テーマパーク・ザ・銀座・・(2006年9月17日)


前回の「テーマパーク・ザ・銀座」が行われてから、すでに4 年の月日が流れていた。4年の間に、銀座の街もrekisanの顔 ぶれも大きく変わっている。新たな気持ちで銀座の街に繰り出 すと、新たな発見があるに違いない。

今回の参加者は22人。各チーム4〜5人でチーム分けがなさ れた。結果、各チームの責任者の名前を取り、Nチーム、Mチー ム、Iチーム、Tチーム、Sチームの5チームでゲームがスター トするのであった。

「テーマパーク・ザ・銀座」のルールは前回と大きく変わって いない。
@ 20枚ある写真の場所を発見する。ポイントは3〜10点
A 中央区のマークが入っているものを見つける。ただし同じ 種類の物は除く。ポイントは一つ8点。
B 木造建築を発見する。ポイントは一つ0.5点
C 時間当たり単価が最も高い時間貸し駐車場を見つける。ポ イントは正解チームで25点を配分。
D トランプを各チーム6枚持ち、他チームと出会う度に、一 枚交換する。最終的に手持ちのカードの合計数がポイントとな る。
E 各チーム1000円以内の買い物をし、金額あてクイズを 行い、ギャップの大きさにより、ポイントが与えられる。
F 最後にクイズが3問ある。正解に近いチームから各クイズ 8点、5点、2点のポイントとなる。

ここからは、筆者がSチームのため、Sチームの行動を報告する 。他のチームについては、ミクシィなどで報告されているので そちらもどうぞ。

5チーム中最後にスタートしたSチームは早速、木造家屋を発 見する。これで0.5点である。すぐにまた木造建築を発見。 これで1点、さらに木造建築、そして木造建築。
しばらく、木造建築をこまめに拾っていたSチームは、ついに ポイ捨て禁止の看板に中央区のマークを発見する。喜ぶSチー ム、これで8点。ここでSチームはあることに気づく。一生懸 命集めていた木造建築は0.5点。中央区のマークは8点。木 造建築を16も集めないとマーク一つ分にもならないのである 。
ここからSチームは木造建築集めを止めて、中央区マークに その重心を移すことにする。この選択が後に大きく影響する。


マークを順調に集めながら、写真を探し出していくSチームは 途中Nチームと2回、Tチームと2回、遭遇して、カードを交換 する。ゲーム開始直後、Tチームのカードには1が4枚も集中 していたが、終了時にはバラけていたところを見ると、しっか りと1のカードを他のチームに渡していたようである。

ポイントをゲットしている内に時間はあっという間に過ぎてい く。昼食の時間である。Sチームは歌舞伎座の近くにある「銀 の塔」というシチュー屋へ向かう。このゲーム、昼食で何を食 べたかは大事である。
なぜなら、いい昼食を食べたチームは後 で「自慢」できるからであった。ただし、1ポイントにもなら ない。ポイントにならないからといって侮ってはいけない。か つて、“なか卯”でうどんを食べたというチームがあり、後々 までそれが語り草となった逸話があったほどである。
残念ながら、シチューはあまりに高価だったために断念し、S チームは胡麻うどんを食べたのであった。今回はなぜか“たら ふく”という店に入ったチームが二つもあった。

そうこうしているうちにゲームは終盤へと突入していく。写真 のポイントの事前にわかるところは行きつくし、あとは足で勝 負するしかなくって来る。Sチームは最後にエレベーターの天 井にあるというアンモナイトを見つけるべく、銀座の街をさ迷 うのであった。
しかし、ここでSチームは重大なことに気づく。中央区マーク と写真のポイントに集中するあまり、高価な駐車場を探すこと と買い物することを忘れていたのであった。あせるSチーム。 そこに沖縄物産店があった。Sチームはそこで入り口付近にあ る「ハブエキスドリンク」を購入し、再びアンモナイトを目指 し銀座の街へ出て行くのであったが、ここが勝負の分かれ道で あったことは露知らなかった。Sチームはそれが判明した時、 顔を蒼くすることになる。

結局Sチームはアンモナイトを発見することはできなかった。 しかし、その過程で都電の線路が埋め込まれたレリーフを発見 し、さらに、タクシーを拾おうとして、黒川紀章設計の中銀ビ ルを発見するのであった。

ところで、アンモナイトは松屋のエレベーターの天井にあった 。しかも5基あるエレベーターの内2基にしかないという。こ のアンモナイトを発見したのは、写真のポイントに注力してい たMチームのみであった。Mチームによると松屋の受付に聞いた ところ、(そんなこと訊く客は初めてであったろう)年長の女 性は知らなかったが、もう一人の若い女性の方は知っており、 すぐさま案内をしてくれ、エレベーターを自ら一つ一つ確認し てくれたそうだ。すごいな松屋。私の中の松屋ポイントは急上 昇するのであった。
それはいいとして、このMチームはゲーム開始から1時間の間 、ドトールコーヒーで作戦会議をし、4時間半のゲームの間、 どのチームとも出会わず、さらに、判定会でも最初から最後ま で優勝争いにも最下位争いにも参加せず、3位を維持するとい う孤高な戦いをするのであった。

午後4時、死力を尽くした5チームは再び集まり、判定が行わ れた。前回のテーマパーク・ザ・銀座のポイント制では稲荷を 発見するという課題がポイント的に有利であり、稲荷マップを 手に入れ、稲荷を見つけるのに注力したチームが圧勝した。そ して、今回のポイント制は中央区マークを探すのに注力したチ ームに有利に働く結果となった。
中央区マークに注力したチームはSチームとIチーム。この2チ ームが中盤まで優勝争いをし、少し離れてMチーム、そしてさ らに離れてTチームとNチームである。
そして、クイズと買い物競争を残し、1位Sチーム2位Iチーム 以下Mチーム、Nチーム、Tチームの順番であった。
そして、今回もここからドラマが始まる。まず、買い物競争。 各チームが買ってきた物を披露し、他のチームが金額を当てて いく。ここでSチームが出したのはあのハブエキスドリンク。 途端、Iチームがガッツポーズをして盛り上がる。実はIチーム 、同じ沖縄物産店にて、ハブエキスドリンクを買おうか相談し ていたのだ。結局、Iチームは店の奥まで探し、ホワイトドラ ゴンフルーツを購入してきた。店の入り口で軽く買い物を済ま せたSチームと、しっかりと店の奥まで見たIチームの差がここ ではっきりと出た。ほんの些細なことであったがここが勝負の 分かれ目であった。ここでゲットしたポイント差はなんと50 ポイント。IチームはSチームを抜き去り、独走体制を固めた。

誰もが撃沈したと思ったSチームは、最後のクイズ3問に一縷 の望みを掛けるのだが、その必要条件は3問とも正解すること 、かつ、Iチームがポイントをゲットできないという逆転の可 能性は極めて低いものであった。しかし、Sチームはあきらめ てはいなかった。
Sチームは1問目、2問目と正解し、そして運命の3問目。問 題は「銀1gの値段は」と言うもの。他のチームが数百円と回 答するが、Sチームのみグラム92円と回答する。果たして正 解は、グラム45円。にわかに盛り上がるSチーム。果たして 最終結果は

最終結果は僅差でIチーム優勝。Sチームは2位であった。少し 離れて3位はMチーム、最下位はこれも僅差でNチーム、Tチ ームは4位であった。

激闘が終わり、和やかな雰囲気になる各チーム。ここで得点経 過が発表されると、なんとここで得点偽装疑惑が発覚するので ある。本来ならばNチームに入らなければならない8.3ポイ ントがSチームのポイントに算入されていたのだ。騒然となる 各チーム。当然ながら優勝はIチームで変わらないが最下位は 変わる可能性があるのだ。にわかに盛り上がるNチーム。再計 算の結果は

なんと得点差0.7ポイントでNチームの最下位は変わらなか った。胸を撫で下ろすTチーム。悔しがるNチーム。
その差0.7ポイントは木造建築2つ分もなかった。