「電脳日記」バックナンバー

(1998年10月)


電子ブックの閲覧方法(98.10.08)

●このたび、あるお方から電子ブック「ブリタニカ国際大百科事典」をいただきました。ありがたや。早速閲覧してみました。

●自宅のMac環境で電子ブックを見るには、次の2つの方法があります。

 (1) ソニーのパソコン接続用電子ブックプレーヤー「DD-DR1」にディスクを挿入し、専用閲覧ソフト「QuickViewer for Mac」を立ち上げる
 (2) 電子ブックのケース(MOとほぼ同じサイズ)からディスク(CDシングルと同じ大きさ)を取りだし、CD-ROMドライブにかけ、閲覧ソフト「電辞萬」を立ち上げる

●で両方試してみたのですが、検索は断然(2)の「電辞萬」の方が速いです。しかし、いちいちディスクをケースから取りだすのが面倒ですね。(1)も、遅い上にいちいちシリアルポート切替機でポートを切り替えなければいけないという点が少しネックかと思います。そして、両方ともグラフィックデータを表示できないのが一番の不満ですね(^^;。

●とりあえず、やはり検索の速さから(2)の方で使うことにしました。でも、こうなるとますます電子ブックプレーヤーを使わなくなるなあ。は・・・外してしまおうか(^^;。だれか「買いたい」という人はいませんかね?


XIn/XOutでLANもどき(98.10.11)

●久々に秋葉原に行きました。ともすると物欲全開モードになってしまいそうになるのを抑えながら、慎重に考えつつ買い物しました(^^;。今回買ったのは、フォーマッタ・ソフトの「B's Crew」(BHA)と、WindowsマシンとMacの間でファイルのやりとりをするためのソフト「XIn/XOut III for ATノート」(電机本舗)です。

●B's Crewを買ったら、なぜかおまけとして折りたたみ式携帯用イス(BHAのロゴ入り)をもらいました。たかだか7,000円弱のソフトにずいぶん気前がいいですね。得した気分になりました。

●さて、XIn/XOutを買ったのは、自宅のMacとThinkPadとの間でデータのやりとりをする必要からです。学生の作品を自宅でCD-Rに焼くのですが、作品がZipで出された場合、自宅のMacにZipを接続することができない(98.09.30付の記事を参照すること)ため、ThinkPadを介在させようという趣旨です。Windows用のMOを買っても良いのですが、最低3万円はかかりますので(^^;。

●XIn/XOutは、MacとWindowsノートのシリアルポートを専用ケーブルで結び、ハブ等を介さずに疑似LANを実現させます。「PC MACLAN」とか「DAVE」に比べ、かなり安価で手軽にデータのやり取りが出来る点が強みです。高度なことはできませんが、私には十分です。実は昔、このソフトのPC98(DOS)版を使ったことがあるので、「MacとThinkPadをつなぐのに何を使おうかなー」と思案したときに、これがふと頭に浮かんだのです。一応、これで職場と自宅でのデータ交換の問題は解決しました。あとは、いかに「やりとりされるべきデータ」を揃えるかが問題ですね(^^;。


MacOS 8.5を速攻ゲット(98.10.18)

●10月17日はMacOS 8.5の世界同時発売日。私は午前中に非常勤の授業をやった後、秋葉原に直行して速攻でMacOS 8.5をゲットしてきました。真夜中の発売記念イベントでもらえるという特製Tシャツはもうなくなっていましたが、代わりにクラリスのマウスパッドとサインペンをもらいました(^^;。

●インストールも問題なく終了し、OS自体は特に動作が不安定になるということもありません。某Win98とは大違い(^^;。PowerMacを使っている人はアップグレードした方がいいですね。細かい点がいくつも改善され「かゆい所に手が届く」感じになっています。詳細については各種Mac雑誌をご覧いただきたいのですが、自分なりに特筆すべき点をいくつか挙げておきます。

 (1) 「デスクトップパターン」が「アピアランス」に統合され、Windowsのような「テーマ」で見栄えを変えられるようになった。
 (2) 「アピアランス」で「スマートスクロール」(注:ホイールマウスを使うアレではない)を選択すると、スクロールバーがWindowsチックになる(実際、この方が便利)
 (3) 一番右上に、アプリケーションのアイコンだけでなくそのアプリケーション名が表示されるようになった。さらに、アプリケーションメニューをティアオフすると、「アプリケーション切替用ウィンドウ」(プログラムスイッチャ)が表示される(これはすごく便利だ!)
 (4) 機能拡張フォルダに「内蔵GCアクセラレーション」が追加され、7300〜8600までの機種ではグラフィック描画が高速になりました。その結果、全体的に動作が速くなったような気がします。

●しかし問題点もあります。8.5はMicrosoft Officeと相性が悪いらしく、発売当日に早くもアップデータが公開されていました。また、私が愛用しているEGBRIDGEが8.5に対応していません。ローマ字入力では何とか入力できますが、私の親指シフト環境ではお手上げです。泣く泣くことえりをインストールして使っています。ちなみに、EGBRIDGEの8.5対応版は11月下旬に発売されるそうです。

●しかし、ことえりも親指シフト環境ではあまりうまく動作してくれません。くくく・・・(涙)。これは不便。で、8.1に戻して入力環境を元に戻すか、それとも8.5をとるか、2者択一を迫られました。その結果、8.5を残すことにしました。それほど、1回使ってしまうと8.5は手放せなくなります。結論としては、もし読者の皆さんが現在使っているソフトが8.5と相性が悪いということがなく、しかもPowerMacをお使いであれば、迷わずアップグレードすべきです。ただ、仕事でPowerMacを使っている人は、もう少し様子を見た方がいいでしょう(^^;。


MacOS 8.5 続報(98.10.19)

●すでに「Macお宝鑑定団」等のWebページでアナウンスされていることですが、8.5を起動した後、「Command + Option + Control」を押しながらアップルメニューの「このコンピュータについて」を選択すると、いきなりスクリーンセーバーのように画面が真っ青になり、開発チームの名前が表示されます。感動モノです。

●また、8.5上でNetscapeを使うと、メニューの表示がプラチナではなく真っ白になってしまいます。おそらくこれはソフトの問題であろうというのが一般的な意見のようです。

●今回のバージョンアップの目玉である「シャーロック」ですが、インターネットを使った検索はまだ使ってません(^^;。でもローカルディスクの検索機能はアップしています。また、ヘルプも確実に使いやすくなりました。劇的に変化したわけではありませんが、着実に良い方向に向かっています。来年の8.6にも期待しましょう(^^;。


8.5のトラブルについて(98.10.21)

●MacOS 8.5ですが、Macお宝鑑定団のWebページ上で、ユーザーから寄せられたトラブルのレポートが列挙されています。このバージョンからことえりはUnicodeで文字を管理しているらしく、日本語入力環境でトラブルが多いようですね。PostScript関連もかなり問題が生じているようです。

●私も親指シフト環境で「ことえり」が使いにくい(例えば、カッコや全角数字がキーを押しても表示されない)ので、昔使っていたWX3を再インストールして、エー・アイ・ソフトのWebページにあるアップデータで最新バージョンにして使ってみました。ところがこれがもっと最悪で、すべてのワープロソフトで変換候補表示ウィンドウを表示させようとした瞬間に致命的なエラーが出てワープロソフトが異常終了します。ちなみに、「MacOS 8.5 アップデート」は実行してあります。

●ということで問題も多いのですが、全体的には使いやすくなっています。「シャーロック」のインターネット検索を使ってみたのですが、使い勝手は抜群です。標準ではAltavista、Excite、infoseek、Lycos(すべて日本語版サイト)のsrcファイルが用意されているのですが、すでにインターネット経由でYahoo!、gooのsrcファイルが出回っています。日本語の自然文でサクッとテキスト検索ができるのは非常に便利です。ただし、自然文検索の場合は必ずしも期待通りの結果が得られるわけではありませんが(これはシャーロックの責任ではない)。

●とりあえず日本語環境については、各社からのアップデータを待つことにします。


QuickTimeをProにしました(98.10.25)

●8.5で、コントロールパネルの「インターネット」を起動させるとエラーが出るという報告が多数出ているそうです。これは「インターネット」が「Internet Config」と同じ働きをするため、Internet Configの機能拡張(初期設定?)とぶつかってしまうのが原因らしいです。私は試しにInternet Config関連書類をすべてゴミ箱に捨てて再起動をかけたところ、「インターネット」が何ごともなかったかのように起動しました(^^;。

●8.5を買って、AppleのWebページ上でユーザー登録した人には、メールでQuickTime Proのアクセスキーが送られてきます。私は早速、登録してQuickTimeをProバージョンにしました。Proバージョンでは、インターネット上で見つけたムービーや画像の保存、編集やフォーマットの変換などができるようになるそうです。私も試してみましたが、フォーマット変換はなかなか重宝します。もう少し使い込んでみたいと思います。


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