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《こだわり》けん玉における技の美とは

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☆《こだわり》けん玉における技の美とは☆

トップアスリートたちはどうしてあのような美しいフォルムになるのでしょう?
テニス、野球、ゴルフ、陸上、水泳、スケート、スキー(ジャンプ)、最近ではカーリングなど、枚挙にいとまがありませんね。これらのスポーツのトップアスリートたちに共通しているのはそれぞれのスポーツに特有のフォームがあるということです。空手をはじめとする武道では、なんと『型』まで決まっています。

私は長年けん玉界の頂点またはそれに近いところで名人といわれる選手たちの技を見て来ました。
ある時は自分自身が選手として他の人と技を競ったり、またある時は審判として最高難度の判定により選手たちの技の成功/失敗を見てきました。
その中で気づいたのは、一流といわれる選手たちの技、特に、美しいと感じる選手の技ほど「ある形に従っている」ということです。
その形をじっくりと観察し、私なりにエキスを抽出・昇華し具体化・単純化した結果、ただ一つの要素を導き出しました。

原点復帰(けん玉の美の唯一の要素)
つま先重心(補完要素1)
低く始めて高くとる(補完要素2)

けん玉をスポーツとしてとらえその上達を願うならば、最初からその形を習得(指導側から見れば指導)することが上達への近道であると考えました。
これこそが、私・Touchの“こだわり”そのものであり美学です。
このことを伝えるために『けん玉“こだわり”どっとこむ』があると言っても過言ではありません。
私の著作『けん玉の技百選』も、実はこの思想に沿って書いています。

右の絵は『けん玉の技百選』の14ページに掲載されていますが、イラストレータさんに無理を言って何度も何度も書き直してもらい、上の3要素すべてを盛り込んでもらいました。
以下では、これら3要素について、一つずつ解説を加えていきます。

※右図の1・2・3はけん玉のリズム「いち、にっ、さん」を表します。
  以下では各々を便宜的に「リズム“1”」「リズム“2”」「リズム“3”」と表します。


原点復帰

「元に戻る」ということ、これ以上単純明快な美しさはないと思います。
皆さんは技を始めるときに構えを作らないでいきなり始めていますか?
※この問いの意味がわからない人は『けん玉の持ち方と構え方』からおさらいしてください。

一言でいうと、『原点復帰』とは「構えたその位置に戻る」ということです。
右の絵を見てください。
大皿をするために“構え”を作り、フィニッシュ(リズム“3”)では“構えたその位置(つまり『原点』)”で技を決めていますね。
実は「元に戻る」ということはとても難しいのです。
「元にきちんと戻れる」ということは、他の2要素『つま先重心』『低く始めて高くとる』が満足にできてはじめてできることです。
初心者でこれができる人は極めて少数です。
玉を下げる位置が横にずれたり、まっすぐ引き上げることができなかったり、受ける位置が高すぎたり低すぎたり・・・。
だいたいの初心者は構えた位置よりも決める位置が低くなります。これは要注意です。
最初のうちにこの癖がついてしまうと、あとで直すのがとても難しくなります。
なまじこの癖のまま有段者になった者は始末に負えません。変に自信を持ってしまい、注意しても直そうとしません。
残念です。

同じけん玉をやるのなら、美しいけん玉を目指そうではありませんか!


つま先重心

けん玉の技をやるとき、重心が一定せず前後や左右に身体が揺れてしまう人がいます。これは技を正確に決めることを妨げるだけでなく、美しさも大きく損ねます。
『つま先重心』とは、「身体の重心の軸をぶらさないために、つま先を意識する」ことにほかなりません。かかと側に重心がかかっていると、素早い動きができず、また技をやるたびに身体が前後に揺れてしまいます。

これがなかなか意識できない人は、構えの姿勢から軽く膝の屈伸をしてみてください。自然とつま先重心になっているはずですし、上下方向に動くだけですから身体の重心もぶれていないはずです。
けん玉の技をやるときも、この動きを意識してください。

よく、かかとに重心を乗せたまま(「休め」の姿勢みたいに後ろに重心が行っている形)でけん玉をやろうとしている子供たちを見かけます。この姿勢から膝を曲げると、必ず軸が前にぶれてきますので、その場合には“つま先”を意識して屈伸運動させることにより“つま先(実際には土踏まずのあたり)”に重心を持ってくるよう指導します。
また、一流といわれる選手の中にも、たとえば一回転飛行機をやる際に、後ろへのけぞってから(完全にかかとに重心を乗せている。なんとこのとき前の足のつま先が上がっている人も!)前に重心を移しつつけんを振り出す人がいます。
一回転飛行機でも二回転灯台でも、いわゆる“回転もの”と言われる技は『振りの速度』と『引きの強さ』ですべてが決まるのですが、おそらくその選手は『振りの速度』を身体を後ろから前に揺することによって得ていると錯覚しているのでしょう。そのような派手なアクションをしなくても、振り出し角度を深くするだけで十分『振りの速度』は得られます。

なお、リズム“2”では上に伸びあがりますが、その際、両足のかかとが浮く位まで伸びあがってください。最初は意識して“2”の伸びあがりをやっていると、そのうち自然に身についてきます。
これは膝がしっかりと使えている状態で、けん玉の技を手だけでやらないことにもつながります。
よく「けん玉のコツは膝でやること」なんていいますが、膝を使うことにより、玉やけんの動きに目がついていく(目と運動体がほぼ一定の距離になる)ことができ、極端にいうと「玉が止まって見える」状態になります。そうすると、たとえば地球まわしをやっているとき玉が回転している様子が良くわかり、玉の穴がどういうふうに動いているかをじっくりと観察できます。

同じけん玉をやるのなら、美しいけん玉を目指そうではありませんか!


低く始めて高くとる

リズム“3”で技を決めるのは『原点』の位置です。
しかし、実際には技を決める位置が低すぎる人がいます。中には膝の位置や、極端にいうと膝より低い位置(これでは地べたにしゃがみ込むくらい低くなっています)で受ける人もいます。
原因の一つは、リズム“2”で伸び上がれないため、引き上げた玉やけんがそもそも低いことが考えられます。また、玉やけんを「上から落とす」、つまり「高く始めて低く取ってしまう」パターンも見受けられます。

地球には重力が働いています。そのため、落下物は重力加速度の影響を受け、落下距離が長いほど速いスピードで落ちていきます。逆に、物を投げ上げるとき、やはり重力の影響を受け、だんだんスピードが落ち、頂点では一瞬動きが止まった状態になります。このとき、重力加速度はゼロになります。

動きのある物より動かない物をとらえる方が簡単であることはいうまでもありませんね。けん玉の場合も、この動かないところで玉やけんを受けると、静かで優美に、そして確実に技を決めることができるのです。
つまり『高くとる』とは、「重力加速度ゼロの位置(またはそれに限りなく近い位置)で受ける」ことをいいます。
高い位置で技を決められる利点はそれだけではありません。
皆さんは、灯台やうぐいすなどでけんや玉を不安定な状態で受けてしまい「あっ、しまった!」と思ったことはありませんか?
このときに高い位置で受けていれば、灯台やうぐいすなどを安定させるために膝を曲げつつ体勢を立て直すことができます。膝を目一杯曲げたところで受けた場合は、その立て直しの余裕がありません。なによりも重力加速度が相当ついているでしょうから、受けた瞬間にあっという間に滑り落ちてしまいます。

さて、“重力加速度ゼロの位置”に玉やけんを持って行くにはどうすればよいのでしょうか?
それには、前述したように「下から投げ上げる(または引き上げる)」ことが必要になります。つまり、『低く始める』ことです。大皿やとめけん、灯台のように、玉やけんをつるした状態で始める技も、地球まわしやはねけんのように利き手でけん玉を持って始める技も、リズム“1”で膝をしっかり曲げて低い姿勢から始めましょう。
このとき、利き手は利き足の膝より下へ手が下がってはいけません。力を抜きすぎた状態になり、リズム“2”で伸びあがるときに「どっこいしょ」状態になりますし、なによりも美しくありません。

ところで、ほとんどの技はリズム“1、2、3”で行います。右上の各絵は大皿をやっている動作を表していますが、リズム“2”の状態で描かれている玉の位置が“重力加速度ゼロの位置”です。
ここから少し下へ落ちてくるところを皿で受けます。この位置が『原点』の位置になっていれば大成功!です(^^)
灯台やうぐいす、極意などの静止系では、リズムは“1、2”です。つまり、文字どおり“重力加速度ゼロの位置”でそっと下から支えるように受けます。受けるときに「コツッ」という音をさせないくらい“そっと”受けましょう。
繰り返しますが、静止技で受ける位置は『原点』ではありません。『原点』より高い“重力加速度ゼロの位置”です。
静かで優美に、そして確実に技を決めてください。

同じけん玉をやるのなら、美しいけん玉を目指そうではありませんか!

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