第3話 愛の古傷(しるし)

道いっぱいのダナダナ軍団に、しょっぱなっから攻撃されているサイバトロンたち。彼らは、すべてのトランスフォーマーのバックアップファイルが保管されているという「セイバートロン資料館」に仲間たちが消えてしまった原因を求めてやってきたのだが・・・。例によって、ファイルは全部消されていたのだった。

さて、その様子をモニターで眺めながら、メガトロンは(出番が早くて)喜んでいた。ところが、戦闘中にブラックウィドーはごつんと頭をぶつける。とたんに白昼夢に入り込む彼女。おとぎの国のような森の中を飛んでいくと、突然足下の地面が裂ける。そこに、何者かが飛来してきた・・・

ウィドーちゃんは意識を取り戻したが、戦いはまっただ中、状況は最悪だった。コンボイさんはマリオ(ゲームの)を気取って「Aボタンでジャンプ!」しているし、メガトロンは山手線(たぶん)の駅の名前を唱えてはサイバトロンを倒せないのを嘆いているし、もうめちゃくちゃ。そんな中、マシーンが負けてばかりなのはノリが悪いからじゃ、という無責任な発言をするメカがいて、メガトロンは納得。(何故だ) 彼は、3匹のスパークを呼び出す。なんだ、スパークあるんじゃん。

一方、無事戦闘を終えたもののゴリラさんは不機嫌だった。ブラックウィドーは少し上の空で、彼に怒鳴られてもビーストモードに戻ろうとしない。そして彼女は、ひとりこっそりと、(6つになってよく見えるようになった目で)無人の街をこそこそ進んでいく。そこに、大きな物音! 彼女は固まるが、そこに現れたのは後をつけてきたラットルだった。

なんで港に来ちゃってるわけー?と彼はおどけて尋ねるが、ウィドーは険しい顔をして答えない。そこに、バリバリバリバリ・ダナ!でーす!と叫びながら、敵が3人やってきた。スパークのない3バカマシーン、と言うウィドーに、スパークを浮かび上がらせながら、マシーンの一人が3つの間違いがあるデースと反論。「1、バカマシーンじゃないです。2、バカマシーンじゃないです。3、バカマシーンじゃないです。つまりバカマシーンじゃないです!」 …バカマシーン以外の何だと言うんだろう。マシーンかどうかはともかく、バカは正解なんじゃないだろうか。ちなみに彼らはタンカー、スラスト、ジェットストームと名乗る。(なおタンカーはライノックスの声、スラストはワスピーターの声、ジェットストームはシルバーボルトの声をしていて口癖も彼らのをやや踏襲している。) さっそく間抜けなどつきあいが始まった。

ラットルとウィドーは何とか彼らをまいて、目的地にたどり着く。ウィドーはロボットモードの時だけ、何か思い出すところがあって、それを突き止めたくてここにやって来たのだ。彼女は、記憶のない間に起こったこと・・・。乗っていた宇宙船が攻撃されたこと、その船には仲間が6人乗っていたことを知る。しかし、それが分かってもウィドーもラットルも、残りの2人を思い出す事もできないのだ。続けて彼女がバックアップメモリーを調べようとした時、またもや3バカたちが現れて戦闘になる。ウィドーたちは逃げながら、さらに宇宙船を探して奥へと進む。

ところがその途中、ちょっと置いてきぼりをくったラットルは、目の前の敵に思いっきり無視された事で、ビーストモードの間は敵に感知されないことを発見。それを伝えようとウィドーちゃんを追って行く。一方、ウィドーはついに彼らが乗ってきた宇宙船にたどり着くのだが、同時にそれはメガトロンに知るところであり、彼はウィドーが船のメモリーにアクセスしたら逆にサイバトロンのアジトの情報を得ようと考えていた。その通信を聞きつけたラットルは、あわてて止めようと後を追う。ウィドーは船に乗っていた残りの2人、ライノックス、そして、シルバーボルトの姿と名前とを知るが、メガトロンも同時に首尾良く情報を得ようとしていた。それは、駆けつけてきたラットル君によって間一髪で防がれる。

とはいえ、ウィドーとラットルは敵と対面して大ピンチにおちいった。そこに都合良く現れるコンボイさんたち。しばらくどつきあってから彼らは退却するが、肝心の船は流れ弾が当たってどっかんと爆発してしまった。いつになく興奮したコンボイさんは、どうしてだ、どうしてなんだ!と叫ぶ。燃えさかる船を残し、彼らは基地へと引き上げる事にした。

 

リターンズは、そもそもが記憶喪失から始まっているので、見ている私たちも、主人公達同様、何が起こったのか、何が起こっているのかがよく分からない。そのうえ、唐突な設定がいっぱいだし。と言うわけで、話の紹介も、一行も抜かせない気がする。どうしてだ、どうしてなんだ!(笑) こんなに長くなったら読むのが大変じゃないですか!

コンボイさん同様いつになく興奮してみました。

大変と言ったら(ほんとにどーでもいいことなんですが)、リターンズの色遣いは標準パレットにない色ばかりなので、とてもめんどくさかったりします。どうしてなんだー!

 

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