ビーストウォーズ１話

遠き宇宙の果てより
神秘のエネルギー
「エネルゴン」を求めて
超生命体「トランスフォーマー」は
やってきた。

エネルゴンのパワーを悪用し
宇宙征服を企む
悪のトランスフォーマー
「デストロン」と
それを阻止せんと立ち向かう
正義のトランスフォーマー
「サイバトロン」

特殊能力を備えた彼らは
それぞれが別々の姿に変身！
ついに新たなる戦いが始まった。

第１話　超生命体トランスフォーマー登場！！

だだっ広い宇宙空間。その空間が不意に歪む。そのとたん、空間の向こうから宇宙船が二隻、時空を超えてワープしてきた。後から追いかける船は、先を行く船をぼんぼん攻撃するが、反対に、反撃を受けてえらい目にあっている様子。前方には、ひとつの惑星が大きく広がっていた。そして、さんざんやられた後ろの船は、格納庫を開け、載せていた救命ポッドを次々放り出し軌道にのせる。そして、反撃。それが命中して先を行く船も大破し、二隻の船はゆるやかに回転しながら、その惑星に墜ちていってしまった…。

そして、惑星上。デストロン（いわゆる悪の軍団）の、破壊大帝メガトロンは、意味もなく笑いながら登場する。彼は、ここが目的地でないことを知ったが、目的のエネルゴン（エネルギーのもとみたいな物）がありさえすれば良いのだった。ただ、そのエネルゴンのパワーが大きすぎて、ロボットのままだと壊れてしまうというので、惑星上の生き物の姿をスキャンして変身することになる。その光景は、遠く離れたもうひとつの船、サイバトロン（いわゆる正義の軍団）の船でも見られた。サイバトロンのメンバーのひとり、チータスは起き上がると、チーターとなった自分の姿に満足する。さらに、ねずみになったラットル、サイになったライノックス、そして、彼らの司令官、コンボイがゴリラの姿となって姿を現した。彼らは、果たしてここがどの惑星なのか、また時代さえも分からないうえ、救命ポッドに仲間を入れて宇宙に放ってきたので、敵のほうが数が多くなっているはずだ、と、ひたすら途方に暮れるのだった。

さて、その敵のほうでは。恐竜となったダイノボットは、変テコな星に着いたことで荒れ狂っていた。そこに現れたメガトロン。勝負して勝ったほうが今日からリーダーだというダイノボットを、メガトロンは部下のスコルポスに合図して遠くにすっ飛ばす。さらに、サイバトロンを見つけ次第、始末するように命じた。

ところで、そもそもサイバトロンは、極秘に保管していた「ゴールデンディスク」、－エネルゴンのありかを記したディスク－をデストロンに盗まれて、本来の宇宙探索の仕事もほっぽりだして、彼らを追ってきたのだった。リーダーのコンボイさんは、ぼやきまくるラットルに、そんなに探索が好きならまずこの星を、と言うが、ラットルはどこまでもわがままを言う。そのそばから、（本物の）チーターを見つけたチータスも、彼らを追いかけ飛び出していってしまう。なんとも頼りがいのある仲間たちだ。しかも、チータスはデストロンのワスピーターと遭遇して、戦闘になる。それを皮切りに、サイバトロンとデストロンは、何世紀ものあいだ保ってきた平和をおしまいにして、どつきあうことになった。

しかし、戦闘になったはいいが、チータスが岩に足をはさまれて動けなくなるし、コンボイが助けようとしてもラットルが協力しないし、サイバトロンの不利なことったらない。コンボイは、業を煮やしてなんとかチータスを救出、ライノックスは、なおも嫌がるラットルをつまみあげ、ちゃっかり自分の盾にして、コンボイらを援護する。そして、サイバトロンはなんとか逃げ出した。ちょうど運良く、そのときデストロンにはロボットでいられる時間の限界が来て、彼らはとどめを指し損ねるのだった。

サイバトロンはとぼとぼと帰路に着く。が、コンボイの心配が的中して、戦闘中、姿を見せなかったもうひとりのデストロン、ダイノボットが彼らの船の前に立ちはだかる。彼は、今日からサイバトロンに、しかもリーダーとして入ると言い、またもや一対一での決闘を、今度はコンボイに申し出るのだった。

記念すべきＢＷ（ビーストウォーズ）第１回。いままでのトランスフォーマーと違いまくった第一回である。まず、いきなりテロップが出てきた（笑）。舞台は、当人たちもどこだか知らない惑星だった。サイバトロンの方がまるで統制をとれてなかった。物語が始まって１５分ぐらいまでは、サイバトロンとデストロンは平和を保っていた（見かけは）。ついでに、ＣＧであった（笑）。などなど。

さてさて。メガトロンは、どの星にたどり着こうがエネルゴンがあれば構わないふうだったが、それがとんでもない間違いだったのに最終回ごろ気づくだろう（笑）。ここは、恐ろしくぶっそうな星である。そして、軌道上をまわる「救命ポッド」が、さらに物語に花をそえてくれるはずだ。さあ、楽しいビーストウォーズのはじまり、はじまりだ！

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