押しでもしてやろうという雰囲気。
おかげで、ウィッキーさんはミカさん(ミカエラのこと。長いのでこっちも省略)と結構いい雰囲気になる。ところが。

データを盗み出した謎のロボットたちは、彼らの求めているもの(とある丸眼鏡)を、ウィッキーさんが所有しているのを知る。
ネットオークションで彼が売りに出していたからだ。(いいのか、先祖の記念の品を!)
案の定、罰が当たったのか、夜中に彼の車が(勝手に)発進。誰かが盗み出したと思ったウィッキーさんは、
自転車をすっとばして後を追い、途中で携帯で警察にも連絡するのだが、これがびっくり。
追いついてみると、彼の車はいつの間にかロボットになっている(!!) 

しかも、やってきた警察のパトカーは、彼をひき殺す真似をしておどし、眼鏡はどこだとすごむ。いったい何が起こっているのか! 
だが、これは序の口。そのうち、彼の黄色の車と、やってきたパトカーが、勝手にロボットに変身(トランスフォーム)して戦い始めたのだ。
呆然とするウィッキーさん。

そんなこんながあって(詳細忘れました)、そのうち隕石まで次々地球に落ちてくる。 でも、落下地点に隕石はない。
それらは近場の車の姿をスキャンして取り入れ、その姿に変身して、さっさとその場を離れていたのだ。
(ちなみに落下地点にいそぐ子供達が、「アルマゲドンよりすごいぞ!」と喜んでいたが、自画自賛のつもり?(笑))
そして、それらは揃ってウィッキーさんのところへおしかける。なんて迷惑な。

おしかけた彼らは、ウィッキーさんの例の車(正体はロボット)の仲間であり、
サイバトロン星からやってきた宇宙人なんだと自己紹介。そして、”オートボット”と呼んでくれと言う。
彼らの目的は、キューブ、またはオールスパーク、どっちでも同じ事なんだが、すなわち四角い隕石を敵に渡さない事にあるらしい。
それはずーっと以前地球にどかんと落っこちていて、すごい力を持っているというのだ。
そのありかは、敵側の悪いロボット軍団、”ディセプティコン”たちも追っている、例の丸眼鏡に記されているという。
結局ウィッキーさんは、オプティマス・プライムと名乗るオートボットのリーダーから、眼鏡はどこだと(やっぱり)すごまれるのだった。

彼は家に戻り、眼鏡を取ってこようとするが、平和な街の一軒家(広い庭もあって立派めだけど)に、
彼の車(バンブルビーという名前だと分かった)だけでなく、5、6人のオートボット全員がついてきたから、さあ大変。
大型ロボットたちは電線をひっかけてぴりぴりし(家の中停電)、
派手に転んだり(家の中は「地震だ!」)、庭のオブジェを一踏みでぐしゃり(「余震だ!」)。

ウィッキーさんは泣きそうになりながら(やや嘘)、頼むから大人しくしてくれと頼む。
そこで彼らは平和な一戸建てのお庭で大型車にトランスフォームして、ちんまりとおさまった(つもり。違和感はかえって凄い)。
さらに家族が(地震に)驚いて窓から外を見回すので、彼らはロボットの姿で家のあちこちに(無理に)隠れて、かくれんぼをする。


大事にしている芝生を踏まないで!!

誰が踏んだか忘れたけど、一発でばらばら。

 

そこに怪しげな組織の人間が、ウィッキーさん家を強襲。
なにやら宇宙人対策秘密組織とでもいった連中らしいが、彼らはウィッキーさん一家とミカさん(と眼鏡)を拉致。追いかけるオートボット。
そのうち、(何でだか忘れたけど)人間側にバンブルビーが捕まってしまう。
意地悪な人間はバンブルビーを冷却し、自由を奪って彼まで拉致する。
ちなみにこのとき、オプティマス・プライムは、仲間の彼を救出しようともしないで隠れていた。
曰く、「人間を傷つけずにバンブルビーを助け出すのは不可能だ。」 そうですか・・・。でも、バンブルビーは人間によって拷問にかけられちゃうんですが、いいのですか。
オプティマス・プライムは、混乱の中、ウィッキーさんが落としていた眼鏡を拾う。
そして、そこに刻まれたオールスパークのありかを知ると、ひとりカッコイイ台詞をつぶやくのだった。

主人公たちは、そろってダムの中にある、秘密基地といったところに連行される。
えーっと、ここまでの間に、軍隊vsディセプティコン戦とか、軍隊vsオートボット戦とか、あったはずなんだけど
(この話の主役級軍隊は「アメリカ軍」であって、オートボットやディセプティコンではありません。念のため。)
まあいいや。ダムの中の基地にウィッキーさん達が降りていくと、そこにはなんと、

 ・ 氷づけのディセプティコンのリーダ、メガトロン
 ・ キューブまたはオールスパーク(呼び名が統一されてないが同じ物体)
 ・ 彼の友達バンブルビー

という物語キーワードが全揃いしていた。なんて安直な。
ちなみにウィッキーさんの先祖が、氷の中に埋もれていたメガトロンの第一発見者だったのだと分かってくる。
ついでにその時、うっかり仲間の誘導装置のスィッチを入れてしまったので、後の世にこうしてロボットがわんさと来ることになったらしい。
さらには、その時丸眼鏡にも刻印が入ったらしいのですが、なんでまた眼鏡に刻印なんて…。

なお、オールスパークにはすごい力があるという事だったが、組織の人間はその実験もご丁寧に主人公たちに見せてくれる。
そのエネルギーを機械に浴びせると、それはトランスフォーム(変身)して、”凶暴な”ロボットになるのだ。なぜか凶暴な(笑)。
脇役の人間の携帯をロボットに変えて、暴れさせておいてから、ロボットをじゅっと始末してみせる人間たち。なんて凶悪なんだ。
どっちが悪者だか分からん。
一方、案の定、ディセプティコンもダム基地(とメガトロンとキューブ)の存在を知って、襲ってくる。
だから、重要アイテムをひとところに揃えるなんて、いけないってのにー。

ウィッキーさんは、協力するかわりに、バンブルビーを解放させ、ついでにミカさんの前科も削除させる。
動き出したバンブルビーは、キューブをぺこんとたたく。するとまあ、7、8階建ての建物くらいはあった巨大な隕石、キューブはさこさこと縮み始め(!?)
主人公が小脇に抱えて逃げられるジャストサイズになるのだった。
さすがすごい力のあるキューブ、すごく都合がいい事になるなあ。主人公たちは、キューブを小脇に抱えて、近くの街に逃げ込むことにした。

近くの街こそいい迷惑だ。ディセプティコン、人間の軍隊、オートボット、が次々来襲し、街中をやりたい放題に壊していく。
もう屍累々どころの騒ぎじゃない。そんな中、ダム基地では、侵入していたディセプティコンのミニロボットが彼らのリーダー、メガトロンの氷漬けを解除。
メガトロンは復活して、当然街にやってくる。ああもう、お願いだから街の外でやってください!(泣)

メガトロンはオートボットのひとりを手で引きちぎり(!? 後で「ジャズ」が助からなかったとオートボットが報告しているので、彼かも知れない)、
オプティマス・プライムをぼこぼこにして(たぶん)、オールスパークを持ってひーこら逃げているウィッキーさんを追いかける。
軍隊の人はウィッキーさんに、軍のヘリが来るから発煙筒をビルのてっぺんに登って焚いて合図して、キューブを軍隊に渡せと言うのだが、
民間人にしてへっぽこ気味のウィッキーさんはへどもど。
そんな彼に、「君は兵士なんだ!」と軍隊の人は一喝。ええーっ、いつから彼は兵士になったのですか。そんなご無体な。
しかし彼はあっさり納得。ビルにでも上ればいいのに、由緒ありげな、教会だかそういった感じの古い建物をわざわざ選んで飛び込んでいく。
当然それは後を追ってきたメガトロンが破壊しまくることに。ああ、大事な文化財が。

こんな手ではなかったな。でもよく分かりません(^^;)
発煙筒の煙も、グリーンだったかも。

 

そこまで犠牲を払って上った建物の屋上で、軍のヘリはディセプティコンのスタースクリーム(たぶん)によって、あっさり爆破。
(ちなみにスタースクリーム始め、敵も味方もほとんどキャラクターに個性がなく、「どれが誰なんだろ。まぁいいや、この際誰でも。」状態なので、印象に薄い。)
ウィッキーさんは建物のてっぺんでキューブを抱いて、メガトロンに追いつめられる。で、あっけなく転落。

その時、大きな手が彼をつかむ。オプティマス・プライムが助けに来てくれたのだ! 
オプティマスはウィッキーさんを助けると、建物を足蹴にして破壊しながら豪快に降りていった(笑)。
そして、私がメガトロンに負けたら、キューブを自分の胸に入れてくれとウィッキーさんに頼む。
そうすると、キューブもオプティマスも揃って壊れるらしいのだ。(とりあえず敵の手には渡らなくて済む。) 
だったら今ここで破壊したら良さそうなもんだが、誰も戦闘で頭がいっぱいなので、突っ込まない。 

それで結局、オプティマス・プライムはメガトロンにやられちゃったんだっけな? どうだったろう。(このあたりうろ覚え。) 
だが、とにかくウィッキーさんは、オプティマスの胸にキューブを突っ込んだりはしなかった。
こともあろうに、メガトロンの胸の方に突っ込んだのだった。
どっかんとまではいかなかったが、メガトロンは胸のあたりが溶けていき、そのうちおなくなりに。

その後、メガトロンの体は海溝に捨てられた。

 

こうして、平和が戻ったのだった・・・。

ところで、主人公と遭遇してこのかた、ずっと発声装置が故障していて人間としゃべれなかったバンブルビーは、
(戦闘のショックからか)いつの間にか話せるようになっていた。
そして彼は、オプティマス・プライムに、地球に残りたいと言い出す。それは彼次第だ、と言ってウィッキーさんを見やるオプティマス。
ウィッキーさんはうなずき、バンブルビーは地球に残れることになった。
しかし、キューブが破壊されたことで、残りのオートボットも故郷に帰れなくなっていた。結局オートボット全員が地球に残ることに。
何のためにウィッキーさんに意向を尋ねたのだ!?

彼らは(本人達曰く)、人間の世界にさりげなく入り込み(全然目立っているのだが)、暮らしているという。
最後はなぜか、主人公ウィトウィッキーではなく、腰に手をやり悠然とポーズを構えるオプティマス・プライムの後ろ姿に、彼の独白が続いて、物語終わり。


いったい……。

  

 あとがき感想 

という訳で、実に実に期待通りの、「ああ…ハリウッド映画。すぴるばーぐ。まあ、
<アメリカ軍、国防省、大統領、自己犠牲、家族愛>ってところかなー。」
という予想のまんまの、すんばらしい映画だったのでした。

 

始めの1時間(軍隊と国防省が延々と出てくる)と、途中の1時間(ロボットがぎっちゃんぎっちゃんと画面中を暴れ回って
迫力はあるけど、いまいち状況が分かりにくい)がなかったら、かなり好きかも。どこが残るんだって感じですけど(笑)。

ええと…、そうですね、真ん中あたりの、ウィッキー家でのオートボットのやり取りなんかは、楽しかったです。
ペットの犬におしっこをかけられて、潤滑油を足にかけられた! やっちゃっていい? とオートボットの一人が聞くところとか。
(しかし潤滑油と言いつつ次には「錆びる!」と言っている。謎。)
家の外壁にみんなして張りついて家の人から隠れているところだとか。隠れるのに失敗して照明にこつんと頭をぶつけるとこだとかね。
彼らのずっこけぶりは見ていて愉快でした。

それにしてもまあ……、こんなもんでしょう。トランスフォーマーがハリウッド製の実写映画になったとなれば!

パンフレットによると、スピルバーグ曰く、「この映画が、人々に長く愛されるシリーズの第1作目となることを期待しているよ」との事ですが。
私個人としては、

 

どうかこの1作で終わってください! もういじらないで!!

 

ってな感じです(笑)。めでたしめでたし。

 

ストーリー上、それほど必要だったのかどうか疑問な人々。

左から: ただ木にぶら下がって変なだけだった主人公の友人。
ドーナツ食べてたハッカーと彼にデータを渡した女性。
そもそも冒頭から出演している兵士のおっちゃん。(レノックス氏)
そして、スタースクリーム。(笑) 
(1回も裏切らないスタースクリームなんて!)

 

・・・ところで、いまふと思ったんだが、ウィトウィッキー氏も考えてみたら、それほど必要なかったのでは。
物語では、彼が持っていたご先祖様の「眼鏡」がキーアイテムだった訳だけど、
それは冒頭から、e-bay(ネットオークション)で、彼が売りに出してしまっている。(入札者なし)
そのことは、オプティマス・プライムも知っていたと後で本人が語っている。

オートボット側もディセプティコン側も、彼から「落札」して入手しちゃえば、手間はぶけまくりだったじゃん。なんでそうしなかったんだろう。ネットの勉強が足りなくて、落札方法が分からなかったのかな。(笑)



うーん、似てないが・・・(^^;)
それはともかく、戦闘の途中から、オプティマス・プライムの顔の「マスク」が現れてくれて、とっても安心しました。
マスクがない時の口元の、恐いのなんの。

▲ page top 

home