トチバニンジン

トチバニンジンは、ウコギ科の多年草で、北海道から九州まで分布する。 和名の漢字表記は栃葉人参で、朝鮮人参と同じ仲間で、葉がトチノキのそれに似ていることに由来するそうだ。
数十cmほどに茎を伸ばした先に3から5枚の葉を輪生させる。 その中心部から花茎を上方に長く伸ばし、多数の小さな花が集まった散形花序を構成する。 線香花火を逆さにしたような恰好にも見える。 花期は6月から8月頃だが、花が終わると真っ赤な実をつける。
高尾山ではところどころに自生地があるようだが、多くはない様子。 しかも花は小さくで地味な色合いなので、目立たない。 むしろ、赤く熟す実のほうが目に付きやすいようだ。
2023/6/18 1号路で撮影(円内の果実の写真は2022年8月に奥高尾で撮影)

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