オヤマボクチ

キク科の多年草で、北海道から本州にかけて分布する。
草丈は1m以上になり、アザミに似た花も大型で直径が約5cmにもなる。
和名の漢字表記は雄山火口で、葉の綿毛が火口(ほくち、着火剤)として用いられ姿が大きく立派だったことから付けられた、という説などがある。
筆者が最初にこの花を見たとき、美しいという感じより、その大きさと暗紫色の色合いから来る不気味さを伴う存在感が印象的だった。
丸い総苞からは披針形の総苞片が棘のように出ていて、まるで海にいるウニが陸に上がって茎の先についているかのようだ。 その総苞の先、下向きに筒状花で構成される頭花がつく。
写真の左下の円内は、開花前の9月に撮影した総苞で、イガが弾ける前の栗の実を思わせ、開花後に受ける印象とはだいぶ異なる。
2018/10/28、日影で撮影

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