タムラソウ

タムラソウは、キク科の多年草で、日本では本州、四国、九州に分布する。 草原の環境を好み、高尾山とその周辺では数が多くないようである。 写真の個体は、小仏城山で撮影した。
和名の由来には、いくつかの説があるものの、はっきりしないそうである。
花を見るとアザミの仲間のように思える。 しかし、分類上は、アザミの仲間はキク科アザミ属に分けられるのに対し、タムラソウはキク科タムラソウ属に入っている。 タムラソウとアザミの仲間との外見上の大きな違いは、葉の形にある。 タムラソウのそれは荒い鋸歯を持ち、棘がない。 また、頭花を構成する各筒状花の花柱の先が2裂し反り返るという特徴がある。 (円内が頭花の拡大写真)
2019/9/1撮影

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