オオバウマノスズクサ

ウマノスズクサ科のつる性多年草で、関東地方以西の本州、四国、九州に分布する。 近縁のウマノスズクサより葉が大きいことから、「大葉馬の鈴草」と名付けられている。
筆者が高尾山でこの花を目にしたことがあるのは、富士見台園地周辺である。
内側に紫色の筋の入った鮮やかな黄色の花は、人の目の高さあたりに咲いていることが多い印象を受ける。 そのため、花の存在に気付きやすいほうだろうが、この黄色く花びらのように見えるのは、花弁ではなく萼片が筒状になったものなのだそう。 花の形から、しばしば「サキソフォンのよう」と形容される。 ならば出来るだけサキソフォンの形に見える構図にしたいと思って撮ったのが右の写真。 つる性の植物ゆえ、自分自身や他の植物の葉に邪魔されるように咲いていることが多い。 カメラを構えるのに苦労した一枚である。
 ウマノスズクサ類は、ジャコウアゲハの食草として知られている。 5月に花の写真を撮った後、付近を通るたびに周りの数株のオオバウマノスズクサを調べたところ、葉裏や茎にかなりの確率でジャコウアゲハの幼虫が見つかった。 円内の写真は、オオバウマノスズクサの葉の裏に潜んでいたジャコウアゲハの幼虫で、2018年7月1日撮影。
花は2018/5/6撮影

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