ヤマトリカブト

キンポウゲ科の多年草。 日本全国に30種ほどのトリカブトがあるそうだ。 ヤマトリカブトはそのうちの1種で、東北地方から中部地方にかけて分布する。
高尾山域では裏高尾方面の林内に見られるようだ。 花期は秋。 右の写真は、日影沢のキャンプ場近くの林の中を歩いていて偶然見かけ、撮影したもの。
トリカブトの名は、花の形が鳥兜に似ているからつけられたのだが、外から見えている青紫色の部分は萼片で、花弁は上萼片の中にあって普通見えていない。
トリカブトというと猛毒という先入概念があるせいか、上部が尖がって帽子の形をし妖しげな青紫色の花を薄暗い林の中で見ると、いかにも毒を持つ植物のように感じられる。
トリカブトの毒で思い出すのは、1986年に起きたトリカブト保険金殺人事件だ。 当時はマスコミで大きく報じられたものである。
2018/10/28撮影

[Back]