リンドウ

リンドウ科の多年草。 本州から九州にかけて分布する。 秋を代表する花として、役小角にまつわる伝説などにも登場し、多くの日本人に古くから親しまれている。
漢字表記は中国語起源の竜胆で、漢方薬として用いられた根が大変苦かったことから、竜の肝と名付けられたという。 それが日本に伝えられ、リュウタンと読まれていたものが、いつかリンドウと呼ばれるようになったようだ。
高尾山では日当たりのよい斜面などで見ることができる。 右の写真を撮ったのは秋も深まった11月のことで、場所は日影沢林道の上部。 林道脇の斜面にかなりの数のリンドウが見られるので、期待して目的地に着いたら、どの花も開いていない。 曇っていたためで、リンドウは日が照らないと花が開かないのだ。 雲の様子を見ると切れ目があるので、日が差すのを待つことにした。 付近で30分ほど時間をつぶしていると、やがて青空が広がって花が開き、無事撮影することができた。
この日はその後、高尾山頂上付近の5号路でもリンドウの花を見ることができた。
花の色は青紫だが、場所により濃淡の違いがあるようで、日影沢林道では青色が淡い印象を受ける。
2018/11/11撮影

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