父、82歳 05年4月28日
連休前に兄と二人で福井に帰り、病院で2年近く寝たきりになっている父に再会しました。 去年会ったときより体はいっそう縮み、もはや子どもたちの顔はわからなくなっていました。話もできず、時折言葉にならない声をあげるだけです。父の目を見ながら、声をかけたり手を握っていると、ふと表情が和らぐ瞬間があるのだけど、何を考え何を感じているのかはわかりません。 兄や母が話しかけているとき、ぼくはスケッチブックを取り出してスケッチをしました。そういえば父の姿を最後に描いたのは、まだまだ元気だった63歳の時。もう20年近くも描いていなかったのだと気づきました。 ※着彩は6月1日。