裏口入山?・・(2003年5月4日)

Rekisanアタック25はゲームの企画としては大変面白い。しかし、散歩の企画としては行きたい所へ行けないという欠点をもっている。その欠点を克服すべく今回はポイント36という新たなる企画が考案された。パネル数を25から36に増やし、回りたい地域を選んで回るようにする。複数のチームがゲットしたパネルとどのチームも行かなかったパネルはクイズで獲得チームを決定する。二つ以上つながったパネルの数が最も多いチームが勝利の栄に浴することができる。

三々五々散っていく各チーム。しかし、各チームが向かったのは微妙なずれを見せながらも、同じポイントが多かった。このことは後に勝負の綾として大きな意味を持つこととなる。

そんなこととは露も知らないレキサニストたちは意気揚揚と歩いていく。「緑チームが日本橋の袂の交番で魚河岸の記念碑の場所を尋ねたすぐ後、青チームが同じ交番の同じおまわりさんに同じ質問をして、不思議がられたり、お目当ての店がお休みだったり混んでいたりして、ランチ難民となる」といったRekisanによくありがちなハプニングはもちろん、「緑チームが鉄砲州稲荷でお富士さんという富士山の溶岩で出来た山に登るのに、目の前に表の鳥居がありながら、裏口から上り、表に降りてくるという信じがたいミスをおかす」といった特殊なハプニング数多くあった。しかし、数々の困難を乗り越え、各チームは順調にパネルを消化していくのであった。

今回は江戸幕府開府400年記念大会と称し、江戸文化の華やかであった江戸城から東側の下町地区を中心にパネルが設定されていた。アタック25と比べ、範囲が狭く、パネル数が多いため、各パネルの距離が短い。これは移動が楽だと思わせておいて、実は移動距離が短すぎて、乗り物での移動はできないという落とし穴があった。そのため思っていた以上に歩きつづけなければならないという体力破りの企画でもあった。

16時40分、散歩タイムは終了し、一チームも遅刻せず集合場所銀座ルノアールへ各チームは集合した。各チームの中で最も多くのパネルを廻ったのは圧倒的に青チームであった。さあクイズだと意気込む青チーム。しかし、フタを開けてみると、重複するパネルがあまりにも多すぎて用意したクイズの数が足りない。仕方がないので、始めはトランプで勝負することとなった。チームに5枚カードが配られ、ポーカーの役で強いチームを勝ちとする。最も多くのパネルを廻り、クイズも強そうだった優勝候補筆頭の青チームはその意気込みをそがれ、トランプ全敗。早々に一チームだけ脱落していったのであった。やはり、知力・体力だけでは勝てない。時の運も重要なのだ。

他の三チームは近年稀に見る三つ巴のデットヒートを繰り広げ、最終的に9枚で3チームが並んだままクイズも終了した。最終的に一枚だけ孤立したパネルも入れた総獲得パネル数を数えた結果、緑チームが優勝した。散歩タイムでの劣勢をトランプという時の運で盛り返しての優勝のため、「これも富士山登山のご利益だ」と緑チームは喜んだ。裏口から登っても、ご利益がある鉄砲州のお富士さんはやはり霊験あらたかな霊峰だったのであった。