ササバギンラン

和名の漢字表記は笹葉銀蘭で、北海道から九州まで分布するラン科の多年草。
似たような白い花をつける、同じラン科キンラン属のギンランに比べ、こちらのほうが草丈がずっと高く、苞が長い。 和名は葉が笹のそれに似ることから付けられた。
高尾山では、1号路や3号路、小仏城山周辺などのところどころで見た記憶があるので、ギンランよりは広く分布しているようだ。
花は全開することは稀なようで、多くのネット上の記載を見ても、花は半開のまま終わるという記述が多い。 筆者の高尾山での数年にわたる観察でも同様の印象を持っている。 2023年になって小仏城山の北東尾根コースを歩いたとき、偶然によく開いた花をつけたササバギンランを見かけた。 右の写真がそれで、中央右寄りに見える花は、左右の側萼片などが大きく開いている。 右下円内が拡大画像である。 このようによく開くのは珍しいことのようなので、以前載せていた2017年撮影の写真に変えて紹介することにした。
2023/5/4撮影

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