ツルリンドウ

ツルリンドウ(蔓竜胆)はリンドウ科の多年草で、北海道から九州までの山地に分布する。 名前にツル(蔓)とつくようにつる性植物で、他の草木などに絡んだり、地面近くを這ったりする。
リンドウの仲間だけあって、花はリンドウに似た長さ3cmほどある5裂したラッパ状で、淡紫色。 高尾山では白色に近いものが多いようだ。 花の中には1本の雌しべと5本の雄しべが見える。
清楚な感じであまり目立たないので、足元の草むらの中に咲いていると、気付きにくいことが多い。
写真の右下円内は、先端に花柱を残した赤い果実で、こちらの方が目立つかもしれない。
筆者がこの花を目にした記憶があるのは、高尾山の6号路や一丁平周辺、景信山などで、右の写真は一丁平で撮ったもの。 9月頃に咲くことが多いようだが、ときには8月の初めに見かけたこともあり、花期はけっこう長い様子だ。
2022/9/4撮影(果実は2022/10撮影)

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