スズムシソウ

スズムシソウはラン科に属する多年草で、国内では北海道から九州にかけて分布する。
和名は、唇弁が鈴虫を連想させるからとされる。 実際の花を見ると、なるほど形といい、質感といい、鈴虫の羽に似ている唇弁がまず目に入る。 まるで、たくさんの鈴虫が一斉に羽を開いて止まっているかのようだ。 唇弁は一般に昆虫を誘引するためにあるとされている。 スズムシソウの唇弁は幅広なので着地はしやすそうだが、昆虫を引きよせる役目も持っているのだろうか。
葉は2枚が多いようで、縁は細かく波打つ。
山野草として人気があるため、盗掘も多いらしいのが気がかりだ。
2021/5/09 小仏城山で撮影

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