花散る夜  2002.3.30



昨年の花見は3月31日。大雪であった。今年は3月30日。桜の花が吹雪ようであった。

それでも新宿御苑に集った人また人。花は散ろうとも抜群の陽気の日であったからである。しかし、その人のあまりの多さに少し引いた我々は「入るの止めちゃう?200円かかるし」とは思ったものの、入らなかったからといって、することも行くとこもあるわけではなく、人の流れに流されて御苑へと入って行った。特に目的があったわけではない、みんな心はデパ地下と言った感じ。散る花に未練を感じる間もなく、我々は御苑を後にするのであった。

デパ地下へと向う足取りも軽く、あみだくじが決めた男女ペアは新宿の街へ桜の花のように散っていった。幸いなことに「花見をする必要はあったのだろうか」と言った疑念は全く湧いていないようだ。

夕方、デパ地下グルメの会場にはつぎつぎといい匂いが帰ってくる。午後5時数分すぎ「第1回デパ地下グルメ」は盛大に開催された。誰もがまるで自分が作ったかのようなしたり顔で、購入してきた物を自慢する。普段食べれない物を少しずつ食べられるだけでも幸せである。以前から食べたみたいと目をつけていたものを選んで満足顔の人も多い。料理の種類はというと、なぜか卵焼き系が多かった。我々日本人の心の中には卵焼きが郷愁をさそうのであろうか。あれだけのグルメの数々の中から、これ食べたいと思ったものを選りすぐられている訳だからおいしくないはずはなく、あっと言う間に料理はなくなって行く。しかし、話しが尽きることはなく、気づくと時間は11時過ぎ。なんと6時間騒ぎつづけていたこととなる。(重ねて言っておくがrekisanは飲み会グルメサークルではない)この企画は大成功のうちに終わったのであった。次回の開催がいつになるかはわからないが、今回参加できなかった方は残念なことをしましたねとしか言いようがない。しかし、デパ地下グルメ大会をデパ地下へ行って、みんなで試食しまくる企画だと思っていた人がいたのには驚いた。