セキヤノアキチョウジ

シソ科の多年草で、日本固有種。 本州の関東から中部地方にかけて分布する。
風変りな響きの名前で、漢字では「関屋の秋丁字」と書くのだが、その由来を知ればなるほどと納得できる。 つまり、秋に咲く丁字型の花で、関屋付近に多いという意味。 ここでの関屋は箱根の関所の番小屋を指しているのだという。
長さ2cmほどの細長い花は紫がかった青色で、細い花茎の先に多数つく様子ははかなげだ。 咲き終わった花は次々と地面に落ち、その光景を目にすると秋の寂しさを感じさせる。
湿った場所を好むようで、高尾山では日影沢林道沿いによく見られる。
2017/9/30撮影

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