センブリ

センブリ(千振)はリンドウ科の二年草で、古くから薬草として知られ、現在も胃腸薬の原料として利用されている。 もちろん今は、栽培したセンブリが薬の原料として使われているとのこと。 千回振り出し(煮出し)ても苦い、というのが名前の由来とか。
景信山の頂上付近や南高尾山稜コースでも見かけたことがあるから、高尾山域には広く分布しているようだ。 尾根の上など乾燥した場所を好むようで、もみじ台から小仏城山にかけての尾根道沿いには多い印象を受ける。 高尾山とその周辺のいろいろな場所で撮った写真を見て気付くのは、花の色や形、大きさにけっこう違いがあること。 例えば花弁が細いのもあれば丸味を帯びた個体群もある。 花弁の色も白っぽいものから、裏側が紫色をしているものまである。 右の写真は、異なる形状の花弁の例として3箇所で撮った花をまとめている。 花弁は普通5枚だが、4枚花弁も混じる。
センブリやリンドウの花が見られるようになると、高尾山でも秋の深まりを感じる季節となる。
2023/10/22 一丁平近くで撮影(円内は場所、日とも別)

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