セントウソウ

セリ科の多年草で、北海道から九州まで分布する日本固有種である。
春の高尾山で林の中を歩いていると、足元でまとまって繁茂して、たくさんの白い花をつけたセントウソウをしばしば見かける。 一つ一つの花は小さくても、まとまって咲いているから目立つ。 花がないと気づかないことが多いとも言える。 それぞれの花は直径が2〜3mm程度と小さく、肉眼では細部が見にくいが、拡大して観察すると右写真の円内のようになかなか面白い形をしている。 5枚の花弁とともに目立つのが、長い5本の雄しべだ。
葉は、右写真の下方に見えているように、1回〜3回3出複葉である。
和名の漢字表記は仙洞草だが、その由来ははっきりしないらしい。
2018/3/24 日影沢で撮影

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