２５話　ハッピー？これでいいのだ

前回ついに浮上したデストロンの最強戦艦ネメシス。メガトロンはそのすさまじいパワーで地上をばんばん破壊にかかる。抵抗を試みるはＰコンボイとタイガーファルコン。でもコンボイさんは簡単に撃ち落とされる。タイガーファルコンは、彼にアークの仲間のところに戻るよう言い、ネメシスは自分がなんとかすると言い残して飛び去っていくのであった。一方、ネメシスでは、Ｍダイノがスパークがなんだか変だと言い出す。それは、ランページがくたばっちゃったからだなとメガトロンは深く考えずに答えるのだった。

さて。サイバトロン基地では「フォーエバー作戦」が実行に移されていた。みんなは、アークに荷物を運びこむ。一方、タイガーファルコンはその派手な能力で嵐を起こし、ネメシスに攻撃を加えていた。それを邪魔に思ったメガトロンは、標的を彼にセット。ネメシスのエネルギーとタイガーファルコンの力はまともにぶつかって両者の間でしばらくくすぶっていたが、ついに、タイガーファルコンがおされ彼は吹き飛んでしまった。

アークの外では降りしきる雨のなか、コンボイさんが何度も何度もタイガーファルコンを呼び出していた。しかし、応答はない。そして、コンピューターがタイガーファルコンの消滅を告げる。コンボイさんは、激しくアークの扉を叩いて怒りに震えた。

ネメシスの侵攻は、原人たちの住む谷の上にまで進んでいた。原人たちをスクリーンでみたＭダイノは、前にもこんなことがあったような気がするぜ、と自分でも不思議に思いながら視線をさげる。メガトロンは、おさるどももさっさとやっちゃおうとするが、Ｍダイノはどうも気がすすまなかった。こんな最強の戦艦の最強の武器で、非力なおさるどもをやるなんて、戻りつつある彼の誇りが許さなかったのだ。しかし、メガトロンとのムードが険悪になりそうになると、ダイノは一転、パワーをとっといたほーがいいと思ったんだと場をとりなす。でも、その意見を容れず、やっぱりメガトロンは攻撃を加える。原人はあわてて身を伏せた。代わりにというか、彼らの集落を「新しい基地」にしようとしていてたまたまいあわせたクイックストライク・インフェルノだけが攻撃の犠牲となるのだった。どういうわけだか。

ところでさっきの「フォーエバー作戦」とは、アークを直して飛ばし、ネメシスと戦おうという突拍子もない策。しかし、どうにもアークは動いてくれない。そのうち、ネメシスはアーク上空に到達し、あたりの岩から吸い込み回転する刃でこれを破壊しだす。コンボイさんは、（またしても！）その兵器に特攻してこれを止めようと試みるのだった。エイリアンの兵器の時といい、頼むからもうちょっと頭を使っておくれよ（＾＾；）。ところが今度は、刃の間のわずかな隙間から、小さな扉が見えるではないか。コンボイさんは刃の回転を一時止めるとそこからネメシスに侵入する。アークでは、ラットルのしっぽを切ってコード代わりにしたりと、もうめちゃめちゃが行われていた。そしてアークは点火準備に入る。排気口からは閃光が飛んだ。しかし。これほどの健闘むなしく、アークは飛ばず最後の作戦は失敗に終わってしまうのだった。

ネメシス内では、ＰコンボイさんとＤメガトロンが相対していた。でもあっけなくコンボイさんはやられ（笑）、勝ち誇ったメガトロンは、全パワーでもってアークを破壊にかかる。その傍らでは、ダイノが、汚い勝ち方だ、とつぶやいていた。手も足もでない相手をなぶって勝つなんて、いいのか。うつむく彼は、ふっとある操作をして満足げに微笑む。その操作の結果、アークではある「トップシークレット」がネメシスから送られてくることになった。そこには、アーク内にシャトルがある事が記されていたのだ。

そうして。ネメシスでは、ついに最終攻撃の準備が完了。だが、ダイノボットはその攻撃を拒否する。メガトロンに怒鳴られたダイノボットは、しばらく黙っていた。が、胸を張ると俺にもプライドってもんがあんだよ、と言い放つ。怒ったメガトロンは彼をぶっ飛ばすが、後ろの方から何かが飛んでくるのに気がついて驚き振り返った。それは、シャトルに乗り込み特攻してきたライノックスだったのだ！　シャトルはそのままメガトロンに突っ込み、さらにネメシスをぶっ壊して外にまで飛び出てしまった。コントロールを失ったネメシスのコントロールルームで、コンボイさんはダイノボットに逃げるよう言うが、彼は逆にコンボイに行くよう言い別れを告げる。その直後に起こる大爆発。コンボイさんは叫びながら、ネメシスの爆風のなか外へと脱出した。ネメシスは山の向こうへと墜落していき、コンボイさんは、ようやく、地球の未来が救われたことを実感するのであった。

シャトルに乗りこんだサイバトロン一行は、セイバートロン星への帰路を、今度こそ取っていた。そのシャトルの上部には、磔にされたメガトロンの姿もあった（笑）。

ところでここは地球の月夜…。原人たちは、お祭りをやって騒いでいた。クイックストライクのコブラの口は笛にされ、ごっつんこの頭はタイコにされ、みんな、さんざん。そして、原人たちの玉座には、ワスピーターの姿があった。彼ははじめてしあわせ〜そうに、これで、いいのだ、と締めくくるのだった。

メタルス、これにて、おしまい！

…っていいのかこれで！？　ほんとにいいのかこれで〜（＾＾；）。やっとこさ戻ってきたタイガーファルコンは、ジャガー並にエキストラな扱いだったし、クローンのＭダイノは、オリジナルのダイノボットの誇りを取り戻してきた矢先に爆発に飲まれてしまうし、アークにシャトルがあったっちゅうのに誰一人それに気がつかなかったときているし。なんだかすんごい終わり方である。私はこれをみて一週間猛烈に落ち込んだぐらいだ（＾＾；）。しかし！　悲しむことはない。日本には、さらにこの次に最終話がある！☆　というわけですべてはファイナルリミックスに続く☆

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