ツルニンジン

ツルニンジンは、漢字表記では蔓人参で、根が朝鮮人参のそれに似ているからだそう。 別名はジイソブといい、木曽方言で「じいさんのそばかす」の意味だと言われる。
キキョウ科に属するつる性の多年草で、花は9月から10月ごろに咲く。 高尾山で筆者がこの花を見たことのある場所としては、富士見台園地周辺、もみじ台から一丁平への尾根道の途中、日影沢林道、琵琶滝などである。 つる性のためか、他の植物が繁茂して葉が密生しているような場所を好むような気がする。
花は釣鐘状で直径が3cm近くもある大型で、内側は赤紫色の模様がある。 けっこう派手な色合いなので、すぐに見つかりそうな感じを受けるが、実際には花の白っぽい側面が見えていることが多いので、 他の植物の葉に紛れて、なかなかに見つけづらい。 この写真の中央右寄りには横向きの花があるが、すぐに気づく人は少ないのではないか。
写真左下に見える五角形の星形はツルニンジンの果実。
なお、よく似た花にバアソブがある。
2017/9/30撮影

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