大滝根山(福島県)

おおたきねやま 標高1192m。

 大滝根山は阿武隈山地の最高峰。 といっても標高は、1000mを少し超えた1192mにすぎない。
 2006年9月末の週末に日帰りで出かけた。 東京からは距離がある上に公共の交通の便が悪そうなので、 早朝5時前に車で出発。 東北自動車道を郡山まで行き、常磐自動車道に入り小野I.C.で下りる。 途中の栃木県内では男体山や高原山がはっきりと見え、 天気は大丈夫そうに思えた。 高速道路を下りてからはあぶくま洞の標識を頼りに走り、 あぶくま洞から先はあぶくま高原ホテルの看板に従って登山口にたどり着いたのが9時前。 休業中のあぶくま高原ホテルの周りには人の気配がないし、 登山者のものらしき車も見当たらない。 休日なので、他に登山者がいるものと予想していたので意外だった。
 簡単な山登りの準備をして9時に歩き始めた。 今は使われていないらしい教会を横目に荒れた車道を少し歩くと、 今度は捨てられた自動車が数台目に付く。 せっかく豊かな自然が残っているというのに、 無粋で目障りなものがあるのは残念なことだ。
 樹林帯の中に入ると道が狭くなる。 やがて沢の流れに沿って付けられた道と沢に平行して付けられた歩きやすい道とに分かれる。 急ぐ理由もないなので、沢の流れに沿った道に入る。 地蔵尊のある賽の河原付近で別れた道が合流し、 日山権現への道が右に分かれる。 ここはまっすぐ頂上に突き上げる道を進む。 周りは広葉樹の林。 御沢子育地蔵尊を過ぎると、 鎖場のある急坂が現れるが長くは続かない。 傾斜がゆるくなると頂上が近くなり、 自衛隊基地内の施設の空調らしき音が聞こえてくる。 頂上には峯霊神社があり、 ちょうど仙台平からの道を登ってきた中年の男女と一緒になった。 この日に出会った登山者はこの二人だけである。 霧が一面に立ち込め、景色は見えない。 登り始めた時には日が差していたのに、 だんだんと雲が多くなっている様子だ。 小休止するのに良い場所が見当たらないので、 仙台平へのルートを少し歩いたところにある送電線の鉄塔の脇で腰を下ろした。 視界がよければ高柴山など付近の山が見えるらしいが、 この日は霧に遮られてなにも見えない。
 下りは日山権現経由で下りることにする。 仙台平(鬼穴)への道を少し下ると、 日山権現への分岐である。 ルートははっきりしているが、 あまり多くの人が歩いているとも思えないルートである。 木々に被われた尾根の上の踏み跡をたどると、 日山権現の説明板が現れる。 右下に鎖の付いた踏み跡があるので下りていくと、 大きな岩の陰に小さな祠があり、日山権現がまつられていた。 この下には道が続いていないので登山道に登り返した。 急坂を下りきると登りに通過した賽の河原に着く。 あとはのんびりと下って車を置いたあぶくま高原ホテル横に戻った。
 時間はまだ昼前なので、 一般道を通っていわき市まで出て、 ここから常磐自動車道経由で帰京した。

 山行記録  2006/09/23 登り: 55m 下り: 50m

 どういう事情があってか知らないが、 休業中のあぶくま高原ホテル。 これだけの建物を放置しておくのはもったいない気がするけれども、 周りに取り立てて見るべきものがないという立地条件の悪さを考えると、 再開は難しいのでないかと思ってしまう。
 写真は、すべてKONICA MINOLTA DiMAGE A2で撮影した。

 あぶくま高原ホテルに併設され、 結婚式用に使われていたと思われる教会。 本体のホテルが休業中では当然教会も存在意義がなく、 利用されている様子はなかった。

 賽の河原に立つ地蔵尊。 賽の河原といっても荒涼とした雰囲気の場所ではない。 ここで日山権現への道を分ける。

 御沢子育地蔵尊。 首から上が新しく作られたように見える。 ここから上部は沢から離れ、急坂が待っている。

 鎖場のある急坂。 周りに広葉樹の林が広がっている。 紅葉には早く、まだ色づいていなかった。

 山頂にある大嶽根山峯霊神社。 説明板には、延暦二十年坂上田村麻呂の創建と書かれている。 ガスが立ち込め、周囲の景色は見えない。 神社の背後に柵があり、自衛隊の基地になっている。

 山頂の広場に咲いていたウメバチソウ。 花の季節は終わったと思っていたら、 晩夏に咲くウメバチソウの花が広場の周辺にいくつも目に付いた。

 日山権現。 登山道から少し下った岩陰に祠がある。

[Back]