ウバユリ

ウバユリはユリ科の多年草で、関東から九州にかけて分布している。 高尾山でも蛇滝や6号路で見られ、特別に珍しいものではない。 ところが、筆者がウバユリのまともな花の写真を撮影できたのは2019年のことで、それより前には形のいいウバユリの花に出会った記憶がないのである。 花期の短いことが原因のようで、タイミングを逃すと、きれいな花を観察できないということらしい。 右の写真を撮ったのは2019年8月の6号路で、このときは時期がちょうどよかったらしく、清滝駅に通じる道路脇にはたくさんのウバユリの花が咲いていた。
花は、細長いラッパ状で、横向きに咲く。 緑白色をした花をよく見ると、花びらの一部には赤褐色の斑点がある。
猛暑のころに、上品で清楚な感じのこの花を見かけると、一服の清涼剤になる。
和名のウバユリの漢字表記は姥百合で、花の時期に葉を落としていることが多く、それを歯(葉)のない姥に例えたものらしい。
2019/8/07撮影

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