タチガシワ

キョウチクトウ科の多年草で、本州と四国に分布する日本固有種。 森林内のやや薄暗い環境を好むようで、右の写真は日影沢で撮影したもの。
和名の漢字表記は立柏で、ツルガシワ(蔓柏)に似るが、茎がつる性にならず直立することからという。
その名の通り、茎がまっすぐ上方に伸び、高さが数十cmに達する。 花期は5月頃で、花冠は5つに分かれ緑褐色をしている。 葉と花は、茎の先端部に集まる。 大きく丸まった花の集合体の場合、花柄や葉柄部分がその中に隠れてしまうこともある。 そんな変わった姿に加え、花自体がなにか作り物めいた質感を持っているから、一度目にしたら記憶に残る存在感がある。
2022/4/30撮影

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