ハルビン

〜戦争50周年企画 20世紀へのレクイエム〜

HARBIN・Requiem of the 20th Century

 

 

日本の植民地・旧満州の大連とハルビンで

意識形成をした私には、戦争中に見てきた

光景が苦痛をともなう原風景となっている。

1930年代、「王道楽士・五族協和」という

にぎにぎしい「満州国建国祝典」の行事から、

「大東亜戦争」へと拡大してゆく時代、

私は小学生から美術学生になってきた。

まるできつね憑きのような時代だった。

きつねは化身して人を惑わせ、

あるいは「虚でもって実を孤立化させる」という。

そのきつねに託して、

私の原風景をよみがえらせよう---

植民地獲得の虚妄にとり憑かれた日本の、

その戦争犠牲者に捧げる私のレクイエムである。