「電脳日記」バックナンバー

(1998年9月)


Office98[Mac版]を買った(98.09.04)

●きょうはOffice98のMac版のの発売日。秋葉原では午前7時から発売記念イベントがあり、古川亨会長も現れたらしいのですが、盛り下がったようです(^^;。私は地元のαランド浦和で予約してあったので、のんびり午後に店に行って買ってきました。もちろん、教員なのでアカデミック版です。同店では税抜価格20,000円。安い! でも、記念品も何ももらえなかった(;_;)。何かくれよぉ。

●7月末にWin98(←αランドの通販で発売当日に宅配してもらった(^^;)、8月末にNT4.0 Workstation(←これも同店ではなぜか秋葉原より安かった)、そして今回はOffice98と、最近マイ*ロソ*ト社の製品ばかり買っていて、内心忸怩(じくじ)たるものがあります。でも、Appleをやめた社員がMSに入って開発しただけあって、Office98[Mac版]にはなかなか好感が持てました。Wordは絶対メインでは使いませんけど(^^;、Excelはなかなか使えそうです。Windows版のヘルプのイルカに相当する「Mac君」(笑)もなかなかいい味出してます。

●ところで、『MacPeople』の最新号(9月15日号)の巻末には、何と特別付録「iMacシール」がついてます。このシールのために3冊買った人もいるとか。私もついつい買ってしまいました(^^;。いやー、どこに貼ろうか。

●研究室は、佐藤先生の引っ越しが完了しました。これで晴れて1人1部屋で研究室が使えるようになりました。再来週あたりから自作PCを持っていって使おうと思います。


はぢめてのAppleTalk(98.09.05)

●最近、MO(Panasonic LF-3200)の調子が悪くなりました。最近あまり使っていなかったのですねたのかも(^^;。とりあえず、レンズクリーニングキットを使っても状況は改善せず。CPUの側はドライブを認識しているのですが、MOのディスクを入れても読み出してくれません。恐らくMOドライブ本体の障害であると考えられます。

●修理に出しても良いのですが、いっそのことCD-Rドライブを買って完全にリプレイスしてしまうという荒技もあります。でもお金がないのでやめときます(^^;。とりあえず困るのは、HDのバックアップができないということと、PowerBookとのデータ交換が難しくなるということです。

●そこで応急措置として、メインマシンのPM8500とPowerBook1400をAppleTalk(LocalTalkとも言ふ)で繋ぎ、データをやりとりすることにしました。とりあえずケーブルは大学に余っていたやつを借りました(をいをい)。元々プリンタ(富士ゼロックス LaserWind1040PS)はAppleTalkで接続していたので、それに新しいケーブル&コネクタを一つ加えてPowerBookに付けるだけです。簡単!! しかも、こうすればPowerBookからもLaserWindからプリントできるようになり、一石二鳥であることがわかりました(←早く気がつけよ)。

●しかし、PowerBookから8500にアクセスしようとしても、どうしてもできません。これでかなり悩みました。しかしよく確認してみると、PowerBookのマシン名の設定が間違っていた・・・(涙)。読者の皆さんも経験あると思いますけど、けっこうこういう初歩的なミスってありますよね(えっ、ない?)。それはさておき、設定を直すとウソのように簡単に接続できました。これでとりあえず出張も怖くない・・・か?


エルゴレストアームは快適(98.09.20)

●9月16日に台風5号が東日本を縦断したのですが、その台風が去った後は嘘のように晴れ上がり、富士山などの山々がとても鮮明に見えました。こんなにきれいに見えることはめったにないので、自宅のベランダから写真をとりました。広角レンズなので山があまり見えませんが、肉眼だとホントきれいだったんですよ。とりあえず写真ではあまり感動が伝わりませんが、勘弁してやってください。

台風一過

●私は肩こりが病的なほどひどいのですが、その原因の大半はパソコンが原因ではないかと思っております。で、このたび肩こりを少しでも軽減させるために「エルゴレストアーム」というグッズを買いました。これは、パソコンデスクにアームを取り付け、そのアームに腕を乗せてタイピングするものです。腕を乗せている分だけ肩はラクになります。腕を置く高さを微調整でき、なかなか快適にタイピングができるようになりました。

main system

●こうして見るとなかなかユーモラスですね。私は「マウスパッド付きモデル」を買ったのですが、これはマウスパッドをアームの根元に取り付ける関係上、かなり右側に取り付けなければならなくなる点が少しネックです(もっと真ん中に取り付けようとすると、キーボードのテンキーが邪魔になるから)。それを除けば特に不満はありません。

●ただ、肩こりはあくまで「軽減される」のであって、直すためにはもう少し根本的なところを気をつけなくてはいけませんね。とりあえずパソコンに向かっている時間を減らすのが得策と思いますが、なかなかそういうわけには(^^;。


そこにFUSIONがあるから。(98.09.21)

●東北出張ではPowerBook1400を持っていったのですが、さすがに重かったっす。これは本当に肩が抜けるかと思うほどの重さです。やはり、もっと軽いPowerBookが欲しいです(2400は高くて買えなかった)。VAIOに代表される、最近人気のB5ノート(Windowsマシン)の上でMacOSが動けばどんなにいいかと(幻に終わったMacOS for Intelが取りざたされていた頃から)思っていました。そんな折りも折り、『Mac Fan』誌の最新号(10月1日号)に、MS-DOS上で動くMacOSエミュレータ「FUSION」が紹介されていたのです。

●FUSIONの存在自体は、CountMacホームページなどで知っていました。しかし、今回の記事を読んでみて「これはけっこう使えそうだ」と思いました。記事によれば、FUSIONを使用するためには次の条件があります。

 (1) ある程度MS-DOSの知識があること(config.sysやautoexec.batを書きかえてデバイスドライバを組み込むことができる程度)
 (2) 68K Macを所有していること(FUSIONは68K Macをエミュレートする。68K MacからROMイメージを取りだすが、これは所有者しか利用することができない)
 (3) Windowsノートパソコンを所有していること(別にデスクトップでもいいけど、デスクトップマシンでMacをエミュレートしても何の意味もない)

●これを読んで思いました。(1)→私は昔バリバリのDOSユーザーだった。(2)→68K Macを持っている(Performa575)。(3)→Windowsノートも持っている(ThinkPad 535E)。おお! 全部条件を満たしているでわないか!!(笑) FUSIONは開発元であるアメリカのMicrocode Solutions社のホームページからデモ版がダウンロードできます。私は早速ダウンロードしました。

●思えばそれが自作PC以来の苦労の始まりでした。はたから見たら何でそんな苦労することをあえてやるのだろうかと不審に思われるかも知れません。あえて表現するなら「登山家のような冒険心」に駆られて、というところでしょうか。登山家が「そこに山があるから」と言うように、私も「そこにパソコンがあるから」としか言いようがありません。しかし、私はそのせいで確実に「フツーの女の子」には到底理解されない領域に足を踏み入れているようです(涙)。(それはともかく、FUSIONについては次回の更新をお楽しみに)


FUSION(デモ版)導入記(98.09.27)

●さて、この1週間でいろいろありました。FUSION関連はやっと落ち着いたところです。前回の書き込みでFUSIONのデモ版をダウンロードした所まで書いたのですが、このデモ版には次のような制限があります。

 ・仮想ハードディスクファイルは100MBまでしか作成できない
 ・メモリは8MBまでしか利用できない
 ・ディスプレイの解像度は512x384/640x480のみ、カラーは256色まで
 ・サウンド、SCSI、ネットワーク、シリアルポートが使用不可

●なかなか厳しいですね。この条件だとMacOS8をデモ版で動かすのは不可能です(OS8はOSだけで200MBもあり、メモリも8MBでは動かないから)。このへんはまた後で触れたいと思います。

●さて、FUSIONはDOS上で動かすのですが、Macはマウス必須なので「DOS用のマウスドライバ」を組み込まなくてはなりません。また、CD-ROMからMacOSをインストールする場合、「DOS用のCD-ROMドライバ」が必要になります。この組み込みで非常に苦労しました。

●まずマウスドライバで苦労しました。『MacFan』等の記事には「mouse.com」を実行すれば良い」などと書いてありますが、ThinkPadのDOSにはmouse.comがないんです(^^;。インターネットで探しても、フリーウェアのマウスドライバはPC-98用しかありません。尚美のTAの人に頼んで、FM/Vノートや大学内のDOS/Vマシンにmouse.comがないかどうか探してもらいましたが、やっぱりありません。

●で、せっかちな私は一瞬「ThinkPadのハードディスクを全部フォーマットし直し、MS-DOSをインストールしてしまおうか」とさえ思いました(^^;。しかし、使えるマウスドライバはあったのです。ワラをもすがるつもりでVirtual PC内のDOSフォルダ(正確にはc:¥windows¥command¥)に、connectix社提供のマウスドライバがあり、これがThinkPadのDOSで動いたのです。ここまで来るのに丸1日半かかりました。

●次にCD-ROMドライバです。最初、MS-DOS純正の汎用CD-ROMドライバを組み込もうとしたのですが、どうしても組み込めません。そうこうしているうちに「灯台下暗し状態」であったことに気がつきました。「ThinkPadを買った時に付いてきたPanasonic製のCD-ROMドライブのドライバインストール用FDに、DOS用のドライバもあるのではないか?」。幸運にも、そのFDにDOS用のドライバもありました。これでドライバの問題は解決しました。そして、FUSIONの使い方を解説したWebページなども参考にしながら、ようやく組み込みが成功したのです。

●ところが、喜び勇んでMacOS7.6をインストールしようとしたところ、7.6は「メモリが実装9MB以上でないと動作しません」というメッセージが出て、インストールが中断されてしまいました。デモ版では8MBまでしか扱えないので、最新のOSは使えない。かと言って、古すぎるのも動作しません(漢字Talk7のCD-ROMで試してみたらシステムエラーを引き起こした)。実質的にデモ版では7.5.1〜7.5.5までしか動かすことができないということになりますね。

●で、研究室を探してみたところ、以前使っていた7.5.1のCD-ROMがありました。それを使い、やっとのことでインストールすることができました。感想ですが、私のThinkPadはMMX Pentiumの150MHzなので、結構遅いです。G3ではない普通のPowerMacでVirtual PCを動かしているような、そんな感じです。でも、WindowsノートでMacOSを動かすこの達成感、満足感は何ものにもかえがたいものがありますね。

fusion_1
漢字Talk7.5.1の起動中・・・

fusion_2
7.5.1が立ち上がったところ

●ところで、現在FUSIONの製品版は入手困難になっているようです。開発元の問題か、あるいは需要が多すぎるのかわかりませんが、注文をしても納期が確定できない状態です。あわてて導入することもないかな、とも思います。FUSIONに関する詳しい情報は『日経Mac』の最新号にも掲載されています。もし興味のある方はどうぞ。


CD-Rも買った(98.09.28)

●私共の短大は「学生にモノを作らせる、表現させる」ことに力を入れております。しかもそれは「コンピュータ制作物」でないといけないんですね。最近、某学長が「制作物はすべてCD-ROM(←CD-Rのことか?)で出せ」とおっしゃっているおかげで、今度から学生の作品は学科ごとにまとめてCD-Rに焼いて提出することになりました。その「焼く係」は私なのですが、学生が使う制作室で焼くのは普段使っているマシンと環境が異なるため非常にやりにくいです。そこで、私は泣く泣くCD-Rドライブを買うことにしました。

●私はCD-Rドライブを持ち歩いて自宅(Mac)と研究室(Win)の双方で使いたかったので、Mac / Win両対応のCD-Rドライブを探しました。その結果、実売価格や市場に流通しているかどうか等の条件から、事実上YAMAHAかTEACのいずれかに候補が絞られました。事前にインターネットで実売価格を調べ、秋葉原に行ってMac系の店、Win系のパーツ屋など、いろんな店を回りました。結局、某バッタ屋で一番安い値を付けていたTEACのCD-Rドライブ(CD-R551SB)を買いました。

CD-R
ミッフィーはオプションです(笑)

●この製品はWin95 / NT4.0 / Mac対応で、ソフトもWin95/NT版とMac版の両方がバンドルされています(ただし、ケーブルは別売り)。家に帰ってから川口の「ヤ*ダ電機」に自転車を飛ばし、特売のCD-RメディアとSCSIケーブルを買ってきました。さて、私はSCSI機器をたくさん持っていたため、これが厄介な問題を引き起こしてしまいました。詳細は次回。


SCSIトラブルとZipドライブの怪しい関係(98.09.30)

●さて、CD-Rドライブを購入したことにより、外部SCSI機器のラインアップは次のようになりました。

 ・CD-Rドライブ(TEAC CD-R551SB)
 ・外付けハードディスクドライブ(キャラベル AV-2000HG/M)
 ・MO(Panasonic LF-3200)
 ・スキャナ(SHARP JX-250M)
 ・Zipドライブ(Iomega Zip Plus)

●ちょっと多いですね(^^;。大学では大容量のファイルを格納するのに通常Zipを使うので、MacにもたまにZipを接続します(Zip Plusは、Windows / Mac両対応)。しかし前回Zipをつないだ後、MOの調子がおかしくなったので、MacにZipをつなぐことは何となく危ない感じがしていました。そして今回、ZipをつないでCD-Rに焼くためのファイルをMacにコピーした後、MOをつなぎ直したら、以前から調子が悪かったMOが再び動かなくなりました。

●ある人に相談したら、私が使っているHardDisk Toolkitは「信用できないので、B's Crewに乗り換えた方が良い」と言われました。私は半信半疑でたまたま持っていたB's Crewをインストールし、SCSIケーブルをつなぎ直し、立ち上げ直してみたところ、何とMOがウソのように直りました!! その時点でのSCSI機器は、次のように接続されていました。

 Mac本体(ID:7)−CD-R(ID:5)−外付けHDD(ID:2)−MO(ID:1)[終端]

●で、次に「疑惑の」Zipドライブをつないでみました(トラブルの原因がZipかどうか調べるため)。そうしたら案の定、見事にMOがいかれポンチになりました(;_;)。その時、「これはZipのAutoDetectケーブルが悪いのではないか」と思いました。あわててZipを外し、電源を入れ直し、何とかMOの調子を元通りに直すことに成功しました。

●私は本業の研究でも理論が苦手で、事実の積み重ねや実証的研究で生きていくしかないと思っています。パソコンのトラブルにおいても、「理論的には、ここがこうなるはずだ」ではなく、「とにかくいろいろ試してみよう」を実践してます(^^;。今回もここでやめておけば問題なかったのですが、一か八か「最後の実験」をしてみたのが命取りでした。今度はZipドライブを終端に持っていき、なおかつ普通のケーブルを使ってみることにしました。結果は・・・見事に失敗。またMOが動かなくなりました(T_T)。

●これで少なくとも私のMac環境においては、Zipを接続すると他の機器に悪影響が出ることがはっきりしました。しかしMOを直すのには苦労しました。詳細を紹介するのはやめておきますが、結局MOのID設定を変え、ケーブルをつなぎ直し、B's Crewを使って何度もマウントを試みて、やっと元に戻りました。

●そういうわけで自宅ではZipを使用禁止にしたのですが、Zipが使えないとやはり不便ですね。こんご大容量ファイルのやりとりをどうしたらいいか、思案のしどころです。


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