スズサイコ

スズサイコはキョウチクトウ科に属し、草地を好む多年草。 北海道から九州まで分布するが、準絶滅危惧種に指定されている。 高尾山域で筆者の知る自生地は、一丁平と陣馬山である。
和名のスズサイコ(鈴柴胡)は、閉じている花の形が鈴に似ていて、全体がミシマサイコという薬草に似ているからと言われる。
右の写真は一丁平で午前中に撮影したもので、この日はどんよりと曇り、前夜に降った雨の水滴が植物の葉に残っているような天気だった。 スズサイコの花は、夜間に開花し、晴天の日中は閉じるとされる。 雨や曇天の日には開花状態のままになるというから、撮影した日はちょうど気象条件が良かったらしい。
写真の上部に見える一群が花の閉じた状態で、なるほど鈴のような格好をしている。 写真右上の円内は、開花した状態の拡大写真。 花の大きさは1cm程度。
2020/7/5撮影

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