● 撮影機材 ●

 

■カメラ(デジタル一眼):

・PENTAX *ist DS

 発売当時で世界最小・最軽量。詳しいスペックはこちら。特に面白い話でもないが,このカメラを選ぶに至った経緯を少し。

 昨年夏,仕事での出先からの帰りにJR鶴見線に立ち寄ってコンパクトデジカメで色々と撮影したのだが,夕方の薄暗い時間帯ということで,ストロボ発光の暗い写真やストロボオフの手ブレ写真が非常に多くなってしまった。そんな事情で,設定を自分で色々と工夫できるカメラが欲しくなった。

 そして9月過ぎに以前からの友人である月夜見さんとお話した際,氏が使用している*ist Dの現物を見せて頂きながらの長所の説明を受け,その基本的な性能・機能をほぼ引き継いだ廉価版として*ist DSが11月に発売されることを聞いて,心が傾いた。その後,他のデジタル一眼も検討したが,結局は*ist DSを選ぶことになった。

 その理由として,大きくて見やすいファインダーが一番に挙げられる。視野率・倍率ともに0.95であり,ファインダーの中に見つけたものをそのまま撮れるということで初心者には最適だろうと判断した。また自分の予算に収まる他機種と比べてもお買い得感があった。さらに,メーカーが強く謳っている軽量・コンパクトも魅力だった。

 実際に使用してみると,他の機種はよくわからないので比較もできないが,購入の動機になった点はやはり長所と感じる。操作系のインターフェイスも素人相手に優しくて使いやすい。一方で,AFでのピントスピードが若干遅いかもしれない(これは世間でもよく言われているようであるが)。また,一枚で10MB程度のサイズになるRAWデータ撮影を中心にするようになってからは,記憶媒体が価格あたりの容量が高価なSDカードのみというのもちょっとした不満点と感じる。

 こんな調子でマイナーな不満点がないわけでもないが,総合すると,初心者がいじるには充分過ぎるくらい楽しいオモチャで,払ったお金を惜しいとは全く感じない。納得の買物である。
 

・PENTAX *ist D

 ★80-200を使い始め,撮影地で頻繁にレンズ交換するには不向きな大型レンズを活用するために,広角用+望遠用の二台体制を取りたいと考えるようになった。そんな折,中古店で状態が良く使用回数(シャッター数)が少ないものが自分の想像以下の価格で出ていたので,思い切って購入した。

 *ist DSと比べると,広い視野と明るいファインダーは同じ。液晶モニタが小さくて暗いのは難点だが,DSではモニタ表示のメニューで行わねばならない各種設定がDではレバー・スイッチ操作一回で済むことが多くなり,被写体への臨機応変な対応はやはりこちらが上。データメディアにCF/MDを使えるのもありがたい。

 DSとの二台体制で臨む場合,使用頻度の多いレンズはこちらに優先して割り当てることが多くなりそうだ。

 

■カメラ(コンパクトデジカメ):Nikon COOLPIX 2100

 私が初めて買ったデジカメ。今はもう生産中止のモデル。いまやコンパクトデジカメでも画素数が4メガピクセルの時代に,2メガピクセルのこのカメラはスペック的には貧弱だが,普通に使う分には全く問題なし。むしろ,何も考えずにとりあえず撮るという目的であれば,*ist DSよりも簡単に良い写真が撮れる。それだけ,良く出来た撮影プログラムを搭載しているということかも。買った時期がモデルチェンジの頃で大安売りだったので,お得な買い物だったと思う。

 

■レンズ

・PENTAX smc DA 18mmF3.5〜55mmF5.6 ALメーカーのリンク
 *ist DS本体とセットで購入。*ist DS用に開発されたデジタル専用レンズ。軽量 コンパクトで,緑のラインが*ist DSとベストマッチ。クイックフォーカスシステム(AFでピントを合わせた後でも,MFモードに切り替えずにピントを調整することが可能)は初心者にありがたい。ワイド側で寄って撮ると画にかなり歪みが生じるが,これは仕方ないか。また,テレ側の方でもう少し明るさが欲しい。しかし,なんだかんだ言って扱いやすさは所有レンズの中ではNo.1である。

・SIGMA 55-200mm F4-5.6 DC(メーカーのリンク
 *ist DS本体購入後すぐに,初めて購入した中望遠ズーム。安価・軽量・コンパクトの三拍子で,お買い得なレンズであることには違いない。最短焦点距離(1.1m)の関係で寄った撮影は苦手だが,少し遠目の被写体を狙うには重宝した。発色は地味だけど素直。先日,月夜見さんのレンズとトレードしたので,今はもう手許には無い。

・SIGMA 28mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO(メーカーのリンク
 単焦点で近距離域を撮れ,かつ室内など暗めの場所でも撮れる明るいマクロが欲しかったので購入。寄って撮るのが楽しいのは勿論のこと,広角的に風景を撮ってもなかなか楽しい。主に夕暮れ以降の時間帯に使っているが,発色も素直で,素人の私にとっては見たままを撮れるので助かる。一方で,遠近差の激しいシチュエーション(被写体が近く,背景が極端に遠い)などでは,絞りの条件にもよるが背景が二線ボケみたくなってしまう例に遭遇した。あと,重さ(445g)と大きさ(フィルター径77mm)も欠点か。ただ,価格も比較的安く,扱いやすいレンズなので,納得できる一品だ。

・TAMRON AF 28-300mm F/3.5-6.3 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO[Model A061](メーカーのリンク
 カバー域の広さが鉄道撮影に大きな武器となることから購入。しかもズーム全域で最短焦点距離は49cmなのでマクロ撮影もOKというのが便利。こんなものものしいスペックでありながら,サイズも重さも大したものではない。欠点はズームとピントリングの動作が重いこと。AFスピードも他のレンズ装着時よりワンテンポ遅く感じる。しかし1本で標準から望遠までこなすこの利便性があるので,それらの指摘点は些細なことである。発色は意外と濃くて,かつ暖色系寄りかも。

・TOKINA AT-X 840 80-400mm F4.5-5.6(後継版のAT-X 840IIのメーカーリンク
 元々は月夜見さん所有のレンズであったが,高望遠をご使用になる機会が少なかったことで,私が所有していたシグマ55-200mmと交換して頂いた。難点から挙げるのもどうかと思うが,レンズのスペックからすれば仕方ないとは言え,重さとサイズはハンデだ。また,三脚座が無いのも痛い。とは言え,それらの欠点は入手前にわかっていたことなので,実はそんなに気にしていない。2倍テレコンバーターをつけて800mmの超望遠として時々遊びに使っている。

・PENTAX FA★80-200mmF2.8ED(販売終了につき,メーカーのリンクなし)
 中古店にて購入。外装はかなり傷があったものの,中身には殆どホコリのない状態のものを,自分が覚悟していた出費よりも大幅に安価で購入できた。初めての★レンズ購入に,何かの縁を感じてしまう。発色はクリアで,ややオーバー気味に撮っても色がつぶれず,また暗がりでのライトなどの逆光にも非常に強い。光と影が混在する風景を撮っても,両方の色を忠実に再現してくれる。PENTAXユーザーが★レンズをありがたがる理由が非常によくわかった。大口径ズームゆえに持ち運びは大変,少なくとも一脚使用が前提となり,機動性の面ではハンデとなるが,それでもこのレンズは必ず撮影に連れて行きたい。もう手放せない一本となった。 

・PENTAX FA50mmF1.4(メーカーのリンク
 F値がひたすら明るく,焦点距離的にちょっとした中望遠レンズ的に夜景を撮れれば,と考えて購入した。安価,軽量,小型なのも大きな魅力だった。発色はやや涼しい感じを受けるが,寒色系というほどではなく,基本的には素直な色の乗りの部類に入ると思う。一方で,前玉の位置がかなり前寄りのせいか,フードをつけていても斜めから差し込む光を拾ってしまうようで,若干ではあるがゴースト・フレアが出やすい感がある。しかし,価格と性能のバランスからすれば,買って損はない使い勝手の良いレンズであることは間違いないだろう。*ist DSの小さなボディに良く似合う。

・PENTAX FA★28-70mmF2.8AL(販売終了につき,メーカーのリンクなし)
 FA★80-200mmF2.8EDを手に入れ,★レンズの魅力に触れたことで,どうしても標準域ズームの★レンズが欲しくなり,勢いに任せて購入してしまった。これまた運よく,状態の良い中古を見つけることができた。お値段はそれなりにしたが。。。やはり発色がクリアで,ワイド側のゆがみや色収差も,今までに使った範囲では全く見当たらない。風景写真を撮るには非常に強力なツールと感じている。★80-200と相互補完させて,クリアな色の写真を色々撮りたいと思う。

・TAMRON SP AF28-75mmF/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO[Model A09](メーカーのリンク
 知り合いの知り合いから私の元に不思議なご縁でやってきた。世間でかなり評判が良さそうなのは知っていたが,それも頷ける。発色が非常に濃く,暖色寄りなので,華やかな写真を撮るには非常に良さそうだ。また,性能のわりには小型軽量であるのも良い点と言える。ただ,FA★28-70とカバー域が完全にダブるので,どうやって使い分けるかを悩んでしまう。

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(2006年2月26日現在)