知力・体力・時の運  2002.3.16



いつの頃からだろう、春のイメージがかわってしまったのは。今や待ち望まれる暖かいイメージではなく、誰もが憂鬱になる花粉症の季節となってしまった。そういう私も今まで認めたくなかったが、今年発症したらしく、苦しんでいる。そんな春の一日に行われたTOC(東京オリエンテーリング倶楽部)。今回は江戸時代の大名屋敷跡を巡り、その石高で勝負と言う物。

簡単にルールを説明すると、リストアップされた大名屋敷は4つのグループに分かれている。その中から、各チームで選択し、決められた数の大名屋敷を廻り、その大名の石高をゲット。さらに、廻った場所に関するクイズに正解するとさらに10万石。同じ場所をまわったチームは石高を等分されたりと、おおっまさしく下克上の世界。

さて今回は初参加4名を含んで、3チーム編成である。ABCチームとしておく。

Aチームは一番にスタート、しかしそのスタートは、「準備万端任せておけ」と言う物ではなく、「すぐスタートして、他チームを混乱させよう」などと言うせこい考えだったので、このチームは序盤から大混乱する。いきなり大手町まで歩き、半蔵門線大手町駅は遠いからと三田線で歩いた分戻ったり、挙句の果てには、コインでコースを決めたりと行き当たりばったり。しかし運命とはわからない、ここでのコインが勝敗を分けることとなるとは、その時誰も予想していなかった。結果的に、このときコインが選んだ道は、300万石へつながるコースだったのだ。この時点でAチームの圧勝が決定している。最後にこのチームは有効時間も半分ほど過ぎて、清泉女子大前のカフェでお茶している時、「廻る場所の数が足りない」とか「あっクイズがあるんだ!」とか最後まで迷走していたことを付け加えて置く。

Bチームはというともっとも効率よく、コースを巡り、予定の30分前にはゴールをしていた。しかし、廻ったところの石高は少なく、あえなく撃沈。でも、TOCの伝統は守り、しっかり散歩はしていた、六本木から赤坂経由日比谷までを含め、トータル10km近くは歩いているでしょう。

最後にCチーム、いつまでも戻ってこないので心配した。外国人のメンバーが入ったことにより、勝負は脇に置き、観光コースとなってしまったからであった。TOCに外国の方は鬼門か?! ほとんど廻り終わり帰り道のBチームと出会った時、まだ3分の1も廻っていない状況だったらしい。その後超特急で廻ることとなり、勝負は惨敗に終わる。しかし、クイズではさすがrekisanクイズの無冠の帝王と呼ばれるK氏の活躍で盛り返していた。しかも、散歩中は外国の方との英語を交えて、異様な盛り上がりを見せていた。

その後一行は初参加の女性3名も参加して二次会へ。各チームのエピソードで、いつものことであるが、大盛り上がり。そのテンションは怒涛の嵐のように渦巻き、朝まで続いたらしい…。

注:東京歴史散歩の会は飲み会サークルではありません。